錆鉄人と天女の感動人生

幸福度日本一の福井で一番幸せな夫婦の登山や温泉旅行、ガーデニング・Doit等の楽しい日々の記録です。

おこない(餅まき)

2019-01-21 07:44:15 | 田舎暮らし
天女さんちのある集落では昨日「おこない(以下、餅まきと言う事にします)」がありました。

恐らく何百年も続いている行事だと思いますが、

錆鉄人の子供の頃は近隣のどの集落もこの餅まきを行っていたのですが、

近隣の集落の餅まきは何十年も前に廃れ、この谷筋で続けているのはこの集落だけになりました。

(ヤマを越えた向こうの谷筋では行われているとの事ですが・・・)


続けられているのは集落あげて安定的に餅まきをするための仕組みが出来ているからだと思います。

餅をまくのは厄年の男だけですが、年によっては厄年の男がいない、または少ない可能性があるので、

年送りで5軒の宮当番がお賽銭と「もち米代」を集めてまわり

(大体、1戸1500円程度だしますが、そのうちの大半は餅代になります。)

それだけでは餅の量に足らないので、当番でお金を出してそれぞれ半俵(30kg)の餅をまきます。

この当番は女性だけの家や高齢者の家は飛ばすので、ほぼ10年位で回って来ます。


いっぽう、厄年の男は25歳は半俵、42歳と61歳は1俵まきますが、

別途神社に25歳は2万円、42歳は3万円、61歳は5万円を奉納します。




錆鉄人も5年前61歳の厄年で餅をまきましたが、

もち米代(1俵2万数千円)より餅屋さんで餅を作ってもらう料金のほうが数倍だったと記憶しています。

(錆鉄人が子供の頃は、親戚が手伝いに来て夜通し餅つきをしていました。)

それらの金額を通算すると、1家当たりの負担は年1万円以上になっているのではないかと思われます。


という事で・・・

厄年の家の人と宮当番が午前中に餅を並べました。



吊り下げてある大きな餅は、賑やかな感じを出すための物ですが

拍子木を打って重ね餅(新聞1ページの半分位の大きさの餅)を播いて一気に餅をまく前に

いろんな所へ投げて雪を踏みしめさせるためにも使われますが、

過去にはそれの取り合いになって乱闘に近い騒ぎになった事もありました。




午後2時から神主さんに来てもらって新年祈願祭が執り行われました。

厄年の男女と区の代表として区長、農家組合長、公民館長、それに宮当番の代表が

お祓いを受け玉串を奉納しました。



天女がこんな写真まで撮っていたとは・・・



いずこも同じ髪の夕暮れ・・・(錆鉄人の頭はどれでしょう?)

もう少し早くミノキシジルを塗り始めるべきでした!


これまではこの神事が終わったらすぐに餅まきが始まったのですが、

神主さんが高齢になって新しい神主さんになった為か1時間程で終了したので、

錆鉄人も10年ぶり位に餅ひろいをする事にしました。

2時過ぎには姉たちが3人が天女さんちに集まってきていたのですが、

高齢化と病気だったりで錆鉄人に拾ってきてと言われたからでもありました。


餅まきは拍子木を打ったあと、大きな重ね餅を最初に投げ、1俵の餅を10分足らずでまいてしまうので

餅が雨あられのように降りそそぐので写真を撮っている暇などありません。

錆鉄人は持ち前の運動能力を発揮して、吊り下げた飾り餅を2個、

そして重ね餅を1つ丸々キャッチしたのですが、

持って行った袋に入らないので、重ね餅を割ってどうにか入れました。

小餅が降り注いで地面に散らばっている所を素早く拾うのですが、雪がないので餅は当然泥だらけです。


身体じゅうが泥だらけになるのは分かっていたので安物のカッパを着て餅ひろいに行きましたが、

この通り!



持っているのが天女と2人で拾った餅です。

泥んこの餅にすぐに水を掛けましたが、まだこの状態



天女が1個ずつタワシで洗ってくれました。



洗った餅はこの通りきれいになりました。



これが飾り餅



重ね餅は丸々1つを受け止めたのでまったく汚れても割れてもいなかったのですが、

割って袋に入れた所に泥だらけの小餅を次々と入れたので泥だらけになってしまい、

何故かこの重ね餅だけは洗っても汚れが完全には取れませんでした。



小餅はこれだけ



150個位ありました。

厄払いの餅なので、姉たちが帰る時に好きなだけ持って帰ればいいよと言って持って帰ってもらいました。

後は天女の弟さん2人の所に持って行き、九州の娘の所へは宅急便で送り、

ミュンヘンにいる娘たちの分は(夏休みに帰って来ると言うので)冷凍保存する事にしました。

という事で一気に減りましたが、数日は磯辺巻きにして食べられそうです。


餅まきは拾うのもたのしみですが、拾う人を上からみているのも面白いものです。

天女さんちに泊まって餅ひろいに参加したいと思われる人は「ロハス越前」からご予約下さい。

(来年は1月19日 タラの芽の原木のお土産付きです。)

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