歴史・時代小説というと、戦国時代か江戸時代、そんなのが多いのだが、
去年は平城京遷都1300年。
戦国時代・江戸時代以外の物を読んでみたかった。
第9次遣唐使(西暦733年)の時、唐に渡った僧、普照と栄叡、戒融、玄朗の物語。
普照と栄叡は、”唐より優れた戒師を迎え、日本に正式な授戒制度を布く”ために、唐におくられる。
栄叡は唐で亡くなり、普照は鑑真とともに帰朝する。
戒融は放浪し、玄朗は唐で妻帯してしまう。
ここまで苦労して鑑真を日本につれてこなければいけなかったのか。
鑑真の意志のすごさに驚く。こうして日本の仏教は成熟してきたのかと思う。
荒れ狂う大海・時代の中で苦悩する僧たち、その歴史が面白い!!
そういえば、去年はNHKで「大仏開眼」というドラマをやっていた。
吉備真備や玄昉の話だが、彼らは普照や栄叡と入れ違いで帰朝するのだ。
私は、この時代の事をまったく判っていない。
もう少し、いろいろ読んでみたい。
お気に入り度 ★★★★☆
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