ryonagaの「通勤準急スタジアム行き2」

サッカー観戦記や旅、写真記。コンサドーレ・コンサドーレユース・エスポラーダ・ノルディーア・レノファを中心に、いろいろと。

2011.7.3 JFL 長野対松本

2011-07-11 01:02:26 | サッカー

信州ダービー。無駄に熱い北信越、だと思っていた過去の俺。
そして、山雅の熱さ、長野の良さを見て考えを改めた。
そして、この眼で見て、感じて来たい、と思って長野に行って来た。

結論。3部では熱い。でもまだまだ。今度は松本開催を感じて来ないと。3,849人、という数字だけじゃない。これが長野側の全国でのスタート、なのかなと。もっともっと驚かせてくれ。みちのくダービーには遠く及ばない現状だ。だが、存在感はしかと感じた。緑色の存在を。

2011年7月3日(日)13:00キックオフ JFL日本フットボールリーグ 後期第1節 長野パルセイロ対松本山雅FC 長野市南長野総合運動公園球技場 13:00キックオフ 主審: 副審:和済 小出 4審:児玉 観客数:3,849名

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【長野】GK21加藤 DF14高野 22小川 3大島 25有永 MF7土橋(76分17浦島) 5大橋 19向 9佐藤(63分11冨岡→88分16栗原) FW10宇野沢 13藤田 控え:GK1諏訪 DF2籾谷 MF20野澤 FW23富所

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【松本】GK1石川 DF15阿部 4飯田 3松田 23多々良 MF20須藤(54分6今井) 9木村 8弦巻 7北村(61分19塩沢) 16鐡戸 FW33木島良(40分退場) 控え:GK25白井 DF14玉林 MF17久富 30渡辺 FW11片山

序盤は松本ペースを長野が耐える流れ。7分松本33木島良のクロスから左CKを得る。中央で4飯田がヘッド、再度CKとなるも7北村のキックに合わせ切れずゴールならず。

カウンター気味でゲームを進めざるを得ない長野。10宇野沢が活きる。

松本のCKを凌いだ直後の12分。長野はカウンター気味のロングフィード。左前線で落としたボール(シュートも行けるエリア)に詰めたのは10宇野沢。これで1-0と長野が先制。

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(喜び爆発の10宇野沢はゴール裏に直行!)

15分松本9木村のラインからの飛び出しは良いチャンスメイク。

しかし、長野も守備的ながら5大島のチェイスで活路を求める。

20分過ぎ、松本33木島良の頭に長野3大島のクリアしに行く足が当たるなど、33木島良へのマークがきつくなる。そして木島はファール欲しさか簡単に倒れるようになる。これが後の伏線になる。

23分にはその33木島良が切り返しから左足でシュートを狙うがこれは防がれる。木島へのマークが集中しているのは見て取れるが、松本はそれで生じるマークのずれや空きを生かせて居ない。木島が孤立して居るせいだろうか。転がされて苛立ちを募らせる木島。ちょっと長野の思うつぼか。

29分長野は9佐藤から右サイド13藤田に繋がり、シュートも松本1石川のセーブに遭って追加点ならず。

ここまで比較的に長野はカウンター気味に試合を進め、鋭い攻めを見せる。松本はパスワークで崩そうとするが、シュートに決定的なものが少ない。

そして40分、松本が左コーナーそばで長野を押し込んだ時間。審判の笛が鳴り、主審と副審が協議。そして、松本33木島良にレッドカード。恐らく相手選手に肘を入れたらしく、退場に。私の感覚では、そこに至るまでの印象の悪さも合わせて、というところが一発退場に至ったのではないか、と思った。もちろん、その行為が十分危険な物だとすれば、的確なジャッジだったのではないだろうか。遠目にはよく分かりかねるが。

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(この辺りで電池切れのため、以降文章のみで)


見たところ、松本は9木村と8弦巻で2トップのようなカタチ。4-3-2的な布陣なのだろうか。前半は1-0で折り返すも、長野が絶対優位、という訳でもなく。追加点次第というところか。

後半は松本8弦巻が右に流れる事が多く、9木村の1トップか。長野は54分、14高野が右サイドを駆け上がって左足シュート。この選手のサイドの上がりは積極的。

さらに14高野の前に居る19向も58分、えぐりを生かしてシュート。この時間は長野の右が活きる。松本は若干ロングボールが増えてくる。

62分、松本6今井が右サイドを駆け上がり、長野DF(25有永?)と併走。これを僅かに交わして、今井のシュートは惜しくも枠の左。

65分辺りはちょっと松本が間延び気味。16鐡戸の前辺りにスペースが出来るが長野は使いきれない。

75分松本16鐡戸のサイド上がりから中央19塩沢のヘッドは惜しくも外れるが、良いカタチを見せる。スタンドの4割方を占める松本サポーター、チームスローガンの「One Soul」をコールにして選手に気合を入れる。これが松本の団結力、底力。対して長野はパワーのあるコールをぶつけきれない。

果たして、そのサポーターの想いが乗り移ったのか、じりじりと太陽に蒸され続けた88分。松本は右サイド8弦巻からの浮き玉を19塩沢が押し込んで、1-1。エアポケット、そんな感じだ。

アディショナルの3分も戦い抜いて、結局1-1のドロー。サポーターの声、選手の気持ちで松本は勝ち点1を拾い、長野は勝ち点2を落とした。

正直、長野はホームの利、をそれほど享受しなかったのではないか。バックスタンドには空席も目立ち、声出しもそれほど意識していない感じ。松本は良い感じに意識を前向きに使って、勝利こそ掴めなかったが勝ち点1を拾うことに成功した。この1を活かすも殺すも今後の試合次第。それを分かっていたからか、松本は気持ちを一つに出来たのだろう。

長野はまだまだ伸び代はあるはず。この日来てくれた地元の皆さんを常連にできるか。次のホームゲームで良い勝利を見せて欲しいところ。そうすれば、もっと大きなスタジアムが必要だ、という機運に繋げる可能性も出てくる。

発展途上の信州ダービー。来年はどうなる? 行われるのか? 私は来年も楽しみにしている。