robihei日記(将棋とか、GOLFとか、徒然に)

将棋ファン暦30余年、10年程前のNスペ「対決」を観て将棋ファン熱が更に高じ、以来ずっと棋界ウォッチャーに

名人戦問題:棋士総会終了後のコメント

2006-05-27 00:06:31 | 将棋な私
名人戦問題、結局は昨日公表された案を「空気を読んだ?」理事会サイドが直前に修正をして出した案がほぼすんなり通って拍子抜け?詳細は各紙報道で詳しくされることと思うので割愛する。ただ一言、「そうまでして面子を取りに行ったか、理事会・・・」それ以上でも以下でもない。

社団法人日本将棋連盟の正会員である将棋棋士(要は当事者ということ)の本音コメントがリアルタイムに確認できる今日この頃。テクノラティで「将棋 大平」と入れればタチドコロに目標のblogに到達。ありがたい世の中であり、逆にいえば「密室での決着」が許されないコンプライアンスの時代の象徴事例ともいえる。キッツイよなあ、会長さん以下運営サイドの皆さん。

棋士blogのトラックバックシリーズ第二弾として、若手本音棋士の右筆頭、大平四段のblogからのコメントを紹介。大平武洋29歳、今話題の桐谷七段門下。棋界では棋士としてよりもむしろ「人生の中心にZONE(音楽グループ)を置いている若者」として有名。ともあれ気風のいいコメントが多数、いい意味で覚悟が出来ている血気盛んな新進気鋭の棋士、コメントにも熱気が迸っている。

特にこのコメントなんぞ泣かせる、というか俺は泣いたぞ。棋士というのは良くも悪くも将棋しかない世界に自分を追い込んで(それも人生の旬の時期である思春期~20歳前後まで!ずーーーっと!!)その結果今日の地位を築いた人間なのである。その意味では羽生も若手のC2棋士(要は棋界ピラミッドの下辺部分の構成員)も全く生い立ちにおいては相似形である。

その若者の将棋馬鹿(いい意味で)が、ここまで腹をくくることになった今回の名人戦問題は、一気に大人を増やしたとも言える。「実社会では待ったをしてはいけないのか?」という繰り返しの問いがナンとも痛い程しみる。

棋士たちは、良くも悪くも実社会でも待ったを潔しとしない、できないメンタリティをベースにいろいろ判断をしていこうとするということなのか・・・?米長会長以下の首脳陣の迷走もある部分この価値観で説明できるとも言えるのではないか。

待ったも時にはありですよ、太平さん。よりよい未来のために、ゴメンナサイをはっきりした声で言えることはとても重要。でも、それは棋士にはやり慣れていないことなら、やっぱりそういう仕事を専門できちんとできる人たちを入れるってのは大事だと思う。

今日の展開を見て何となく、だが結局「毎日で継続」で鞘が収まる気がしてきている。変な反動が出ずに、「界」と「道」に資する「盟」の存立が維持されてほしい。「雨降って地固まる」となりますように、雨の多い梅雨時に一気に地固め、地固め。