疾風怒濤の80年代

日本中が熱い風に包まれていた1980年代
そのころの音楽・映画・テレビなどを語る30代のための
広場です!

「pen」オランダ特集と平山相太

2006年09月16日 05時21分30秒 | 雑誌
今月の号の「PEN」はオランダのデザイン特集です。

「今、もっとも刺激的なデザインはオランダにある」ということで、特にアムステルダムの建築やアートが紹介されています。

オランダはちょっと盲点でしたね。

それで記事を読んでみると、確かに、機能性を最大限に追求した四角や直線を基調とした、銀座にある中銀ビルの親玉みたいな建物が非常に印象的でした。
そんな硬質な建物の中に、非常にポップな色彩でアクセントがつけてあり、ヨーロッパの未来都市という感じです。

私が13年前にアムスに行ったときのことを思い返してみても、もともとゼロメートル地帯で、掘割に沿って、建物の高さをそろえた同じようなレンガ積みの建物が続いていた旧市街も、微妙に軒先の幌の色や、レンガの明暗などで色調に変化をつけて、お洒落だったような気がします。

さらに、街角のロードサインやら、駅の標識と言ったところのタイポグラフィーは、機能を重視しつつ、ポップで表現主義的な、1920年代 ロシア・アバンギャルドみたいなことになってました。

それは、いいのですが、記事の中で「アムステルダムは子供を育てるのに非常に良い都市だ」とあったのはどうかな?と
思いました。

というのは、13年前アムスに行ったときは、それはそれは
すごい光景だったからです。

オランダは大麻は解禁、売春合法というお国柄です。
その首都アムステルダムの中央駅を降りて、駅前のダム広場へ出た瞬間、目に飛び込んできたのは道端に転がる何人ものラリッた人々と、電話ボックスの隅などに転がっている注射器でした。

「なんじゃこりゃ!」と思って駅のキオスクを見ると、有名なゴッホの自画像がでかいジョイントを決めている絵葉書やら、
刺青とピアスだらけの男性の局部を大写しにした絵葉書が、普通に並べられています。

「うぁぁぁ」と思いながら、掘割沿いを歩くと、そこはすぐ飾り窓地帯で、日本で言うちょんの間がずら~っと並ぶ赤線地帯を集団下校する小学生の姿が! その奥で下着姿の巨漢の黒人の娼婦がにっこり!

「地獄だ・・ここは地獄だ・・。」と思いました。
あの町に住んでいたら、そりゃぁコーヒーの変わりにハッシッシってことになりますよ。

平山相太が逃げて帰ってきたのは良く分かります。格闘技が盛んなのも要するに、街が性と暴力に満ちているから、強くないと大変だということがあるんでしょうね。

コメント
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