さきち・のひとり旅

旅行記、旅のフォト、つれづれなるままのらくがきなどを掲載します。 古今東西どこへでも、さきち・の気ままなぶらり旅。

気仙沼 昭和な喫茶店 45

2015年10月29日 | 東北シリーズ



シャークミュージアムから南は、津波ですべてが失われた場所でした。ただ唖然。



このぽつんと残っている建物、うすっぺらい、まるで飛行機の翼のような形なので
津波が押し寄せても流されなかったのかしら。
ん? うしろの建物は見たことがあるような気が…。



これだーw



先ほどのうすっぺらい建物。もと居酒屋? 開けっぴろげになっておりました。



さてホテルの方に戻ってきました。白い建物の壁に、赤い線で津波の到達点が
記されています。平屋は屋根までですね。。。



あちらの建物も、4年を経てまだ改修できずにいるのですね。(´;д;‘)ノ



さて古い喫茶店、ヴァンガード。ここも一階の天井までやられたそうです。
よく残ってくれたなあ~^^;



中にはジャズが流れる大きなスピーカー。古き良き昭和な雰囲気の喫茶店でした。
コーヒーがなんと260円。日本中にはびこっている安っぽいチェーン店より安い
ような値段。一杯ずつマスターがサイホンで入れてくれます。



これまた懐かしい喫茶店定番のナポリタン。コーヒーとセットで500円。
えっ!というお値段ですよねーw



最初この店に入ったとき、他に客はひとりだったか。つまりガラガラ。なのに後ろ姿が
写っているじーさん(あとでわかったのだが、オーナーなんだって)が、「あっ!
カウンターでよろしいですよね!ここにどうぞ!」と席を指定。別にいーんだけどさ…。

ナポリタンを食べてコーヒーを飲んでいるときに、置いてあった新聞を読みました。
読み終わってたたみ始めたら、オーナーさんがさっと寄ってきて「お預かりします!」と
取り上げるように持っていった。親切なんだろうけれど、動きが忙しいんだよ!
よく古い食堂を長年しきっているばーさんに多いタイプだよなあ。

一方で寡黙なマスターは、カウンターの中をひとりで切り盛りしていました。こういう
落ち着いているべき空間では、そういう静かに働いている様子もひとつの雰囲気づくり
として大事だ。客はまったりしに来ているんだから^^;

かなり年配の男性ふたりがやっているって、少し珍しい構図です。そのふたりの動きが
またとっても対照的な、妙に味わいのある喫茶店でした。