牛込・神楽坂 酒問屋 升本総本店の別館「涵清閣」 主人が語る

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酒を飲む どちらの扇子 センス良し? 芭蕉 vs 芭蕉。

2019-01-29 12:04:39 | 酒の本棚(書評?)
                           
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世の中、色々な標識?があるようですね。



こちら、ちょっと前までサントリー美術館でやっていた、「扇の国 日本」という展覧会。



知らなかったのですが、「扇(扇子)」は日本が発祥なんですね。
そして中国や朝鮮半島には10世紀末には(日本の)特産品として渡っていたということです。

この展覧会はそんな扇子の歴史を、あおぐだけでない、色々な使い方も交えながら辿ったもので、上の写真は、扇子を投げる遊び「投扇」にひっかけたシャレの標識。
(場内展示物にはもちろん撮影禁止の標識がありましたが、こちらの標識は撮影禁止ではなかったようなので記念にパチリ)

そんな扇子ですが、落語などではちょっと開いた扇子を徳利や杯に見立て、「とととととっ」と呑む仕草、というのもありますよね。

そういえば芭蕉にもそんな感じの句がありました。

扇にて 酒くむかげや ちる櫻

「笈の小文」の句です。

ただ「確かそんな句が芭蕉にあったな」と調べた際には、同じ芭蕉のこんな句も出てきました。

扇子にて 酒くむ花の 木陰かな

同じような句ですね。経緯的には芭蕉ベスト版、的な「笈の小文」に所載されている方が改訂版、という気もしますが、皆さんはどちらがお好みですか?

酒を飲む どちらの扇子 センス良し?

、、、、、、川柳とも言えない、ですね。失礼しました。



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