疾風怒濤の80年代

日本中が熱い風に包まれていた1980年代
そのころの音楽・映画・テレビなどを語る30代のための
広場です!

鶴八鶴次郎

2006年08月07日 23時59分43秒 | 映画・ドラマ
こんど新派が三越劇場で 「鶴八鶴次郎」を波野久里子と風間杜夫でやるみたいですね。

いきなりずいぶん古い話になりますが、この「鶴八鶴次郎」は昭和13年に川口松太郎によって書かれた芸道物の名作です。

その後 巨匠溝口健二監督によって、山田五十鈴と林長二郎(長谷川和夫)によって映画化されていますが、この映画が滅茶苦茶素晴らしい映画なのです。

内容は 新内流しの名コンビ 女性の鶴八と男性の鶴二郎が主役。
二人は名コンビで、実力も拮抗、それゆえけんかをすることも多いのですが、
お互いがお互いをほのかに好きあっているという関係。
でも中々素直になれないでいました。

そんな時、「鶴八のほうが鶴二郎よりも実力が上だ」という評判が立ち、プライドの高い鶴二郎は、いつもとは違い、決定的なケンカをして出て行ってしまいます。

しかし実は其の評判は本当で、コンビ別れした鶴八は日本一の芸人に上り詰めます。しかし鶴八はそんな日々でも鶴二郎のことを片時も忘れません。
数年後のある日
ある日、場末の酒場で飲んだ暮れている鶴二郎を見ます。
うれしさのあまり、駆け寄る鶴八。しかし鶴二郎は「お前の芸はまだまだ!いい気になるな!」と追い返します。

追い返した後、うれしさとわが身の恥ずかしさのあまり、ホロリと涙を流す鶴二郎。・・・


という話でした(15年前に見たきりなので、ちょっと違うかもしれません)
これは昔から新派の当たり狂言なのですが、ちょっと今回みたいなぁという
気がします。
コメント
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