林間教育通信(「東大式個別ゼミ」改め「シリウス英語個別塾」)

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一流校ではどのような英語教材を用いているのか? (英語教師ジェネラリスト論ーその1)

2010年12月07日 | 教養英語
小西甚一は、名著とうたわれた古文の参考書『古文研究法』において、古文の勉強について a)語学的理解 b)精神的理解 C)歴史的理解 というふうに三つに分類してみせた。この考え方は、古文の勉強ばかりではなく、現代国語や英語の勉強にも当てはまるだろう。とすれば、英語や現代国語の教師というものは、言語学的な側面のみならず、精神的ならびに歴史的側面についても教育し教授しなければならないことになる。

一流高校、あるいはその反対に英語教育が困難な高校においては、英語の時間に語学的教育をするというよりは、英語に関連する精神的文化的歴史的側面についての授業をすることがより求められているだろう。つまり、語学教師であっても、いわゆる語学屋さんであってはならなくなってくるだろう。

英語教師や国語教師が語学屋であってはならないのだとしたら、大学でも第二専攻(副専攻、Minor)をもち、何らかのテーマを追求したほうが良いだろう。あるいは、他に第一専攻(主専攻、Major)が英語ではない者が、第二専攻として英語を教えるのも良いのでないか。このことについてはもっと議論を深めたいものであるが、今回は精神的文化的理解を志向する英語の授業の例として、神奈川にある某私学の授業でとりあげられた英文を見ていきたい。

さて、その神奈川の某一流高校というのは、英語教育はなかなか充実しているようだ。例文の暗記暗唱のような、英語学習の王道もしっかりとやらせている。同時に英語の長文読解でも厳しくしごいているようだ。高校2年生では次のような文章が与えられて「小テスト」である。 調べてみると、ドーキンスの『利己的な遺伝子』であることが判明した。 『利己的な遺伝子』とは、35年くらい前に書かれた有名な本で、その第1章 Why are people?が取上げられている。私はドーキンスは未読であるが、進化論の生物学的文明論的意味を一般向けに書いたエッセイのようである。それが小テストに取り上げられたのである。量的にはここに挙げた画像で全部くらいだったか。それらをおそらく30分か1時間程度で全部読んで答えるという、すごい小テストなのである。(もしかしたら、オバマ大統領の核兵器廃絶スピーチ英文とあわせて60分かもしれない)。そして、次の週には翻訳のコピーが与えられ,教師が和訳し解説をする。

東大二桁台のトップ高の英文読解演習とは、こういうレベルなのだ。英語学習をしながら、同時に高度な知的教養を身につけていくという意味で、一つの理想像がここにある様に見える。(続く)




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