林間教育通信(「東大式個別ゼミ」改め「シリウス英語個別塾」)

私立中高一貫校生徒を対象とする英語個別指導塾。小田急線の東林間駅(相模大野と中央林間の隣駅)から徒歩3分。

翌日にもう一度アップロードを試みた。読売新聞と大学選択

2010年12月03日 | 受験
再度、アップロードを試みました。今日は12月3日の早朝です。今度はアップロードできるようです。文章は前のものと変わりませんが、画像ではなくテキストです


早朝新聞に書かれた情報は、しばしばあてにならない。以前、別のブログに書いた話だが、’朝日新聞の教育欄にめちゃくちゃな記事が掲載されていた事がある。抗議のメールを書いたが、トンチンカンな時間な返事が返ってきた。知人に言わせれば、返事が返ってくるだけで良いのだそうだ。

新聞を使って教育に役立てようという運動があるそうだが、現実にはそんなに簡単ではなさそうだ。この件については、また別の機会に書きたいと思う。

ところで今日(2010年12月2日)の読売新聞の大学コラムは「退学」についてのものである。何回かシリーズになっているようで、今回は目的なく大学に入ったが、結局は退学してしまった青年の話である。それなりに面白いエピソードが書かれてあるが、全体としては非常に残念な記事である。

中身については、写真の方を見ていただきたい。

最後の松本記者の総括文がとくに酷い。

「入試に向けた大詰めの時期。なぜ、この大学?追い込みの灯火のもとでこそ、真摯に胸のうちに問いかけてほしい」。

大学入試に向けて、最後の追い込みで頑張っている受験生に対して、「なぜ、この大学?」と自問せよなどとは、よく書けたものである。この時期にこんなこと書くなんて、その無神経さには呆れるばかりである。

また、多くの高校生は大学についてほとんど知識を持っていない。だから、「なぜ、この大学?」と抽象的に問いかけるべきではない。もう少し大学についての具体的な情報を提供しながら、その大学で満足できるのかといったことを考えさせなければならないのだ。ところが、そういった大学選択の手がかりになるような情報がこの記事には全く無い。たんに深刻風に装っているだけなのだ。

塾で教えている者の立場から見ると、この青年には非常に大事な情報が欠落していた。それが大変悔やまれる。つまり、滑り止めの大学に通学時間が片道2時間かかる大学を選んでしまったことだ。一流大学や有名大学ならば、遠くの大学でもよい。下宿もありだし、神奈川から埼玉の大学に通ってもよい。例えば早稲田のスポーツ科学部は埼玉県だが、神奈川の東林間からはでも、わざわざ通学する価値があるだろう。しかし埼玉や千葉にある3流の私立大学であれば、私は絶対に受けないように強く指導するだろう。

大学選択にあたって、通学時間だとか、あるいはロケーションやキャンパスの雰囲気というものは非常に重要な要素だ。3流未満の大学にキャンパスの活気を期待する事できないかもしれない。だが、通学に便利なところと、そうでないところの差はある。また華やかな場所にあったり、刺激に挑む都会にあるのだとしたら、通学するのが楽しくなったりバイトも探しやすくなる。

読売の記事で取り上げられた青年の自宅の周囲に大学はなかったのだろうか。もしかしたら、予備校の偏差値に惑わされて、どこか遠くの大学を受験してしまったのではないだろうか。一つの問題は、そういうところにあるように思われる。

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