疾風怒濤の80年代

日本中が熱い風に包まれていた1980年代
そのころの音楽・映画・テレビなどを語る30代のための
広場です!

女子プロレスと怪我について

2006年01月10日 17時47分41秒 | プロレス
昨年は女子プロレスにとって最悪の年でした。
まず老舗の全日本女子プロレスが倒産・解散
さらに最大手のGAEAジャパンが解散となり
事実上 道場・合宿所などの育成システムを備えた上で
後楽園ホールで興行を打てる団体は消滅してしまいました。

全女やガイヤがなくなった後、それでも道場を維持している
(新人を育てる体力はないが、現在いる選手の練習は出来うる)
JWP・NEOは地道に活動を続けていますが、
ほかは、各選手や以前のスタッフ達のなかから、お金がたまった
人がボツボツと自主興行を打つというスタイルになりました。

こうなるともうプロレスだけをやっていては食べていけないわけで、
プロといいながら、体調管理がうまく行かないままリングに上がる
選手が出てくるわけです。

さらに、一夜限りの興行となると、マッチメイクも選手の力量とは
無関係の、カワイコちゃんが強い選手にぶつかってやられる様を
見て楽しむみたいなマッチメークも『チャレンジマッチ』という
名の下に行われてしまいます。

その結果、全女からAtoZと活躍していた堀田選手が指を断絶する大怪我
大向選手が脳震盪2回(NFLでは脳震盪2回で引退です。それほど脳震盪は
癖になる上にぱんちドランカーになりやすいのです)
Hikaru選手が頚椎を捻挫しながらマットに立ち、桜花選手は膝が完全に直って
いないのにリングに立つ始末です。

さらに最近「萌え系レスラー」として人気の春日萌花ちゃんの試合を
見る機会があったのですが、とにかく受身は取れないし、ミサイルキックしても
自分の筋力がないので相手を吹っ飛ばせず、自分の技なのに頭から落ちてしまう
始末なのです。
そしてそれを指導すべきさくらえみ選手も、あきれて帰ってしまうというギミックを使う始末で、彼女がいつ重大な怪我をしてもおかしくない状態でした。

これはやがて取り返しの付かない事故を生み出してしまいます。
今 女子プロレスは岐路に立たされています。
しかしとにかく死人が出てしまっては、このジャンルは死に絶えてしまいます。
その前に、今一度、こういうときだからこそ、
「選手の力量を考えたマッチメイク」
「自己管理出来る余裕のあるスケジュール」
「受身が取れない選手はリングに上げない」
を徹底したほうがいいと思います。



コメント
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