世界文化遺産 アユタヤ遺跡を巡る旅。
1のつづき(前ブログ→
◆◆ ワット・チャイ・ワッタナラム ◆◆
カンボジアに対する勝利を記念し、境内の中央に高くそびえる
プラーン(仏塔)をクメール様式にして建造したもの。
ビルマ軍侵攻によって破壊されてしまったが、
現在では修復され、広々とした平原に4基の仏塔がそびえ立つ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/61/5d/dc4708369df42db839c8f9f39d29d945.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0c/70/6d0acc30c634f3086b9c6ae94999e4c8.jpg)
遺跡すみにある、大きな水たまり。
その水面に映った ワット・チャイ・ワッタナラム。
まあ、なんと。息をのむほど美しい。
だけど、正面からしか見てない観光客のほとんどが、
この美しい光景があるとことすら気づかない。
見ないまま帰って行く。
視点をいくつももてる人は、見える世界も増える。
私も自分では見つけられなかった一人だが、
教えてもらった以上、今度は嗅覚をもう少し研ぎ澄まし、
自分でこの美しさを見つけ、
そばにいる人に教えてあげたい、と思う。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5d/bb/89937bf5ef7db2f8144d511c65fa5832.jpg)
◆◆ ワット・プー・カオ・トーン ◆◆
意味は、「金色の山」。
遺跡郡から離れ、北西へ3~4㎞の水田地帯にそびえ立つ。
高さ80mはあろうかという、巨大なチェディ(仏塔)がひときわ目をひく。
ビルマ軍が手に入れたのち、改築して高くしたもの。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/22/f8/71022417f46c24ff75088c11d93c717c.jpg)
頂上からは遠くアユタヤの町が見渡せる。
『地球の歩き方』には、「絶好のサンセットポイント」とかてあるが、
日没時にどこでアユタヤの記念すべき夕日を見るべきか、
考える。
ここに来るまでにあった、湖。
その湖畔から、ワット・プー・カオ・トーンと夕日を共に見るべきか。
それとも、
このワット・プー・カオ・トーンの頂上から、田園に沈む夕日を見るべきか。
一度しかない夕日のアユタヤ、判断を間違うな! だ。
夕暮れはどんどん近づく。
選んだポイントは…… 最後のお楽しみ♪
◆◆ バーン・パイン離宮 ◆◆
アユタヤから南へ約20キロ。
チャオプラヤー川の中州に築かれた、夏の宮殿。
アユタヤーの歴代の王たちは、ここを離宮とした。
広い敷地の庭園には、様々な建物が点在。
じりじりと太陽が照らす中、見て回る。
太陽の光のすごいこと。日本の何倍の強さだろうか。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/23/1b/aec578cfa023bd7f01456bccbe552d9b.jpg)
美しいには美しいのだけど、
ここは、タイなの?と言いたくなるくらいにタイ離れした雰囲気。
西洋風の建物があったり、中国風の物見の塔があったり。
池の中央にある美しいタイ建築の
プラ・ティナン・アイワサン・ティッパアート。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/06/20/9168fed794730f5f6bd5dcbe5ecbc548.jpg)
時の流れに風化した遺跡の方が、
よほどにずっしりとした重みがあると感じるのは
私だけかな。
ヨイショッ
◆◆ ワット・ヤイ・チャイ・モンコン ◆◆
アユタヤを象徴する仏教寺院の遺跡で
遠くからでも見えるチェディ、ずらりと並ぶ坐仏像が壮観。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/70/68/af56f1555ecade58b4b06ad962b33ff3.jpg)
ビルマ軍が改築して高くしたワット・プー・カオ・トーンに対抗して
天を突くような高い塔を建てた。
が、わずかに及ばなかったことが、残念。
スリランカ様式の大仏塔が高くそびえる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/17/a2/63840ffd9f32b2dc18a410edbbbc002d.jpg)
仏像の存在感が、どっしりとくる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/59/c3/d643afeee8b5080e0b9263ded476b746.jpg)
おまけ
◆◆ 僧侶も観光 ◆◆
さすが、アユタヤ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/22/31/1432e2f2df89cd6fad29524be5f872d6.jpg)
◆◆ アユタヤと言えば、象 ◆◆
アユタヤでは象が道路を歩く。
遺跡を背景に何ともオリエンタルな雰囲気。
だが、象さんはアスファルトの上を歩くよりも、
土の上を歩きたいんじゃないだろうか。
柔らかくて、草の生えた、でこぼことした土の上を。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/64/05/d77deca6600af2173130f167b6a6d542.jpg)
◆◆ 夕日 ◆◆
たった一度きりのチャンス、アユタヤの夕日。
日没時にどこでアユタヤの記念すべき夕日を見るべきか。
選んだポイントは、『地球の歩き方』おすすめの、
ワット・プー・カオ・トーンの頂上からの夕日、ではなく、
夕日とワット・プー・カオ・トーンの組み合わせ。
日が暮れる前に急げ、急げと、来た道を引き返し、
湖へ。
きっとこの判断は正解だと信じて。
日没にぎりぎりセーフ。
そして、
やっぱりこの判断は正しかった、と思える
記念すべきアユタヤの夕暮れ風景を目に写す。
さて、暑かった、とにかく暑かったアユタヤ遺跡巡り。
炎天下の太陽のもと、汗をだらだらと流し 皮膚を焦がし
古都アユタヤを満喫。
仏像たちは、この焼けつく日差しの下、
長い年月、人間たちを黙ってじっと見てきた。
汗一つかかず、涼しい顔をして。
人間たちの争いはどんなに愚かに見えただろう。
だけど、過去があるから今がある。
過去はどんなものでも、今につながっている。
繰り返された戦いの歴史も、今につながっている。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/48/b0/09a08deaf4eb5cd917b4c336abd7721f.jpg)
きっと、人間そのものも同じ。
失敗したことも、ひどく傷ついたことも、苦しかったことも、
身を裂かれるような悲しみも、
それらすべてが今にたどり着く要素の一つ。
すべてを肥やしにして、人間の中身を変容させながら、
少しずつ中身を豊かにしながら、生きていっているのだと思う。
そう考えると、生きているだけで、
少しずつ成長して、
前に、前にと 進み続けているのだな。
世界文化遺産 アユタヤ遺跡
1のつづき(前ブログ→
◆◆ ワット・チャイ・ワッタナラム ◆◆
カンボジアに対する勝利を記念し、境内の中央に高くそびえる
プラーン(仏塔)をクメール様式にして建造したもの。
ビルマ軍侵攻によって破壊されてしまったが、
現在では修復され、広々とした平原に4基の仏塔がそびえ立つ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/07/cf/e72b25b0ef5b09243a708c281df75ca1.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/61/5d/dc4708369df42db839c8f9f39d29d945.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0c/70/6d0acc30c634f3086b9c6ae94999e4c8.jpg)
遺跡すみにある、大きな水たまり。
その水面に映った ワット・チャイ・ワッタナラム。
まあ、なんと。息をのむほど美しい。
だけど、正面からしか見てない観光客のほとんどが、
この美しい光景があるとことすら気づかない。
見ないまま帰って行く。
視点をいくつももてる人は、見える世界も増える。
私も自分では見つけられなかった一人だが、
教えてもらった以上、今度は嗅覚をもう少し研ぎ澄まし、
自分でこの美しさを見つけ、
そばにいる人に教えてあげたい、と思う。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5d/bb/89937bf5ef7db2f8144d511c65fa5832.jpg)
◆◆ ワット・プー・カオ・トーン ◆◆
意味は、「金色の山」。
遺跡郡から離れ、北西へ3~4㎞の水田地帯にそびえ立つ。
高さ80mはあろうかという、巨大なチェディ(仏塔)がひときわ目をひく。
ビルマ軍が手に入れたのち、改築して高くしたもの。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/22/f8/71022417f46c24ff75088c11d93c717c.jpg)
頂上からは遠くアユタヤの町が見渡せる。
『地球の歩き方』には、「絶好のサンセットポイント」とかてあるが、
日没時にどこでアユタヤの記念すべき夕日を見るべきか、
考える。
ここに来るまでにあった、湖。
その湖畔から、ワット・プー・カオ・トーンと夕日を共に見るべきか。
それとも、
このワット・プー・カオ・トーンの頂上から、田園に沈む夕日を見るべきか。
一度しかない夕日のアユタヤ、判断を間違うな! だ。
夕暮れはどんどん近づく。
選んだポイントは…… 最後のお楽しみ♪
◆◆ バーン・パイン離宮 ◆◆
アユタヤから南へ約20キロ。
チャオプラヤー川の中州に築かれた、夏の宮殿。
アユタヤーの歴代の王たちは、ここを離宮とした。
広い敷地の庭園には、様々な建物が点在。
じりじりと太陽が照らす中、見て回る。
太陽の光のすごいこと。日本の何倍の強さだろうか。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/23/1b/aec578cfa023bd7f01456bccbe552d9b.jpg)
美しいには美しいのだけど、
ここは、タイなの?と言いたくなるくらいにタイ離れした雰囲気。
西洋風の建物があったり、中国風の物見の塔があったり。
池の中央にある美しいタイ建築の
プラ・ティナン・アイワサン・ティッパアート。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/06/20/9168fed794730f5f6bd5dcbe5ecbc548.jpg)
時の流れに風化した遺跡の方が、
よほどにずっしりとした重みがあると感じるのは
私だけかな。
ヨイショッ
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1b/89/a35e31882d344a87d82c909d3b37887c.jpg)
◆◆ ワット・ヤイ・チャイ・モンコン ◆◆
アユタヤを象徴する仏教寺院の遺跡で
遠くからでも見えるチェディ、ずらりと並ぶ坐仏像が壮観。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/70/68/af56f1555ecade58b4b06ad962b33ff3.jpg)
ビルマ軍が改築して高くしたワット・プー・カオ・トーンに対抗して
天を突くような高い塔を建てた。
が、わずかに及ばなかったことが、残念。
スリランカ様式の大仏塔が高くそびえる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/17/a2/63840ffd9f32b2dc18a410edbbbc002d.jpg)
仏像の存在感が、どっしりとくる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/59/c3/d643afeee8b5080e0b9263ded476b746.jpg)
おまけ
◆◆ 僧侶も観光 ◆◆
さすが、アユタヤ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/22/31/1432e2f2df89cd6fad29524be5f872d6.jpg)
◆◆ アユタヤと言えば、象 ◆◆
アユタヤでは象が道路を歩く。
遺跡を背景に何ともオリエンタルな雰囲気。
だが、象さんはアスファルトの上を歩くよりも、
土の上を歩きたいんじゃないだろうか。
柔らかくて、草の生えた、でこぼことした土の上を。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/64/05/d77deca6600af2173130f167b6a6d542.jpg)
◆◆ 夕日 ◆◆
たった一度きりのチャンス、アユタヤの夕日。
日没時にどこでアユタヤの記念すべき夕日を見るべきか。
選んだポイントは、『地球の歩き方』おすすめの、
ワット・プー・カオ・トーンの頂上からの夕日、ではなく、
夕日とワット・プー・カオ・トーンの組み合わせ。
日が暮れる前に急げ、急げと、来た道を引き返し、
湖へ。
きっとこの判断は正解だと信じて。
日没にぎりぎりセーフ。
そして、
やっぱりこの判断は正しかった、と思える
記念すべきアユタヤの夕暮れ風景を目に写す。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5d/4c/6afde5cd8a07a0915f171a0a81ca7ceb.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4e/d6/08cd5bb03839d09376ea689ad66944a0.jpg)
さて、暑かった、とにかく暑かったアユタヤ遺跡巡り。
炎天下の太陽のもと、汗をだらだらと流し 皮膚を焦がし
古都アユタヤを満喫。
仏像たちは、この焼けつく日差しの下、
長い年月、人間たちを黙ってじっと見てきた。
汗一つかかず、涼しい顔をして。
人間たちの争いはどんなに愚かに見えただろう。
だけど、過去があるから今がある。
過去はどんなものでも、今につながっている。
繰り返された戦いの歴史も、今につながっている。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/48/b0/09a08deaf4eb5cd917b4c336abd7721f.jpg)
きっと、人間そのものも同じ。
失敗したことも、ひどく傷ついたことも、苦しかったことも、
身を裂かれるような悲しみも、
それらすべてが今にたどり着く要素の一つ。
すべてを肥やしにして、人間の中身を変容させながら、
少しずつ中身を豊かにしながら、生きていっているのだと思う。
そう考えると、生きているだけで、
少しずつ成長して、
前に、前にと 進み続けているのだな。
世界文化遺産 アユタヤ遺跡