さきち・のひとり旅

旅行記、旅のフォト、つれづれなるままのらくがきなどを掲載します。 古今東西どこへでも、さきち・の気ままなぶらり旅。

北方四島交流センター「ニホロ」 ランドーの冒険記9

2022年10月04日 | 北海道シリーズ


午後はこちら北方四島交流センター、通称「ニホロ」にやってきました。「ニホロ」とは
ニホンとロシアをつなぐホッカイドウという意味だそうです。
根室駅から納沙布岬と反対側の西に4㎞!バスもない。例の半日観光バスにも入って
いるが、昨日ズンズン歩いた花咲港や車石も入っていてまた行く気にもなれないし、
どこも歩くのが大変なんだが滞在時間が短く決められた団体行動なので、私はすべて
自力で歩くほうを選択。
おかげさまでこういうのを見学するときはひとりのんびりだよ^^


では入ってみることに。


ううむ、こういう箱だけは立派な官製で、パネルばかりの展示はつまらんぞ。


ロシア人形がありました。


おきまりのやつです。ロシアに行ったとき、歴代の大統領が次々に出て来るやつが
ありましたね。いまならプーチンがトレンドかあ~。


面白かったのが、子供向けの展示。のぞいてみると、「日本人の入学式の様子」なんて
のがあったり。

あと短いビデオで、いくつかあるボタンを押すと「一般の日本人の家庭の様子」なんて
のがあり、普通の根室の家族が出てきて、お父さんは会社に働きに出て、お母さんは
朝みんなを送り出すと家の掃除をして、姑さんと(3世代同居!)スーパーに買い物に
出る。高校生の娘さんは制服にルーズソックス(!)を履いて通学、なんてのが笑えた。
ロシア人が訪れたときに見せるのでしょう。

反対に北方領土に住むロシア人の生活では、お父さんは漁業関係の仕事をしており、
夜には家族そろって居間でテレビを見るのが娯楽だ、なんてやってました。お互いの
理解を深めるのが狙いなのだろうが、「交流」「友好」と「領土返還」がつながるのか?


北方領土を眺める展望室。


晴れてはいても、夏はもやがかかって見えないようです。冬は寒いぞ。。。


高田屋嘉兵衛(函館に銅像が立ってるな)が択捉を開拓したときの船、辰悦丸の模型。
どうせならロシアがやってきたときの船も並べて展示したらどうだろう?友好で
ロシア人が来たときに見せるのなら。


ロシア文化ルーム。日本文化ルームは和室になっていて、茶道、華道、書道などを
披露するそうです。しかしそれって、いまの日本文化ではレアものでしょう。
なんなら最新のゲームやらアニメやらを展示したほうがロシア人は食いつくぞ?


なんかロシアの旅を思い出す。イルクーツクからハバロフスク、ウラジオストクと
東部の旅でしたが、みんな人は時間を守るし約束は守るし親切でほがらかで好印象ばかり。
いまの独裁政権はうんざりですが、早いとこ戦争は終わってほしいものです。


展示品のほかに、対話ルーム、視聴覚室、そして調理実習室なんかもあって、
お互いの国の料理の実習や講習会なんかもやる施設がありました。いまはほとんど
稼働してないんでしょうなあ。


ランドーの冒険記9 ランドー過酷な旅で苦労する

アイヌの小屋では腹が減り過ぎたのと寝床が硬すぎてなかなか眠れなかったが、
疲れきってウトウトすると、夢の中でランドーがつぶした蜘蛛の亡霊が人間の大きさに
なって現れ、胸の上に座るので息が詰まりそうになる。そのときこの家の住民に
起こされて目が覚めた。まだ夜明け前なのだが、潮が引いている今でないと海を
渡っていけないというので暗いうちに出発する。

Otsu(十勝川の河口あたりの部落)にいた日本人は、十勝川の上流に進むのは危険だ
という。熊が沢山いて蚊や虻だらけ、草は高く群生していてジャングルのよう。川の
流れも速いし死にに行くようなものだという。しかし未踏の地に行くのは実にエキ
サイティングではないか。ランドーは反対を押し切って最低限の荷物だけで出発する。
宿を借りた日本人は、「旦那が死んだらこの持ち物をもらっていいですか」というのが
別れの言葉だった。無謀じゃないか~w



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