Diary Of 酒田の人

田舎住まいの60代サラリーマンの趣味の日々

古伊万里自分史 ➁

2024-02-29 20:39:29 | 古伊万里
前回は初めて自分でも「古伊万里」と理解した品を購入したところまで書きましたが
当時のヤフオクは現在ほどの出品数ではなく、古伊万里の出品もそれほど多くなかったように思います。(2001年頃?)
そんな中、前回紹介した染付七寸皿を扱っていた業者さんが蝶の文様が入った染錦の七寸皿を出品しました
「いつまでこの趣味が続くか判らないが、とりあえず色絵も一枚」ということで落札したのが、↓の「染錦牡丹蝶文皿」です。

宝暦あたりを中心にみられる典型的な染錦手の品ですが、業者さん曰く、「黒釉が使ってあるのが珍しい」ということでした。
さて、この品を落札した後に、ちょっとした出来事が起こります。
この品を出品していた業者さんがヤフオクの評価で「悪い」を間違えて付けてしまったんであります
勿論、業者さんからはお詫びのメールをいただき、評価は変更されたのですが
この出来事をきっかけに、この神戸の老舗業者さんと懇意になり、その後結構な数の古伊万里がウチにやってくることになりました。
この時代は買える範囲内で、自己満足のために古伊万里を購入していたんですが、そんな古伊万里に対するスタンスが変わる時が来ます。

当時、ネット上で古伊万里のHPを運営している方は何人かおりましたが、その中で一番の老舗にして中心だったのが
taimei氏が運営されていた「古伊万里に魅せられて」というサイトでした。(通称「太明庵」)
このサイトには「こんな逸品いかがでしょう」というコーナーがあり、HPを見ているコレクターさんが画像をtaimei氏にメールで送ると
taimei氏の判断でHPに掲載してもらえるというものでした。
当時のワタシは蒐集はしているものの、正直なところ古伊万里については超初心者でしたが
勇気を奮って投稿してみたのが、↓の「元禄長崎立枝垂れ桜茶碗」でした。

この品もまた、懇意にしている神戸の業者さんの出品でしたが、首尾よく落札できたものの、確か40000円近い値段だったように思います
業者さん曰く、「元禄長崎立は柿右衛門に匹敵する上手の品」ということでした。
ま~、初心者には「元禄長崎立」なんてのはサッパリ判りませんので、前出の「古伊万里に魅せられて」の掲示板で質問してみました。
その質問に返信を寄せてくれたのが、後にドクターさんと共に私の古伊万里収集に大きな影響を与えてくれた、京都在住のミーコさんでした。
「太明庵」に掲載されて、色々とコメントを頂いたのは2004年の3月頃だったでしょうか
その2か月後にもう一度、「平戸うさぎ文小皿」↓で太明庵に取り上げて頂いたことで、ワタシはさらなる一歩を踏み出すことになります。

ちなみに、太明庵の掲示板では、兎のバックが丸く白抜きになっているのは月を表現しているのでは?、と教えて頂いた記憶があります。