須玉日記

母と子、たまに父による写真日記。

Fさんと猫たち

2010-11-08 08:53:40 | イヌ・ネコ
2010年11月8日 <母>

須玉のFさんは大の猫好き。
それがわかるのか野良猫がやって来ては居ついてしまう事もしばしばでした。

初代ミ-は、猫好きFさんも感動するほどの賢くて猫らしい猫。
仔猫を4匹産んで、1匹もらわれた後4匹家族で飼われていました。

その中の1匹か2匹が死んだ頃。
ある冷たい雨の降る夕暮れ、産まれて間もない仔猫がずぶぬれで
F家にたどり着いた時は瀕死の状態でした。
それが器量よしの、でも耳の聞こえないネム。

ミーの子が又1匹死んだ後、次に又野良猫が来た時は
「もう命ある生き物を飼うのはいや」、でも見捨てる事も出来ず
「寒い間だけはエサをあげるからあとは自分で生きていきなさい」と言いました。
それが、以前このブログにも登場した、私が勝手に名付けたノラ猫ノーラです。

そんな時、Fさんが体調を崩し入院、数ヶ月後施設に入ることになりました。
ネムとノーラは突然保護者を失ったのです。
家猫として飼われていたネムは野良猫として生きていくことは出来ず、
ノーラはしばらくの野良生活の後どこかにもらわれたと聞いていました。

11月4日、突然Fさんが旅立ってしまわれました。
告別の日、式場に向かう道すがら、脇の野原にいた猫がノーラにそっくり!
飛び降りてノーラ?と言うとなんと近寄って来たのです。
やっぱりノーラでした!
今は飼い猫らしいおっとりとした表情になっていました。

ノーラ、Fさんが亡くなったんだよ。
これからお別れに行くんだよ。

Fさんにはとても良くしてもらいました。
優しい人です、大変感謝しています。

寒い冬が苦手なFさんは小春日和の穏やかな日に本当に安らかな美しいお顔で
ご主人や、以前飼っていた馬や猫たちのいる所へ旅立って行かれました。
素晴らしい俳句をたくさん残されたFさん、そちらでもう一句できましたか?


photo by chichi
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