Diary Of 酒田の人

田舎住まいの60代サラリーマンの趣味の日々

晩秋の田沢川ダム

2023-11-12 20:15:04 | 散歩
今日の酒田は一日中小雨の降る寒い一日で、さすがに遠くへ出かける気力はなかったので、近場の田沢川ダムへ行ってみました。
ダムの入口にあるモニュメント「フローラ」

ここの紅葉の見頃は平年だと10月下旬なんですが、今年は遅いようです
以前に来たときは気付かなかったんですが、小さな滝ががありました

赤がないのと雨で地味な印象ではありますが、確かに紅葉はまだいけてます
ダム湖の水量は豊富のようです

スギ林と紅葉

茅葺屋根でこそありませんが、日本の原風景のような景色が

平地での紅葉もあと少しでお終いといった感じでしょうか。




鳥海あざみ 2

2023-11-12 00:06:40 | 日記
前回に引き続き、昭和52年発行の「鳥海あざみ」に掲載されている大火で被災した教職員の手記を紹介します。

 空一面は真赤、風は音を立てて吹きすさび、火勢は倍加し炎は西から東に道路沿いに走っている
時折ガス爆発のような轟音や、不気味なサイレンのうなる音がとどろき渡る。まるで地獄絵図そのもの光景である。
そうしている中で、消防士二人が私の裏の屋根に上って来たので、私は屋根から降りた。消防士は死に物ぐるいで放水している。
しかし、吹き荒れる烈風の前には放水も集中できず分散状態で、何の効果も見られなかった。火は怒涛の如く家の後ろを走っている。
側が焼け、柱と屋根が燃え、次々と崩れ落ちてゆく悲惨な光景を目の当たりに見て何もなすすべもなかった。もう絶体絶命である。
近くの大きな建物が燃え、風が渦を巻いた!!時折俄雨が降ったが気やすめの状況である。私は外に廻った。
もう類焼はまぬがれない。午後十一時三十分頃、私の家は全焼した。見るも無残であった。
悪夢の一夜が明けた。焼け跡は未だところどころ燃えている。まるで戦争の残骸だ。
風は止んだ・・・何もかもむなしかった。
昨日の午後五時五十分から今朝の五時まで、十一時間燃え狂った猛火の前には、何のなすこともできなかった。
ガラスは溶けて固まり植木は根こそぎ燃えつくし、トタンすら燃えた感じの焼け跡に立ったとき、身の凍る思いがした。

大火から47年、酒田市は早い時期に復興を果たしたものの、時代の流れの中であれ程賑わっていた市流心部の商店街は寂れ
商店街の復興の中心だったデパートは閉店、さらに昭和23年の創業した市内で一番の歴史を誇るスーパーのお店も閉店。
大火から再生した街がこれからたどる歴史はどんなものになるのでしょうか・・・。