りすこ寫眞(しゃしん)

日常の風景を 気の向くままに撮ってみました

歌舞伎町

2011-10-15 | とうきょう寫眞
東京の友人Aにアテンドしてもらう

夜の新宿歌舞伎町 

和民で飲んで まちをぐるぐる歩き回った けっこう広域である

日本一の歓楽街だものね

というか ここには約4000店の飲食店があり 一日数十万人もの人々が訪れるという

歌舞伎町は世界有数の歓楽街なのだ


異様な感じがした

派手なネオンも風俗も客引きの若いホストも 夜の大阪ミナミで見慣れた光景のはずなのに

何かどこかが違う

ん・・なんだろう


『このホストクラブは日本一でかいんだよ~

『この道路の先は更にディープゾーンなの ロシア人の女の人が立ちんぼしててさ~

『ここのラーメンが有名でね おいしいんだよ~


(ここです)

『始発のじかんになるとね 夜の間は何処にいたんだよ??てくらいの数の人がわーっと出てきてさ
ほとんどが 普通のサラリーマンな感じなんだけど 皆がいっせいに駅に向かって歩き出すんだよ 異様なかんじだよ~

なんか知らんけど 友人はいろいろめっちゃ詳しいかった・・


そうだ 新宿にしては人が多くない 場所にもよるけど 土曜の夜なのにむしろ閑散としてる感じ

みんな中に潜んでいるのか・・


『そうそうここがね こころちゃんのいたところだよ』


あ そうなんだ

こころちゃんとは新宿 歌舞伎町で父親と共に路上生活を送っていた当時4歳の女児のことで

半年間 彼女を撮り続けた韓国人カメラマンが写真集「歌舞伎町のこころちゃん」(講談社)を出版した


その写真集を初めて目にしたのは2008~9年ごろだったと記憶する すいぶん前だな

虫歯だらけの笑顔と垢(あか)まみれのおなか

『豊かなはずの国で なぜ』

写真集は衝撃的で『日本にもストリートチルドレンがいる』という現実を社会に突きつけた


それから こころちゃんは児童養護施設に引き取られるが 現在どうしているのかは定かでない

その時分に4歳だったおんなのこはもう小学生になっているはずだ


父母といつか屋根のある場所で 一緒に暮らせるようにとの願いを込め 写真集の印税はすべて寄付すると

韓国人カメラマンさんが言っていた

今 ほんとうにそうなっていればいいね・・



その場所はすっかりきれいになり ホームレスのテントは跡形もなく撤去されていた


歌舞伎町を歩いていてひとつだけ 感じのいいものを見つけた

それは派出所のおまわりさん

交番の前で 全身に力みなぎるように立っている 数人の若いおまわりさん達がいた

あんなに気合いの入ったおまわりさんを見たのははじめてかもしれない・・

この町は(以外にも?)守られているんだなと思った 

『ねー写真に撮ったら怒られるよねぇ~

『怒られるねぇ~

とか言いながら 横目で通り過ぎる 絵になるんだけどなぁ・・(はい 不謹慎ですみません)


サクラ通りを抜けて靖国通りを向こう側に渡る


歌舞伎町よサヨウナラ


するとものすごい数の人が行き交う新宿 いつもの新宿だ

なぜかほっとする

どこか違和感を感じたのは 自分くらいの年齢もしくはそれ以上の年の女性が

ひとりも歩いていなかったせいなのかもしれない

はい まったくもってガラの良い場所ではありません


でもね 面白かった

異空間に迷い込んだようで 心臓ばくばくしました

友人Aよありがとう^^