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宇江佐真理 著 「髪結い伊三次捕物余話 擬宝珠のある橋」 文藝春秋
![2016/08/23](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4e/89/24be510135621226a0e27bff5c5b6a75.jpg)
このシリーズの最終巻!月夜の蟹、擬宝珠のある橋、青もみじ 三話と、伊三次たちの物語の中で途中抜けていた10年を描いた 月は誰のもの が掲載されていた。
身のない蟹の事を、月夜の蟹というらしい。知らんわね!そんなこと。転じて、中身のないことのたとえとか。
月夜の蟹は、みそ汁にするとだしが良く出て美味しいとか。先日、お隣から蟹を貰ったが、食べられなかった。みそ汁にするとよかった!? この小説では、中身のよく分からない事件や人達を、月夜の蟹ともじっているのだろうか?
宇江佐さんは、このシリーズを、家族の話としてでなく、「人が人として生きていく意味を追求したい」と書かれていた。
伊三次とお文の家族、不破家の家族の話だが、その人たちを通してのしっとりとした人情物の小説? そう簡単に言い切ってはいけない小説なのだろう。
この小説のお気に入り度:★★★★☆