robihei日記(将棋とか、GOLFとか、徒然に)

将棋ファン暦30余年、10年程前のNスペ「対決」を観て将棋ファン熱が更に高じ、以来ずっと棋界ウォッチャーに

棋界2007終了:地磁気不安定・・・?

2008-01-03 16:02:55 | 将棋な私

あけましておめでとうございます。個人的にはさしたる切換り感のないまま2008年に突入してますが、世情をみると石油は暴騰、ナニヤラ騒擾前夜のような感ありですが、ともあれ今年もよろしくお願いします。

少し前の年末の話ですが、12/27に大きな対局が2つありました。

棋王戦挑戦者決定戦 羽生○-●阿部
A級順位戦第六回戦 谷川○-●佐藤

佐藤棋王への挑戦者は羽生に決定、これはなんというか棋界の予定調和的な流れで「佐藤が一時預かりしたタイトルを羽生が”おまたせ”とばかり簒奪する」といういつもの構図に近い。

驚くべきがもう一つの順位戦A級、以前にも「今年はヘン」というポストをしたのだが、そのヘン度に拍車がかかっている状況。6回戦を終わって

5-1 郷田・羽生・三浦・木村
4-2 丸山
2-4 谷川・藤井
1-5 久保・行方
0-6 佐藤

谷川は年末の勝ちでほぼ安全圏?という状況だが、佐藤の6連敗は本人を含めた関係者一同も首を傾げる珍現象。確かにことしは年度通算でも若干負け越したりしているものの、竜王戦でも挑戦者になったし、棋聖戦もきっちり防衛したし、第一人者グループの力量・声評にいささかの曇も生じていない状況。

順位戦の過去の成績にしても、このDBで見るように安定した成績を上げてきたのに、今年に限って星が順位戦に限って寄って来ない。

ちなみに、このA級順位戦というのは相撲で言えば横綱大関同士の年間対戦成績表みたいなものなので、ここで五分もしくは勝ち越しするってのは、「鬼軍団のなかでも上位ランク」という格付けになります。

とはいえここまでの成績は逆フロック?とはいえ事実としての痕跡。一方で星取り下位の久保・行方とて「3勝すれば生き残れる」と信じて年明けからの3番を命がけで凌ごうとする展開になる。

のこり3局を全部勝てばおそらく残留することになるが、2勝だと・・・?さきほどの予定調和とは真逆の展開のこの佐藤の苦境、相変わらず将棋界の地磁気は定まっていないという感じであります。