2020@TOKYO

音楽、文学、映画、演劇、絵画、写真…、さまざまなアートシーンを駆けめぐるブログ。

俳句の会 (昨日のつづき)

2009-04-15 | ■俳句
  
  句会に集まったのは先生を入れて九名、女子三名、男子六名という構成で、私は当然のことながら末席に座を占めました。

  句会が始まり、いよいよ各自が推薦五句、特選一句を選ぶ時間となりました。静けさの中に、あちこちで独り言のようなうめき声が洩れてきて、会の緊張は一気に高まっていきます。

  昨日ブログに記した季題と席題をおさらいしておきましょう。季題とは事前に知らされているもの、席題とは当日はじめて提示され、その場で即興にて詠むものです。

  季題:木蓮(もくれん)、浅蜊(あさり)、春昼(しゅんちゅう) 席題:鉄

  「そろそろよろしいですか?」という先生の声がかかり、各自の審査は終わりました。うめき声は軽い談笑に変わり、場の緊張がほぐれかかったのもつかの間、発表がはじまると、辺りは再びおごそかな静けさに包まれていきました。発表は先生の左隣の人から時計まわりに始まりました。

  『おーっ!選ばれた!』と私は心の中で叫びました。最初の選者による推薦句の第一句は私の詠んだものでした。

  クリムトの 接吻がつづく 春の昼

  幸先よいスタートでした。しかし、その後、四名の方から私の句が挙げられることはなく、いよいよ私の選を発表する番になりました。(明日につづく)

  
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