さきち・のひとり旅

旅行記、旅のフォト、つれづれなるままのらくがきなどを掲載します。 古今東西どこへでも、さきち・の気ままなぶらり旅。

旧青山別邸 鰊御殿その2

2014年09月26日 | 北海道シリーズ



岬に移築された鰊御殿を見たあと、しばらく歩いたところにもうひとつの鰊御殿が
あるというので行ってみることに。

↑ これは途中で見かけた朽ちつつある倉庫。



マンホールは北海道仕様。これは函館の旧公会堂かな?



さてこちらが目的地。祝津の網元で、大富豪である青山家の別荘なんです。



大正時代に6年半もかけて造られたとか。日本海沿岸を下り、九州やら瀬戸内海を
回って大阪まで行ったという「北前船」で小樽の鰊を運びました。そして日本中の
あらゆるものを持ち帰ったわけですが、金に糸目をつけず、最高の木材や大理石に
至るまで持ってきて、この別荘を建てたのです。



入場料が1000円を超えるというので少々お高い気がしましたが、内部を見て回ると
「安い!」と思ったくらいです。こんな素晴らしい木造建築は見たことがありません
でした。そりゃあ法隆寺や平等院といった歴史に残る建造物はありますが、人が
住む民家としての木造建築では、これは人類最高峰の傑作のひとつだと思います。



なんだよ、外ばかりの写真って? そうなんです。内部は写真撮影禁止だったの
ですぅ~~w(゜゜)wアウウ・・・

もうね、柱、天井、窓枠、階段、流し、便所、あらゆる部分、あらゆる細部が、最高の
材料を惜しむことなく使い、最高の技術を持った職人が妥協なく力を発揮し、完璧な
芸術総合作品を生み出したという奇跡のような建物。

西洋建築の壮麗さとは全く違う、中国の御殿とも全く違う、繊細な陰影と渋くて
クールな落ち着きがこれほどの高みにまで達するのを目にする感動!



というわけで、写真などを見て「こんなもんか」と知った気になってはいけませんので、
是非訪れて直に見ましょう^^ きっと生きててよかった、と思うはずです。



祝津まで行きは観光船に乗りましたが、帰りは旧青山別邸の前からバスが出ていた
ので、それに乗ると小樽にさっさと着いちゃうんですねェ。

だいぶ歩いたので、甘味で有名な老舗の喫茶店に入る。小倉あんとソフトクリームの
コレが人気だそうですが、小さいサイズのにしておきました。それでも十分大きい?

この日の夜は、小樽からバスで15分余り山の中に入ったところにある朝里川温泉に
行きました。豪華なシティホテルも広くていいけれど、やっぱり風呂は温泉がイイ。
部屋からタオルだけ持ってゴー。

そこには広いスパ施設があり、広間の食堂で食事も出来ました。う~ん、やっぱり
街中のホテルより、温泉に泊まって、目覚めのひとっ風呂、散歩から帰ってまた
風呂に入って昼寝して、また寝る前に入るっつーのが俺には一番かな~~w



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