さきち・のひとり旅

旅行記、旅のフォト、つれづれなるままのらくがきなどを掲載します。 古今東西どこへでも、さきち・の気ままなぶらり旅。

最後の夜は仙台ではしご酒

2018年04月25日 | 東北シリーズ



福島から仙台を通過して石巻に行き、そこから釜石、花巻を訪れてぐるりと仙台に戻って
きました。今回の旅のしめくくりです。



仙台はいい飲み屋が多い。前回「インフルエンザで臨時休業」していた「源氏」さんに
行ってみました。知る人ぞ知る、路地裏の奥の奥にあるのです。



渋いコの字カウンターで、女将さんがしきっています。この店は、4杯までしか飲めない
ことになっています。なので「まずはビールで」なんてやっている場合ではないのです。
隣の女性はビールをおかわりしていたので、別にいいんですけど^^;



1杯ごとに、決まった料理が出てきます。注文するとか選ぶとかいったことはできません。
一品目は「あん肝、ほや、ナマコ」の珍味セットが出てきました。よくもまあ、これほど
私の苦手なものを凝縮してくれたもんです。4人掛けのテーブルで、「石原慎太郎、
トランプ、金正恩」と同席させられた気分。

酒で流し、2杯目のにごり酒には「冷ややっこ」が出てきてホッとする。それにしても
この店、女将さんのこういった「鉄の掟」に粛々と従わなければなりません。老舗有名店
の空気は、まるでお茶かお花の偉い先生の見ている前で、しきたりを気にしながら酒を
飲んでいるよう。


左の3人組、真ん中の女性が大声でハイテンション。どうやら旦那さんが大学教授で、
やたらにその話が出てくる。なんか「通」やら「えーとこ」の人たちが集まる店なのねー。



どーも雰囲気が合わず、「4杯までね」という「しきたり」の店で、2杯で出てくる。
女将さんは3杯目の酒の料理を出すつもりだったようですが、さすがに「4杯飲まなくては
ならない」ということでもないですし。



今度はもちっと庶民的な「菊水」にやってきました。



こっちは焼き鳥だし、煙草も吸えるので、なんだか「シャバに出た」ような気分。
目の前の店員のおっちゃんは焼物に忙しいから、こちらも気を使いません。酒場って、
「相手をして話をしてほしい」、「適当にやりとりするくらいがいい」、「ほうって
おいてほしい」など、客によって、またそのときの気分によって求める店が違います
よねえ。



日本酒は「黄金澤(こがねさわ)」のエターナル。中取りの生原酒だそうです。
庶民的で、焼き鳥や煙草の煙モウモウの飾らない店なのに、いい酒おいてあります。
こういう店が好きだなー。



ホテルへの道すがら、風俗店の前を通りかかってしまいました。こんな狭い路地、通過
したら特別な目的を持って歩いてきたように思われますな^^;

      

今回の旅のお土産は、石巻の「こまち」で覚えた「綿屋」。それに「蒼天伝」も。

三陸の旅は、仮設商店街が消えてゆくのを目の当たりにした、ちょっとせつない旅でした。
次回来るときには、復興工事が終わって、少し落ち着いていてくれるといいなあ。



コメントを投稿