Runrun日記

最近読んだ本-立花宗茂

八尋舜右 著 「立花宗茂 秀吉が天下無双と讃えた戦国武将」 PHP文庫

 061701歴史の真実を知ってみたいと思うが、歴史小説に描かれている内容は、真実なのだろうか? 黒岩重吾氏のヤマトタケルシリーズを読んでいくうちに、所詮は創作の世界、小説としては面白いが、真実には程遠い。結局、真実は判らないのだと思ってしまった。

先日、NHKのテレビの歴史秘話ヒストリアで、「戦国女BOSSがゆく~ツンデレ城主・ぎん千代&戦う女たち~」なんてやっていた。
この小説は、その夫、立花宗茂の物語。

小説の前半は、養父、立花道雪と父親の紹運の話。主筋の大友宗麟に義を尽くす生き方を描き、後半は、その生き方をを受け継いでいく宗茂の話。宗茂は、武将としての才覚を発揮し、武功を立てていく。

妻となった誾(ぎん)千代姫は、NHKテレビでは、自分を女城主と思う”ツン”とした姫様だが、時折は”デレ”っと優しい姫様になったと描かれていたが、結局”ツン”が目立ち過ぎ、夫とは上手くやっていけない。

文禄の役、慶長の役での宗茂の戦いが圧巻。
関ヶ原では西軍にみかたし敗れ、牢人となってしまうが、人柄を認められ徳川の大名に返り咲く。

義に生きようとする武士の生きざま。妻、誾千代姫との確執。
誾千代姫との事をもっと描いておけば、私好みの娯楽時代小説になったかも知れない。
でも、この小説は、面白さを後回しとし、史料に基くように心がけて描かれたようだ。
史料の基づき淡々と描く事により、宗茂という人の真実をあぶり出そうとしたのだろうか?

歴史は面白い!
私のお気に入り度 : ★★★★☆
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