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robihei日記(将棋とか、GOLFとか、徒然に)

将棋ファン暦30余年、10年程前のNスペ「対決」を観て将棋ファン熱が更に高じ、以来ずっと棋界ウォッチャーに

竜王戦第四局

2008-11-28 11:07:32 | 将棋な私
熊本で指された第四局、●●●から渡邉竜王が1勝を返してこれで1-3。

「唯の一勝だが、とてつもなく大きい一勝」

という感じである。入玉の戦いとなった将棋そのものとともに、
この対局と渡邉勝利は棋界の歴史に残る勝負に名を連ねることになった。

次が渡邉の先手番。勝てれば雰囲気も変わってくる。

●●●○○となって6局目が羽生先手ということになれば、
14年前の名ドキュメンタリー「挑戦」の天童対決(佐藤-羽生の第七期竜王戦)
とまったく同じ展開となる。

いよいよわくわく竜王戦、である。

心の片隅に渡邉の猛追を期待しているrobiheiです、ビミョーダナー(笑)
浮気するつもりはないのですが…

史上3番目の若さだそうな、カナちゃん

2008-11-25 09:23:22 | 将棋な私
囲碁界の井山君、ゴルフだと石川遼。10代から斯界のTOPを張る頼もしい若者が増えていくのはいいことである。

2月ほど前に挑戦者になったときに、少しコメントつけた出雲のイナズマ里見香奈、なんと3番勝負を連勝して女流4大タイトルの1つ倉敷藤花になっちまった。

来年には1つ女流棋戦が減るので、3つのうちの1つである、16歳と8ヶ月とかで、史上3番目の若手女流タイトル記録だという。

ただ、以前の若手記録は女流上位の層がさほど厚くなかった時期の記録。今や清水中井に中堅の矢内千葉石橋と男子棋士にもときどき公式戦で勝ちそうになるぐらい強いのが厚い層をなしているなかでのタイトル獲得、こりゃなかなかでっせ。

いまはただ、カナちゃんが林葉化しないですくすく育つことだけを祈るrobiheiです(笑)

B1順位戦:地磁気不安定・・・

2008-11-22 17:37:35 | 将棋な私
金曜日に一斉対局(行方が抜け番)で指されたB1順位戦、概ね2/3が終了した段階で、A級同様に6-3が最上位で3-6が最下位という混戦模様。

渡邉竜王は先手番4つ勝ち後手番4つ負けの4-4という状況で、ここから全勝すれば上がり目もある一方で首筋が薄ら寒い気がしないでもないという微妙な展開。

「羽生と番将棋を指すと将棋のフォームが崩れる(崩される)」という風評も時々出る将棋界だが、ややキツメにいうと渡邉は今戦っている竜王戦を経て自分の将棋が粉々にされている状況に見える。

個人的には行方と渡邉に昇級してもらいたいのだが、どうやらその2人で1.2は難しい状況になってきた。若手有望株の山崎まで現状最下位ということもあり、何やら地磁気不安定な順位戦うえ2つという感じである。

A級戦国時代:今年は今年で順調にヘン(笑)

2008-11-17 18:31:07 | 将棋な私
去年は去年で大変な年だった、年末までの6回戦終了時に、こんな記事を書いたことが昨日のように思い出される。

結果久保と行方が降級したA級だったが、今年は全員挑戦、全員降級の可能性がある年越しになるやも知れない状況なのである。

現在(5回戦終了時)、星取りはシンプルに以下の通り(数字は順位)

3-2:森内(1)三浦(2)丸山(3)郷田(4)佐藤(8)
2-3:木村(5)藤井(6)谷川(7)鈴木(9)深浦(10)

ね、逆にヘンでしょ?(笑)
若干の驚きは森内の不調。勝ちこしてて不調ってのも本来の表現としてはないわけだが、順位戦だけには滅法強かった彼としては「2つも零してるの?」という感覚が否めない。
王将戦リーグも早々に敗退決定だし、永世名人を取って反動で不調となってから久しいが、往時の憎い位の強さは失せてしまったのか?とやや物足りない状況。

さて、そうはいってもあと3ヶ月半で挑戦も降級も決まるスケジュールではある。
個人的には佐藤の挑戦+藤井谷川の残留さえ実現できればあとは誤差範囲というかだれがどうなっても不思議ないので注文はつけません。さてさてどうですかね。

竜王戦第三局

2008-11-14 16:50:03 | 将棋な私
岩手県は平泉で昨日今日と指された第三局。一日目の午後から終盤戦に入ると言う異例の展開から後手番羽生が中盤から終盤の入り口で築いた優勢をそのまま上手に着地させた形で勝ち。これで○○○となった。

将棋界では、今まで絶えて三連敗後の四連勝でのタイトル戦逆転決着はない。
先例主義に立てば実質的に本シリーズ終了と言うことになるが・・・勝負事は一回一回五分五分だから、本来的にはそう単純ではないんだけど。

前回も書いたけど、「結局羽生さんとは力の差がある」と渡邉自身が認めてしまっているかのような淡白な非勢からの負けが続いているのがどうにも痛々しく感じてしまうのは、うがち過ぎだろうか。

ここまでくると、次の羽生の先手番で決まってしまう可能性が俄然高まった。
要は「一番入りさえすれば」の想いの渡邉に対し、
「その一番、いれさせるものか」と裂帛の気合で一気に倒しに掛かる羽生の姿がほのみえる。

だからこそ、渡邉に一番入れて混沌となる展開を少し見せて欲しい・・・あれ、羽生ファンなんだけどな?、俺(笑)

何気なく気付いた凄いこと

2008-11-12 14:06:38 | 将棋な私
ま、そんなに大げさではないんですけどね。

谷川浩司・佐藤康光・三浦弘行・藤井猛・郷田真隆・丸山忠久・森内俊之・深浦康市。

このリスト、分かりますか?答えは

「羽生善治にタイトル戦で勝ったことがある棋士リスト」

です、ちなみに並びは最初にタイトル戦で羽生に勝った順番です。

回数だと、

谷川6
森内5
佐藤4
深浦2

あとは全員1回(三浦藤井郷田丸山)こんな感じである。
で、こっからが本題でこのリスト、ふと思うと、

「全員A級棋士」

であることに気付いた。要は

「羽生にタイトル戦で勝てるぐらいじゃないと、A級は張れない」

ってことか?

その伝でいくと、残る2名のA級棋士、木村禿基と鈴木太介が降級候補ということになってしまう。まあここまで単純ではないだろうけど、今の星勘定としてはそれもあり得る展開ってのもおっとろしい。

うーむ、強さと言う基準で言うと判り易すぎるぞ、将棋界(笑)

ウヒョー!残念

2008-11-06 19:34:46 | 将棋な私
将棋界のお隣(というんだろうか?)の囲碁界で大三冠の一角の名人戦(朝日新聞社主催)の決着がさっきついた。

井山裕太八段、19歳が挑戦者で○○●●●○・・・最後●   orz 奪取ならず。トホホ。

勝った張栩ってのも若くて強い、カミサンも小林泉美(父上も超強かった小林光一、木谷一門ファミリーだからね)って強い女流棋士だし、サラブレッドもいいところの若旦那。それ相手にすんごい闘いだったんだよね・・・

囲碁界の段位のヒエラルキーってのは変な形をしていて、三味線のバチみたいになんか九段ばっかりいる年功序列老人ホームみたいな構造、その中でまだその階段を登りきらずにいる八段くんが挑戦者になること自体が異例、連勝スタートでいけると思ったんだけどなあ・・・ハア

その昔、もう19年前になる。第二期竜王戦で初代竜王島朗を破って竜王が初タイトルとなったのが羽生善治、当時19歳。そのときもフルセット、しかも1千日手のおまけ付きだから全部で八局指したんですが・・・羽生竜王、確か当時五段だったと思う(タイトルとってすぐ昇段したけど)

ありとあらゆる符号が一致していたんだけどなあ・・・
囲碁界の話だけど将棋のカテでポストします。お隣がこんだけ頑張ってんだから、こっちも頑張ろうよ。候補としては天彦、豊島くん、ダニーあたりかな?

竜王戦第二局:双方着地失敗?

2008-10-31 19:12:36 | 将棋な私
洞爺湖畔で指された第二局。

先手番羽生が大優勢な将棋を決め損なって劣勢非勢のところから最後の最後で渡辺が着地失敗?したのか自爆もどきの形で形勢を損ねて最後は羽生が勝ちを拾ったことに。

途中、決め損なって羽生が非勢か?という局面での藤井立会人の意味深なコメントを下記紹介まで

「先手(羽生)勝てる気がしません。先手の持ち駒の角の値段が高すぎて、使う場所がありません。和歌山のファンの皆さん、どうやらありそうですよ。」(藤井九段)
15時45分、消費時間は羽生6時間32分、渡辺6時間15分。
しばらくして、藤井九段が「羽生さんも人の子だったか」とポツリ。

ちなみに、和歌山は第五局の会場のことである。

このコメントで分かること。

■羽生>渡辺の力量差はなにやらTOP棋士の間でもそれなりのコンセンサスか?
→要は、「渡辺が調子を落としている今の状況だと4番棒で終わりまでありえる」という意識が藤井の頭の片隅にはあるということ

■とはいえ、一つ間違えれば板子一枚外して奈落というのはこの世界の通例、そして羽生とは言えいつまでもその細い綱を渡りきれる保証はない

それが「和歌山ありますよ」だし「羽生も人の子」発言に凝縮されている気がする。

とはいえ、よれながら「最後に間違えた者が負けるのが将棋」を地で行く勝ちを拾った羽生。これで○○、永世七冠に実質リーチに近い。

確か連勝スタートの七番勝負は結果負けたことがないはず。とはいえ昔の棋王戦で丸山相手に○○●●●を食らったこともあるし、まだまだまだまだ・・・である。

ただ、渡辺サイドにちょっと気になる感じが、「負け下」という言葉が将棋界であるが、さほど戦ってもいないのに渡辺がそれにちかい雰囲気をかもし出していること。blogのコメントも意外なくらい淡白だしね。

1つ勝つとガラッと変わるのがこの世界でもある。羽生としては「渡辺が寝たままの間に屠る」が理想的な展開ではある。

次が鬼将棋となってしまった渡辺、幸いなことに次局までのインターバルは2週間と比較的長い。建て直しを!とにかく好勝負が、もっとのどが渇くような勝負が見たいのよ!羽生ファンだとしても・・・

棋王戦ベスト4

2008-10-27 10:51:04 | 将棋な私
先週準々決勝が2局指されてベスト4が揃った。

阿部木村橋本久保という4強でここから2敗失格の変則トーナメント方式に。

意外だったのは渡邉竜王が阿部八段に敗退したこと。いや、阿部も強いんだけどね。

なんつうか、勝手に「歴史は繰り返す」とか将棋ファン的に思い込んでいるところがあり、「竜王失冠→直後に棋王獲得でタイトルホルダーに復帰」という20年近く前の羽生の姿に渡邉を重ねてしまっていたのですが・・・

渡邉が失冠すると、次のタイトル獲得まで相当掛かることになる。ここ数年「年間を4局の勝利で過ごす男」というと言いすぎだが、その昔の囲碁界最高棋戦の棋聖戦だけ勝って糊口を凌いでいた藤沢秀行という老棋士に近いものがある渡邉。

さて、今週末にはさっそく竜王戦は第二局です。

ちなみに棋王の挑戦者には橋本崇載七段の登場を強く希望します。

竜王戦開幕:羽生、「マジック」でなく「ワールド」?

2008-10-20 10:00:03 | 将棋な私
今期竜王戦は海外対局で開幕。パリで土日対局&時差もあるのでライブでネット観戦しやすい状況でファンも堪能した人が多かったと思う。

で、後手番羽生が一手損角換わりの将棋をやや優勢みたいなところからスパッと綺麗に決めて先勝。

中盤、「角を切って金と桂馬の2枚換え+飛車まで成りこめる」という展開でシメシメのはずの渡邉竜王が思わぬ難解局面(勝ちのはずなのに・・・)→気付いたら非勢→ありゃりゃ決められて負けちゃったという展開。

羽生マジックは非勢からの逆転の局面で言われる表現なので、昨日の将棋に関してはチェシャキャットに導かれた迷宮ワールドのような将棋に見えた。地磁気が狂ったような感覚を渡邉が受けたようなので、次の対局までに立て直せるかどうかがかぎと言えば鍵。

ちなみに、ネット観戦記をまたWEB進化論の梅田望夫氏が丁寧に竜王戦HPのブログに書いている。これまたコンテンツとして秀逸。なんでもパリの開幕戦に羽生は梅田氏を半年近く前にそれとなく読んでいたそうな。

出る前から勝つと決めていたとすれば、タイガーの全米OPEN「怪我してても僕は出て勝ちます」並みにカッコよすぎ。

次局は月末、間隔があると言えばある、時差調整とかしてる期日を考えるとあっという間とも言える。これから数日の渡邉竜王ブログのコメントにも注目。