2020@TOKYO

音楽、文学、映画、演劇、絵画、写真…、さまざまなアートシーンを駆けめぐるブログ。

俳句の会

2009-04-14 | ■俳句
  
  今日はリー・ヘイズルウッドのつづきを書くはずでしたが、昨夜、私が体験した人生初の出来事を記します。

  人生で初めて句会というものに出ました。1社につき1名限定ということで、出版社、広告代理店、映像制作会社、アロマ・デザイナー、落語家、俳優、監督、プロデューサーなどなど、多彩な人たちがメンバーになっています。私はすでに数年前からメンバーとして名を連ねていたにも関わらず、毎月句会の案内をもらうだけで、一度も出席したことがなかったので、正式に会員として認められてはいませんでした。

  今回出席を決めたのは、この3月にフリーの身となり、社会との関係性がどんどん途絶えていく現状に直面して少々焦りを感じたことと、ストレスから解放されて精神的に余裕ができた時期に、俳句などという優雅なたしなみを身につけるのも良いのではないかと考えたからです。

  句会は大俳人のひ孫である先生を中心にとり行われるのですが、出席者には事前に季題が三つ提示されます。この季題をもとに五句用意して臨み、さらに当日、先生から提示される席題をもとに一句詠みます。

  合計ひとり当たり六句、これを短冊に筆でしたため、各自が同じ箱の中へ投じてバラバラにミックスし、誰の句かわからないようにします。つぎに箱の中からランダムに各自が六~七句程度の短冊を選び、それを半紙に筆でしたためます。これで審査の土台ができます。

  今までの作業で、各自が事前に用意してきた五句、当日詠んだ一句が、順序も脈絡もなく他の人の手によって他の句に交じって半紙に記されたことになります。この半紙を回覧しながら、今度は自分自身が気に入った句(自選は不可)を半紙に記していきます。

  この作業の次にいよいよ各自の審査結果発表となります。各自が気に入った句、この中から五句を推薦、一句を特選として発表し、特選については選評を述べます。これはスリルに満ちた瞬間で、場合によっては誰一人自分の句を選んでくれない可能性もあるのです。

  今回の季題は、「木蓮」「浅蜊」「春昼」。席題は「鉄」でした。つづきは明日のブログのお楽しみ。

  
  

  
コメント (4)
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