この日は京都対札幌の前日。気になるゲームはいくつか。一番気になっていたのがこのゲーム。札幌U-18OBの工藤光輝選手が在籍する、阪南大学の試合。他にも、レノファが地域決勝で対戦する、FC大阪と元コンサの岡山一成選手の所属する、奈良クラブの試合も気になる。
ただ、前日の台風27号の影響で、新幹線が遅れたりすると阪南の試合には間に合わない恐れも。成り行き任せ、ってのも旅の楽しさ。
さて、どうなるやら、と思ったら、天候は回復。だが、僕が寝坊。摂津富田駅からバス270円(該当時間帯は1時間1本)のはずが、タクシー2160円に・・・ まぁ、面白い試合だったので、元は取れた気がするのだが。
2013年度第91回関西学生サッカーリーグ1部 後期 第6節 阪南大学対京都産業大学 高槻市立萩谷総合公園サッカー場 2013年10月26日(土)11:30キックオフ 主審:矢野浩平 副審:藤井貴也 上重智彦 4審:齋藤圭祐 観客:150人 公式記録
【阪南大】GK1原田 DF27田渕 5甲斐 6香川 22成田(68分3二見) MF14可児 28松下 24山崎(82分10前田) 23外山(74分11泉澤) FW9工藤 13河田 控え:GK21大西 DF4永井 2康翔貴(カンサンギ) MF18江坂
【京産大】GK1三宅 DF59内田 5千谷(67分14米丸) 3金大貴(キンテギ) 42坂手 MF10松田 15上大田(69分48三木) 25堤(59分23京田) 7安藤 FW11坂本 43前田 控え:GK12槙島 MF8野島 9高橋 FW13美濃部
試合が動いたのは、5分。PA内中央から阪南9工藤からのパスを右サイドで受けた27田渕がクロス性のシュート。これが直接決まって、1-0と早々と阪南大がリード。
どうしても9工藤を中心に見てしまうのだが、どうやら阪南はFWの軸は3年の13河田らしい。工藤は10前田との併用らしいのが、やや残念。周りを生かしていけばまた違うのだろうけど、僕はプロに行く選手は自我の塊で有って欲しいと思うタチなので悩ましい。
工藤が中盤に降りてきて、14可児や28松下と組み立てを担い、サイドの24山崎・23外山が攻めに斬り込む。特に光ったのが24山崎。SBの27田渕ともども攻撃的に右サイドを駆け上がる。
18分の24山崎の低い位置からのミドルは躊躇なくて、いいシュート。
京産大は30分過ぎにようやく反撃。37分には右クロスから11坂本が狙うがわずかに合わず。
序盤は阪南が圧倒していたが、徐々に京産大もペースを掴む。
44分には阪南の右CKから13河田→24山崎とわたるも決められず、前半は1-0で阪南がリードして折り返す。
後半に入って53分、阪南13河田が京産大DFと競り合って抜け出す。ループ気味にシュートを決め、2-0と阪南がリードを広げる。
さらに58分。阪南22成田のクロスから9工藤がヘッドで決め、3-0とリードを広げる。この22成田もクロス、上がりの質が良く、驚き。清水ユース卒の三年、先が楽しみだ。
66分には阪南9工藤のドリブルからクロス、13河田がヘッドで合わせるもバー直撃。
3点差も相まって、阪南は個人技で攻め、ブロックを作って守備、と論理的試合運び。
88分には途中出場の11泉澤が左サイドからゴールライン際まで攻め入って、シュート。これを6香川が押し込んで、阪南が4-0として試合を決める。
結局阪南が4-0で京産大を破って首位を守った。
とにかく攻撃が圧倒的だった。個人のアイディア、組織の決め事。バランスが良くて、前半(序盤以外は)五分にやれていた京産大を後半には圧倒。印象深かったのは右サイドの24山崎康太(東福岡卒、1年)。
14可児の安定感、13河田の迫力、9工藤の思い切り、と光る部分は多々あったが、24山崎ののびしろ感が特に目に付いたところ。関東でも見てみたい(年末のインカレ?)ものだ。
京産大は申し訳ないが、あまり印象に残らなかった。相手が阪南でなければまた違ったのかも知れないが。また見る機会を楽しみにしている。