Runrun日記

最近読んだ本ー東征伝

黒岩重吾 著 「東征伝」 角川書店

古事記とはやはりずいぶん違う。
黒岩重吾氏のヤマトタケルは、出雲には行かない。
景行天皇に恐れられ疎まれて、東の国の征伐を命じられるのは同じ。
4世紀末、朝鮮半島では高句麗と百済が戦い、九州の北部も不安な情勢になった。
日本を守るには、日本をまとめて強くならなければならないと云うのが東征の理由。

この小説では、まず鈴鹿あたりで戦い、その後、尾張に出てくる。
鈴鹿山脈は、私が青春時代に好んで登った山で、野登山や入道、鎌ヶ岳などが出てきて懐かしい(笑)

我が町、尾張はこの頃、天白川の下流はすべて海だったらしい。
平安時代、呼続あたりは岬になっていたらしく、私のジョギングコースの野並あたりは当然、海!
そんな事を考えながら読む歴史小説は、面白い。

古事記では、ヤマトタケルは尾張のミヤズヒメと恋をしたと書かれている。、
この小説でのミヤズヒメは、恋に狂う鬼神で、ヤマトタケルに取りつき狂わせる。
弟橘姫(オトタチバナヒメ)が、追いかけてきてこれを救うという話になっていた。
歴史の真実は判らない。小説としては、恋の鞘当ては面白い。

この小説では、焼津で戦ったところで終わっているが、さて、この後は如何に?
私のお気に入り度 : ★★★★☆
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