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天売島・焼尻島へ

2007年07月20日 | 会員の旅行


  離島の天売島、焼尻島は地図上では子供のかわいい足跡に見えます。いかにも秘島!!という感じがしてイザ出発。
今回は小平~羽幌から{オンコの森・めん羊牧場・・焼尻(やぎしり)}{海鳥の島・・天売(てうり)}へと報告させていただきます。

なおグーグルマップで天売島・焼尻もご一緒にどうぞ。

留萌の「道の駅」{おびら鰊番屋}

  帯広を午前8時出発し午後3時到着。94歳になる義父が小学生時代の同級生の番屋を「是非見て来て欲しい。」という旧花田家番屋。「おやつにご飯のオコゲを沢山貰った。美味しかったなぁ。それが楽しみだったよ。」なるほど・・200人を越えるヤン衆がいて鰊漁が盛んだった往時の生活ぶりを偲ばせていた。道内で現存する番屋では最大規模をもち、国指定の重要文化財です。話は前後するが旧花田家番屋の敷地内に道の駅{おびら鰊番屋}がある。歴史的建造物に合わせた古い木造の建築物の雰囲気を出している。レストランや物産特売所では{タコの燻製}など特産品の購入もOK。

羽幌港の夕日(↓クリックで大きく見えます
  羽幌で1泊。再び義父の話から~「ボクは羽幌で生まれた。兄弟が多いので2回貰われたが 逃げて帰って来た。1回目は泣いて泣いてだめだった。2回目は沢山のお菓子を貰ったら兄弟に食べさせたくて、エプロンにくるんで持って帰った。それが兄弟なんだよナ~。父親は郵便局の電話線を修理する仕事で特に冬の作業は厳しかった。親はひたすら子供を育てるために、働いたんだよ。この時代は。
焼尻にも父の転勤で住んだ事がある。」
夕日を見ながら当時の自然や暮らしの厳しさを思った。



焼尻島
  羽幌港から高速船にて約30分で到着あいにくの空模様で本土が見えません。
焼尻の主人公のめん羊です。僕たちは{幻のサフォーク}と呼ばれてます。ブランド品です。焼尻は人口330人・周囲12キロと天売とほぼ同じ規模。犬5匹・信号1・小中学校1・おまわりさん1人なんですよ。島の中心の広大な草地を利用し、町がめん羊牧場を運営しているのです。海から吹きつける風を受けて育った牧草はミネラルが豊富。その牧草を食べ、私たちはスクスク成長します。海を望む小高い丘で草を食んでいる風景はスッコトランドのようでしょう?ストレスが少ないので肉質は最高ですよ~。近年のブームにのり、特に仔羊肉(ラム)はフランス料理でも珍重されるほど高価な食材となっています↓(案内はめん羊でした




  よろしければ右の画像をクリック願います
オンコの荘は国内随一の規模を誇る5万本とも言われるオンコ(イチイ)の原始林。オンコの高さは1メートル位。そのかわり、直径10メートルにもわたって枝を迷路のように広げています。
その他の木木も地面を覆うように成長しています。
雪の重みや強い風圧など、島の自然を受け入れた結果の姿です。
森の中で太陽光を求めてさまよっ結果、ユニークな枝ぶりになります。
エゾスカシユリの花や懐かしいコクワの実を発見しました。草花の宝庫でもあるんです。





天売島

  海鳥の楽園、天売島に着く。焼尻から高速船で15分。やはり 天売と言えば"オロロン鳥"の出迎えである。しかしオロロ~ンと鳴くこの鳥は日本には天売にしかいない。しかも激減・絶滅の危機にある。手厚い保護活動が行われ 二十羽位 確認されているようです。オロロン鳥のすみかを案内します。↓

赤岩周辺の断崖絶壁を繁殖場所に選んでいる鳥はオロロン鳥・ヒメウ・ケイマフリなどです。なぜこんな場所を!!それは海からの出入りが便利。卵やヒナをねらう天敵を寄せ付けない理由だそうです。


ウトウウミネコ


次は案内役を務めます ウトウです。隣は鳥のくせにニャーニャー鳴き、口紅とアイシャドーをつけ、まるで歌舞伎役者のようなウミネコです。私どものすみかへご案内します。



私、ウトウは崖の草地、特にイタドリの下に穴を掘った集団住宅(世界最大のコロニー)です。夫婦で1匹のヒナを育てます。1生涯、同じ相手と同じ巣穴を使います。(人間の皆さん見習って下さいネ)昼間はヒナを巣穴に残して海で過ごします。ウミネコも近くの草地に枯れ葉で巣を作ります。
昼間はご覧のようにのどかに見えますが・・・夕暮れ、ウトウの私達は断崖に掘った巣穴に戻りますが、その数は圧倒的で人間の皆さんは「圧巻!!」といいます。
巣で待つヒナのために、 本日は大きなカタクチイワシをくわえてもどりました。
いつもの事ですが ウミネコが横取りしようとねらってます。ウトウの私達はウミネコより小柄で、力ではとてもかないません。
ウミネコにかすめ取られないれないように必死です。ですから人間の足を踏んでも巣穴を目指します。
日暮れには、ウトウとウミネコの激しい攻防戦が繰り広げられていました

  ウトウの巣穴と家族です。こうして巣穴の傍で夜を過ごします。ヒナの巣立ちはもうすぐかもしれません。
巣穴を間違えることはありません。
見ている人間の皆さんは私を応援してくれます。餌を横取りするウミネコに「こら!」と叱ったり、時には石をぶつけるそうです。それは止めてください。応援してくれるのはうれしいですが鳥同士の攻防戦は あたたかく見守ってくださいね。(ウトウより)・・・・見事なウトウとウミメコの乱舞です。こうした生きるための戦いを間地かに観察できるのも、豊かな自然があるからなのだと感じました。


活きの良い小魚をくわえたウトウ。(資料館の展示より)エゾカンゾウが満開のこの時期は子育てに忙しいのです。

  2つの島はとても小さな島です。しかし、そこにはたくさんの海鳥が暮らし、厳しい自然環境に耐えた植物が生命を育んでいます。
豊かな自然がある事で、多くの魚たちが育ち、めん羊の飼養ができ、人々の暮らしが潤うのですね。


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