ソムタム学級通信 ★さちえのタイ生活★

2010年6月より青年海外協力隊、養護隊員としてタイへ。バンコクより北へ450キロ東北部のコンケンで日々試行錯誤の記録。

カヌン  ジャックフルーツ

2011年03月19日 15時02分38秒 | グルメ
タイの果物シリーズ  2


      ขนุน  カヌン 

  
英語では jackfruit(ジャックフルーツ)
日本語では 波羅密(ハラミツ、パラミツ)

    

今、このカヌンの美味しい季節。


街角で、よく熟れたジャックフルーツが売られている。
慣れた仕草で包丁を突き立て、大きな実をほぐして中の果実を取り出す。
たったの10バーツ。30円程度。
       


「果物の王様」と呼ばれるドリアン。
「果物の女王」と呼ばれるマンゴスチン。
だけど、
 地上最大のフルーツは、このジャックフルーツ。

大きく育ったジャックフルーツは
長さ80センチ、直径25センチほどの楕円形、重さは30~50キロほどにもなる。
人の頭の2倍の大きさだ。
でかい。

初めて見たときには、そのイボイボの外見を
ドリアンと見間違え、
恐竜の卵かと思った。

ちょっとだけ独特の匂いがあり、
ガムのような甘い香りがただよう。
人によっては腐敗したようなにおいと
表現されることも。


甘い香りと、なんともいえない歯ごたえと、
パイナップルをもっと濃く甘くしたような味。
タイで初めて食べたこのフルーツが、
今は大好きになってしまった。


わが配属先でもよく、デザートにジャックフルーツが出るのだが、
果実の中には大きな種がある。
食堂のおばちゃんが、
「この種はこのままじゃ食べられないけど
 ゆでたら食べられるのよ。」
と、私のためにゆでてくれた。
  


大きな大きなジャックフルーツの果実から出る種は
やはり、大きな大きな種。
ゆでて食べると、まるで大きな豆を食べている感触。
ほくほくで、とてもおいしい。
しかも、種からもフルーツガムのような香りがただよう。
       




この、ジャックフルーツの実り方。
一度見たら忘れられないほど印象的。
巨大なトゲトゲの実が、ゴロンゴロンと
枝ではなく木の幹から直接突き出し、ぶらさがっている。
よく、こんな重い実がぶらさがっていられるものだと
まー、びっくりする。
こんなものが、頭上に落ちてきたら、一巻の終わり。


見た目からして恐竜の卵のようで、愛嬌のあるジャックフルーツが
木の幹のあちこちから
大小ぶらぶら ぶらぶら。
なんともユーモラス。


そんなジャックフルーツが、
私の住むアパートの隣、
私の大好きなナムプリック専門店に、
ドシンと構えて、ぶらぶら実を下げているのを発見。
   


ぶらぶらぶらぶら
大小 ジャックフルーツでぎっしり 
こんなにすごいのに、これまで、気づかなかった!
   


すごーい!
  


すごいすごいと写真を撮っていると、ナムプリック専門店のおばちゃんが
店から出てきて、
「日本にはないのー?」と聞く。
   


ないない、ないない! ありませんよ!
普通に、家に植えてあるなんてこと、まずありませんよ!
ジャックフルーツは縁起のよい植物で、
タイでは、家の裏手に植えるとよいらしいと、
以前バンコクで、語学の先生から教わった。

このたわわなジャックフルーツだが、
これでもずいぶんな年寄りで、かつてほどは成らなくなってしまったのだと
残念そうおばちゃんが話してくれる。

だけど、この子どもの数々。
   


花が咲き、そこから小さな子どものジャックフルーツが育つ。
      


このジャックフルーツ、
自然の恵みを受け、
たっぷり150日かけてじっくりと育つらしい。
5ヶ月も?!


そばを通るだけで、ふわっと香る甘い匂い。
おいしいおいしい パッションフルーツ。
カヌン。ジャックフルーツ

   





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