疾風怒濤の80年代

日本中が熱い風に包まれていた1980年代
そのころの音楽・映画・テレビなどを語る30代のための
広場です!

「the 有頂天ホテル」を見ました

2006年02月03日 03時40分08秒 | 映画・ドラマ
今日、新宿で「the 有頂天ホテル」を見ました。
三谷幸喜監督作品で、平日にも関わらず、結構お客さんでにぎわっていました。

雰囲気は彼が好きな、エンルスト・ルビッチやビリー・ワイルダースタイル
の、ウェルメイドコメディーで、オープニングから非常に統一されたビジュアルイメージの作品で、それはそれで非常に良かったと思います。

ただ、一言で言えばちょっと「なんでも欲しがりすぎ」の作品だったかもしれません。
いわゆるグランド・ホテル形式なのですが、本家グランドホテルは、ロシアの老バレリーナの話と、自殺をしようとしている男の話が大きくメインだったように
記憶していますが、この「有頂天ホテル」はとにかく5つぐらいの話が
パラレルで動いているのです。
特に狂言回しの役所孝司のエピソードはちょっと重すぎるのでは?と思いました。
とにかく事件が多すぎて、感情移入がしにくいのです。
たしかに脚本としては良く出来ていますが、映画って、その中の誰かに寄りかかって、感情移入して進んでいくものだといえます。それはたとえ群像劇でも
同じです。
それが残念でした。
例えば曲を使うというのは、映画では1回狙ってやるべきなのに、香取慎吾のエピソードとYOUのエピソードは基本的にはかぶってます。しかもYOUの歌はダメですね。歌は下手糞だし、唄っている姿は貧乏臭いし、それを見つめる人々の
シーン構成も良くないし、非常に尻下がりな感じがしました。

情報量がおおい場合、その情報量をどう見てくださいということは、もっとよく
演出したほうがいいと思いました。

コメント
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