ryonagaの「通勤準急スタジアム行き2」

サッカー観戦記や旅、写真記。コンサドーレ・コンサドーレユース・エスポラーダ・ノルディーア・レノファを中心に、いろいろと。

2006.7.22 J1 広島-千葉

2006-07-24 22:57:14 | サッカー

18きっぷ2006、俺的夏の観戦強化期間、なわけです。

今回は土曜単独。日曜は小野田でレノファの県大会を見に行くため、早めに戻れるように近場広島へ。監督交代でイヴィチャ・オシム氏に関連ある2人が監督である広島と千葉の対決。

広島はペトロビッチ監督。シュトルム・グラーツ時代にオシム監督の下コーチを務めていた経歴を持つ。一方、千葉のアマル・オシム監督はイヴィチャ・オシム監督の子息であり、千葉をコーチとして支えてきた経歴がある。

そして、言わずと知れた兄弟対決。佐藤寿人と佐藤勇人。どちらがどんなサッカーで勝利するか? 引き分けには正直勿体無い。そんな対決。

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2006年7月22日(土) 広島ビッグアーチ 18:06キックオフ 2006年J1第14節 観衆:13,432人 天候:晴れ 主審:岡田 副審:宮島 相楽 4審:田辺 MC:吉田

Img_2124 【広島】GK1下田 DF5駒野 8森崎和 18盛田 MF16イハンジェ(69分30入船)15中里(61分27柏木)17服部 23青山 7森崎浩 FW10ウェズレイ 11佐藤寿 控えGK21木寺 DF2八田 28槙野 FW9上野 20大木

Img_2164 【千葉】GK1立石 DF4水本 5ストヤノフ 3斎藤 MF2坂本 7佐藤勇 22羽生(89分15中島)16山岸 9クルプニコビッチ(71分8水野) FW10ハース(81分11要田) 控えGK17櫛野 DF24結城 MF20工藤 23楽山

千葉の立ち上がりのプランはおそらく、広島18盛田の裏である千葉の右サイドであろう。3バックの両側を使うのは常套手段ではあるが、クルプニコビッチと坂本が絡んで前に攻めてくる。  一方の広島は5駒野が3バックの右、16イハンジェが攻めていくカタチ。お互いに役割を意識しているので、4-4-2の右の時とは違って行ったっきりにはならない。

15分から25分にかけての状況は千葉が受けて立つ展開。海外でいう「アウェーのやり方」か?あまり日本ではこんなに「攻めさせる形」は見られないだろう。後方でパスを廻して、相手の綻びを探す。

しかし、積極的に立ち向かった広島が先制する。33分左サイドPA手前から広島17服部が鋭い弾道の左足ボレー。空気を、そして千葉DFを切り裂いてゴール。1-0と広島がリード。

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だが、千葉は巧者だった。中盤から10ハースが持ち込んだところ、前線に張っていた巻(?)がサイドに開いてDFを引き付ける。このため、ハースの正面ががら空き。難なくシュートを決め、1-1の同点に追いつく。千葉にとってはダメージを最小限に抑えるタイミング。

若干消極的ながら、ペースを握ることに成功した千葉。積極的に自らのサッカーを展開する広島。後半が楽しみになった。

たまたま前に広島の試合を観戦した時もそうだったのだが、連続して失点すると気持ち的にダメージが倍加するように思えたことがあった。そして、失点してすぐの得点は失点のダメージを消してくれる気がした。

そんな48分だった。左サイドから上がった千葉16山岸がDFを交わしてシュート。これが決まってあっさりとリードを奪う。そして千葉は、51分にもCKから4水本が中央で合わせてゴール右隅に決めて1-3。流れは千葉のもの、でも広島は積極的。

その積極性が功を奏して55分には広島10ウェズレイが決めて2-3と追いすがる。さらに66分広島11佐藤寿がDFの間を抜けてGKと1対1に。シュートを放つも、GK1立石の体に当ててしまい得点ならず。ここが勝負の分かれ目。

4点目の千葉16山岸の得点は、広島DF陣のプレッシャー不足であろう。全体的に不慣れだったためか広島はDFに強さが欠けていた。強く行くところを心得ていなかったのではないだろうか。結局2-4では有ったが、それほど力の差も感じなかったし両チームとも標榜するサッカーができていたように思う。

あとはチームとしての決まり(どこからプレスを掛け、どこから自由にやらせるか等)ではないか? 広島に光は見えてきた。Img_2195 Img_2196