疾風怒濤の80年代

日本中が熱い風に包まれていた1980年代
そのころの音楽・映画・テレビなどを語る30代のための
広場です!

「ガキの使いやあれへんで」について

2006年04月17日 00時33分38秒 | テレビ番組
しかし、どうなんでしょう?

先ほど、日テレの「ガキの使い」を見ました。
今日のネタは番組の総合演出である、オフィスぼくらの斎藤ディレクター
(「世界のヘイポー」さんですね)が、「ハニカミ」のパロディーで
女医の西川史子とデートをするが、途中で劣情を催し、セクハラをしてしまい、
彼女は怒って収録が中断してしまう。
そこで謝罪文を読み上げて許しを請おうとするのですが、その謝罪文が、さらに
酷い物で、さらに怒らせてしまう、というものでした。

「サイテー男は、何をやってもサイテー」という構造を持ったパロディーで、
「ハニカミ」の偽善性も暴き出そうというものでした。

でも、面白かったですか?笑えましたか?

私の率直な感想を言うと、・・・・非常に不快でした。

だって、斎藤さんは総合演出ですよ。その人が部下のディレクターに命じて、
「サイテー男」のVTRを構成させて、それを自分で演じて放送しているわけですから、超ド級のナルシストじゃないと出来ないと思います。

さらに、本当はこの構成だと、
「サイテー男」が、美人でとても自分とデートなんかしてくれそうも無い女性と
デートをするが、空回りして舞い上がって、セクハラしてしまう。というところに
面白さがあり、そのためには女性は絶対的に強いものでないといけないわけです。

でも、ダウンタウンも、斎藤ディレクターも、菅プロデューサーも西川さんより全然強者じゃないですか!だって斎藤さんは、「マシューTV」の総合演出でもある
超A級のディレクターですよ!菅さんは日テレで一番力のあるバラエティープロデューサーですよ!

その人たちが、西川さんへの謝罪文と題して『させ子』とか『このぐらいのタレントならキスしてもOK』『ギャラ払ってるんだから触らせろ』みたいな事をフォローなしで読み上げるわけです。

そう考えると、実はこの放送された番組は二重の構造を持っていて、
一見、強い女にかしずく弱い男を描きながら、実はその弱い男が自分で、その女をキャスティングして、辱めて、自分の力を誇示しているわけです。

これは酷い。
レイプの現場を見せられているみたいでした。
どんな理由があろうとも女性に『させ子』みたいな事を絶対言ってはいけないでしょ?人間として失礼ですよ。そんな失礼なことをフォローなしで放送してしまうなんて、サイテーです。

そりゃあ、西川さんだって台本読んで出てるわけでしょう。でもフォローぐらいしろよと言いたいです。女性にそんな事をしてはいけないと思います。

大体それがVとして面白ければまだいいですよ。僕だって斎藤さんやらそのほかのディレクターさんよりはB級ですがテレビディレクターですから、面白さぐらい分かります。でも面白くないんだもの!

本当に人間として、ダメだと思いました。 
コメント
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