林間教育通信(「東大式個別ゼミ」改め「シリウス英語個別塾」)

私立中高一貫校生徒を対象とする英語個別指導塾。小田急線の東林間駅(相模大野と中央林間の隣駅)から徒歩3分。

フィリップス・スポーツ用ヘッドフォンSHQ4000

2010年12月05日 | 文房具と読書
フィリップス社さんの提供でヘッドフォンマラソンをしております。様々なフィリップス社さんのヘッドフォンを聞き比べております。もしかしたら、「ipod touchでお勉強」という私のブログ企画が評価されて、選ばれたのかも???

さて、今回フィリップス社から送られてきたのは、 SHQ4000というスポーツ向けのヘッドフォンです。


二つの特徴があります。一つは、写真からもお分りになりますように二つのフォンがネックバンドでしっかりと一体になっている点です。もう一つは水洗い可能で汗汚れにも強いという点です。

まずは試用してみました。もちろんipod touchを利用して歩きながら聴くことにします。スポーツ用とはいえ、おそらくランニングやジョギングに相応しいものだと思われます。私はスポーツにはあまり縁がないのですが、とりあえず歩いたり小走りしたりしながら使ってみました。総計して2時間くらいは速歩きです。今回聞いてみたのは、ピンク・フロイド、パーセルのバロック・オペラ、モーツァルトのピアノ協奏曲等です。

音質は悪くありません。本格的にジョギングをするのであれば、なかなか便利だなと思わせます。しかし個人的な感想ですが、首の後ろにネックバンドがあることが多少煩わしく感じられます。二つのフォンが繋がっているのは良いのですが、首の後ろにアームが来てしまうのが、どうも・・・。

もう一つの防水性能があって洗えるというのは素晴らしいことですね。しかし今は12月なので汗は全然でません。だから、今のところは有り難さを感じることできませんでした。

ここでフィリップス社さんにお願いというか、提案なのですが、こういったヘッドフォンの日常的な使いこなしなどについてホームページなどにビデオがあったら良いと思います。他のヘッドフォンでもそうなのですが、とくにこのスポーツ型防水ヘッドフォンについて言えば、どんな風に洗ったらよいのかとか、マラソンやジョギングでこんなふうに使ってますよといった動画サイトがあれば、イメージもわくしー参考になると思います。私のブログではどうも動画アップが難しい感じなのですが(全くできないわけではないが、私の持っているデジカメでできません)、もし優秀なイメージ動画作品がブログにありましたら、そういうビデオを会社のホームページとリンクさせるようなシステムがあると言いかなと思います。

私はといえば、実は今ひとつネックバンドの感触が悪いんだという印象が最後まで残ってしまいました。おそらく、正反対の印象持つ人も少なくないはずです。そういう人の使い方なども動画でみてみたいですね。

それでは採点です。

「着け心地」★★★☆☆
「音質」   ★★★★☆

ちょっと厳しい採点になってしまいましたが、製品の質はそれほど悪いモノではありません。

「子どもの虐めにどこまで親が介入するか」 「アメリカの教育危機」 (NYTの教育コラムより。)

2010年12月04日 | 教養英語
ニューヨーク・タイムズからちょっとに気になる教育関係の記事を紹介することします。

まずはWhen a Parent Becomes a Bully - NYTimes.com という2010年11月16日のコラム

「両親が自分の子供のいじめにどこまで介入するのか」という問い。

17才の高校生(女)が同級生にいじめられ、肉体的な暴力にまで及びそうになりました。しかし当局に訴えても何の対応もしてくれません。そこで母親が娘にペッパー・スプレーを渡しました。娘はそれを使ったのですが、いじめっ子にではなく周りの人にかかってしまったということです。

結果として彼女は留置所に入れられ、また an alternative school に行かざるをを得なくなったりするわけですが、この件について後悔する事は無かったのだそうです。

もう一つのケースは11才の身体障害のある少女で、スクールバスでいじめられたそうです。そこで父親がバスに乗り込んでいじめている生徒に、虐めをしたら殺してやるぞと脅したのです。(“This is my daughter, and I will kill the [expletive] who fought her”

しかし逮捕されてしまったということです。その父親は後で謝罪したそうです。

この件についてはたくさんのメールも寄せられていて興味深いそうです。なおニューヨーク・タイムズのこのコラムでは、いじめを止めようとした両親が逆にいじめをしてしまったかもしれないと米に対してやや批判的に結んでいます。


もう一つはU.S.G. and P.T.Aというタイトル(2010年11月23日)のコラムです。タイトルは不思議な感じですが、要するに、「アメリカの教育危機は深刻だから、政府(USG)による上からの教育改革と、PTAによる仕方の教育改革が必要だ」という意味です。

アメリカの失業問題を克服しようと思えば、教育改革が必要だと論じた上で、現状を次のようにまとめています。①グローバリゼーションによって競争が激化し、今では国際的教育にさらされている。②もっとも教育を受けた者が豊かになる一方、教育を受けていない者は失業者に追い込まれる、③したがって、教育を受けた者は良いのだが、教育を受けていない者は非常に厳しい状況だ。50年前であれば、高校ドロップアウトしたモノにはよい仕事になかったが、今では高卒のみでは仕事にありつけない状況である。

しかも最近の成績優秀者の名前を見ると、全部海外からの移民の名前ばかりである。アメリカ人は非常に厳しい状況に置かれている!

書いてること非常に凡庸ですが、どこでもこういう認識があるんだなとある意味では共感できますね。(しかし、誰もが教育を受けたエリート階級になることは出来ませんので、こういう改革では限界があるように見えます)。またここではあまり書かれていませんが、新しいネット器機によって子供たちの集中力が失われてしまうのではないかとか、そういった議論をニューヨーク・タイムズで読むことができます。新たに啓発されることはないかもしれませんが、こういう文章をすこし読んでおいても損はないでしょう。

閲覧ページ数が約1000に!!!

2010年12月03日 | Weblog
昨日は、テキストをブログにアップロードできず、苦労しました。
理由は分かりませんが、今朝は問題ないようです。

ところが思わぬ副産物があったんですね。閲覧数がほぼ1000PV(ページ・ビュー)に達しているのです! 誰がそんなに見てくれたのでしょうか。ーーあ、私自身ですね(笑)。私が格闘して何度もアップロードし、その度に閲覧を繰り返したので、それが閲覧数に反映しているに違いありません。

自分で自分のブログやHPを何度も何度も閲覧し、閲覧している人が多いぞ!と言ってほくそ笑んでいる間抜けは、存在します! 

大学選択は通学時間で決めたら?

2010年12月03日 | 受験
いわゆるFランク大学であっても、お金に余裕があるならば、大学進学は悪い選択ではないはずです。しかし、Fランク大学と言っても、沢山あります。だから、その中でも、より適切な選択をしてもらいたい。やはり、一番気になるのがロケーションです。清々しい場所にあるのか、通学時間がかからないのかがポイントになるでしょう。いくつかピックアップしてみよう。


杏林大学というのがあります。超有名元女子プロレスの医者の旦那さんは東大大学院出身ということになっていますが、実は学部は杏林大学医学部卒業だったはずです。この大学には医学部だけではなく、文系学部も付録しており八王子市にあります。しかし、通学という観点からというと、神奈川からこの大学に通うのはあまりお薦めできません。

駿台予備校の大学年鑑のようなもので調べてみると、交通アクセスが書いていません。(普通は明記されている)。ホームページにはさすがに書いてあって、八王子キャンパスだとJR八王子駅から特急バスで20分だそうです。東林間ならば自宅からキャンパスまで1時間半から2時間以上というところでしょうか。八王子は賑やかな都会ですが、バスで山の中へ通わなければならないというのが、ちょっと憂鬱です。また、夕方以降はバスがないでしょうから、陸の孤島になることが予想されます。バスで10分くらいならば歩いて帰ることはできるのですが、特急バスで20分ともなるとタクシーで帰るしかなくなってしまいます。夜のキャンパスは暗くて寂しい場所のはずです。というわけで、私としてはあまりお薦めできない大学なのです。


桐蔭横浜大学はどうでしょうか。桐蔭自体は有名ですが。大学は完全なFランクでしょう。さてアクセスを見てみましょう。HPからの引用です。


●田園都市線青葉台駅より、バス「桐蔭学園前行」15分、終点。
「市が尾駅行」15分、桐蔭学園入口下車。
●田園都市線市が尾駅より、バス「桐蔭学園前行」15分、終点。
「青葉台駅行」15分、桐蔭学園入口下車。
「柿生駅北口行」15分、桐蔭学園入口下車。
●小田急線柿生駅より、バス「桐蔭学園前行」20分、終点。
「市が尾駅行」20分、桐蔭学園入口下車。

この大学もバスで15-20分とかかってしまうようですが、いずれも普通のバスが何路線かあるのが救いです。つまり、暗くなっても陸の孤島にはならないでしょう。神奈川県から通うのであれば、杏林大学よりはるかに利便性で勝ると言えます。理屈では東林間から1時間以内につくことが出来ます。しかし実際は1時間半くらいでしょうか。なお、バイク等で通えるのであれば、40分以内につけるはずです。よって、杏林大学よりは良い選択になると思いますが、どうでしょうか。


桐蔭横浜大学以上にお薦めなのは、最近新しくできた多摩大学グローバルスタディーズ学部です。なんと湘南台駅から徒歩で15分の距離にあります。歩いて15分はちょっと遠いようですが、バスに乗るよりもはるか有り難いですね。東林間からならば確実に1時間未満で通えるでしょう。通いやすいということは、バイトもしやすいということです。ロケーションを考えると、神奈川のFランク大学のなかでは一番お薦めの大学の一つかも知れません。

しかし、もちろん多摩大学を目指して勉強しようなどとは思わないで下さいね。大学に進学するならば、自称「大学」ではなく、本物の大学を目指してください。なお当塾では、多摩大等への進学支援はおこなっていません。

翌日にもう一度アップロードを試みた。読売新聞と大学選択

2010年12月03日 | 受験
再度、アップロードを試みました。今日は12月3日の早朝です。今度はアップロードできるようです。文章は前のものと変わりませんが、画像ではなくテキストです


早朝新聞に書かれた情報は、しばしばあてにならない。以前、別のブログに書いた話だが、’朝日新聞の教育欄にめちゃくちゃな記事が掲載されていた事がある。抗議のメールを書いたが、トンチンカンな時間な返事が返ってきた。知人に言わせれば、返事が返ってくるだけで良いのだそうだ。

新聞を使って教育に役立てようという運動があるそうだが、現実にはそんなに簡単ではなさそうだ。この件については、また別の機会に書きたいと思う。

ところで今日(2010年12月2日)の読売新聞の大学コラムは「退学」についてのものである。何回かシリーズになっているようで、今回は目的なく大学に入ったが、結局は退学してしまった青年の話である。それなりに面白いエピソードが書かれてあるが、全体としては非常に残念な記事である。

中身については、写真の方を見ていただきたい。

最後の松本記者の総括文がとくに酷い。

「入試に向けた大詰めの時期。なぜ、この大学?追い込みの灯火のもとでこそ、真摯に胸のうちに問いかけてほしい」。

大学入試に向けて、最後の追い込みで頑張っている受験生に対して、「なぜ、この大学?」と自問せよなどとは、よく書けたものである。この時期にこんなこと書くなんて、その無神経さには呆れるばかりである。

また、多くの高校生は大学についてほとんど知識を持っていない。だから、「なぜ、この大学?」と抽象的に問いかけるべきではない。もう少し大学についての具体的な情報を提供しながら、その大学で満足できるのかといったことを考えさせなければならないのだ。ところが、そういった大学選択の手がかりになるような情報がこの記事には全く無い。たんに深刻風に装っているだけなのだ。

塾で教えている者の立場から見ると、この青年には非常に大事な情報が欠落していた。それが大変悔やまれる。つまり、滑り止めの大学に通学時間が片道2時間かかる大学を選んでしまったことだ。一流大学や有名大学ならば、遠くの大学でもよい。下宿もありだし、神奈川から埼玉の大学に通ってもよい。例えば早稲田のスポーツ科学部は埼玉県だが、神奈川の東林間からはでも、わざわざ通学する価値があるだろう。しかし埼玉や千葉にある3流の私立大学であれば、私は絶対に受けないように強く指導するだろう。

大学選択にあたって、通学時間だとか、あるいはロケーションやキャンパスの雰囲気というものは非常に重要な要素だ。3流未満の大学にキャンパスの活気を期待する事できないかもしれない。だが、通学に便利なところと、そうでないところの差はある。また華やかな場所にあったり、刺激に挑む都会にあるのだとしたら、通学するのが楽しくなったりバイトも探しやすくなる。

読売の記事で取り上げられた青年の自宅の周囲に大学はなかったのだろうか。もしかしたら、予備校の偏差値に惑わされて、どこか遠くの大学を受験してしまったのではないだろうか。一つの問題は、そういうところにあるように思われる。

大学の就職率

2010年12月01日 | Weblog
今日、『週刊プレーボーイ』を立ち読みすると、大学生の就職内定率「57・6%」の大ウソという記事があった。ネットで検索してみると、そっくりそのままその記事があった。

大学生の就職難とはよく言われるが、実のところデータ不足である。そもそもこういう大事な情報は外部に報告したりするモノではないからだ。たとえば、派遣会社に登録して働いているものを就職というべきかどうか。おそらくは多くの大学では、派遣勤務も就職としてしまうのだろう。

また大学と言っても、一流大学もあれば、中堅大学もあり、あるいは、大学とは呼べないような自称「大学」もある。それなのに、すべてを同じ大学というカテゴリーに括り、就職率を云々しても始まらないではないか。

今回の『プレーボーイ』の報告は、この点に関してきわめてわかりやすく書かれている。(とはいっても、本当の意味での実態が解明されつくしているというわけではないが)。

まずは文部科学省の報告する就職率57.6%という数字について。

57・6%。先日、文部科学省と厚生労働省から来春卒業予定の大学生の就職内定率(10月1日時点)が発表された。1996年の調査開始以来、“最悪”の数字である。


「この調査では『内定者÷就職希望者数』によって就職内定率が算出されますが、今回、調査対象になった大学は、全778校中、わずか62校にすぎません。さらに調査依頼先となった大学は、東大、一橋大、早稲田大、慶應大、上智大、東工大、津田塾大……と、就職に強いとされる名のある大学ばかり。 MARCH(明治、青山学院、立教、中央、法政)クラスでさえ中央大しか入っていません。『これじゃ当てにならん』と文科省の幹部自身がボヤいていたほどです」(木村氏)

国公立と早慶上智に津田塾といった大学の就職率が57.6%だということだ。そんなにキビシイのであろうか。MARCHが含まれていないのに、この数字はショッキングだ。(ただし早稲田卒の氷河期時代の男性によると、早稲田出身ならば、なんとか就職できたそうである。もしそれが本当ならば、もう少し高いのかも知れないが)。


さて、MARCHレベルだとどのくらいの就職率なのか? ヒントとなるのは関関同立40%説だろう。

関西で“関関同立”の一角を担うB大学でさえ「就職希望者の半分が“就職留年”する予定(就職担当者)という。
関係者の間で「実際は40%そこそこではないか」ともささやかれる現4年生の就職率だが、数字上は「最終的には90%近くまで上昇する」(木村氏)見通しだ。


MARCH未満の大学の数字は、今回のレポートではわからなかい。。。だが、ある日大4年生によると、新卒就職を最初から模索するのではなく、まずは仕事の経験を積んでいくのだそうだ。

今は冬の時代だ。我々はどのような越冬戦略を練るべきなのか。