2020@TOKYO

音楽、文学、映画、演劇、絵画、写真…、さまざまなアートシーンを駆けめぐるブログ。

黄桜

2007-10-13 | ■エッセイ
  
  日本酒・黄桜のテレビCMがなかなかいい。小林投手と江川投手、「空白の一日」からずいぶん時が経って、二人が一献傾ける情景のなかに和解の兆しを演出する。

  水に流すという表現、私たちはいつの間にか忘れてはいませんか?

  インターネットの闇サイトと呼ばれるものが話題になっている。「怨みを晴らす」という、まるで闇の仕置き人のような商売が、本当に存在しているらしい。そのように書くだけでもおぞましい話である。

  何故、こだわるのか。何故、怨むのか?

  つきつめて考えるべきではないことが、世の中にはたくさんある。ある意味での思考停止。適当なところで手を打って、あとは考えない。重い荷物は苦労して運ぶよりも放り出してしまう方が楽なのだ。

  黄桜、重荷を放り出したあとの一献。

  *「空白の一日」=どうしても巨人軍に入りたい江川卓、どうしても江川を獲得したい巨人軍、この両者がありとあらゆる奇策を使い、ついには目的を達成した事件のこと。江川はいったん阪神に入団、その直後に阪神と巨人間のトレードで念願の巨人入りを果たすこととなった。江川の身代わりとなって阪神に移籍したのが、小林繁である。
コメント
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