さきち・のひとり旅

旅行記、旅のフォト、つれづれなるままのらくがきなどを掲載します。 古今東西どこへでも、さきち・の気ままなぶらり旅。

あしたのジョーの街 いろは会商店街

2016年05月18日 | 関東甲信越



あしたのジョーの街、いろは会商店街を散歩しました。丹下拳闘倶楽部のあった
山谷のドヤ街、泪橋の近くです。サチもこのあたりに住んでいたのでしょうか。
紀ちゃんの働いている乾物屋があったら行ってみたい♪



私は台東区の竜泉と入谷で育ちました。上野と浅草を結んだ線の北側といえば
わかりやすいでしょうか。高校生のとき、電車のときは浅草駅を使い、自転車や
バイクでは泪橋を通過して明治通りを走りました。千束にあるソープ街エリアで
新聞配達をしたこともあります。というわけで、長年下町エリアを徘徊したわけ
なのですが、このいろは会商店街エリアは、あまり縁がなかったようです。
なので気分は初めて来た街。



やたらに「あしたのジョー」で売っていますね^^ 
「孤独のグルメ」(原作・久住昌之、作画・谷口ジロー)の第一回目が、この
商店街の食堂でしたね。主人公が慣れない街の商店街に迷い込み、入ってみた
食堂には労働者ばかりで、酒を飲んでいる人たちもいて不思議な違和感を感じる
という話でした。

私が子供の頃、このエリアにひとりの叔父が住んでいました。あまりまっとうに
働かない人でした。なのでホームレスやわけありの日雇い労働者たちが住むこの
街にふさわしい雰囲気を持っていました。あるとき、その叔父にいきつけの
食堂に連れていかれました。カウンター数席の小さい店で、カレーライスを食べた
記憶があります。

横に小太りでスーツ姿のおじさんが何かを食べていて、最後に1万円札を出しました。
店員はそれを受け取ったけれど、私の叔父と楽しく話し続けていました。ちょっと
時間が過ぎて、そのスーツの人はおつりを受け取らずに出て行ってしまいました。

それから、その店員は「あ~、さっきの客、おつり渡してないのに帰っちゃった」と
笑いました。私の叔父も笑っていたと思います。

ひどいですよね!おつりはすぐに渡すべきでしょう。おそらくそのお客は、その店の
雰囲気からおつりはもらえないかも、と思ったのではないでしょうか。ぼったくりも
はなはだしい。



「百貨センター」という名前が時代を感じさせていいですねェ。

こういうところのお2階なんかに住んでみたいな。しかし私が子供の頃は、この
界隈にはキッタナイ浮浪者がたくさん歩いていました。いまでいう「ホームレス」
です。いまとなれば、その人たちもいろんな人生の苦労をして、挫折を味わったり
しながら流れてきた「わけあり」の人たちだったのだろうと思えるけれど、子供の
頃は、きっと私も容赦なく冷たい目で見ていたのでしょう。



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