林間教育通信(「東大式個別ゼミ」改め「シリウス英語個別塾」)

私立中高一貫校生徒を対象とする英語個別指導塾。小田急線の東林間駅(相模大野と中央林間の隣駅)から徒歩3分。

大学の就職率

2010年12月01日 | Weblog
今日、『週刊プレーボーイ』を立ち読みすると、大学生の就職内定率「57・6%」の大ウソという記事があった。ネットで検索してみると、そっくりそのままその記事があった。

大学生の就職難とはよく言われるが、実のところデータ不足である。そもそもこういう大事な情報は外部に報告したりするモノではないからだ。たとえば、派遣会社に登録して働いているものを就職というべきかどうか。おそらくは多くの大学では、派遣勤務も就職としてしまうのだろう。

また大学と言っても、一流大学もあれば、中堅大学もあり、あるいは、大学とは呼べないような自称「大学」もある。それなのに、すべてを同じ大学というカテゴリーに括り、就職率を云々しても始まらないではないか。

今回の『プレーボーイ』の報告は、この点に関してきわめてわかりやすく書かれている。(とはいっても、本当の意味での実態が解明されつくしているというわけではないが)。

まずは文部科学省の報告する就職率57.6%という数字について。

57・6%。先日、文部科学省と厚生労働省から来春卒業予定の大学生の就職内定率(10月1日時点)が発表された。1996年の調査開始以来、“最悪”の数字である。


「この調査では『内定者÷就職希望者数』によって就職内定率が算出されますが、今回、調査対象になった大学は、全778校中、わずか62校にすぎません。さらに調査依頼先となった大学は、東大、一橋大、早稲田大、慶應大、上智大、東工大、津田塾大……と、就職に強いとされる名のある大学ばかり。 MARCH(明治、青山学院、立教、中央、法政)クラスでさえ中央大しか入っていません。『これじゃ当てにならん』と文科省の幹部自身がボヤいていたほどです」(木村氏)

国公立と早慶上智に津田塾といった大学の就職率が57.6%だということだ。そんなにキビシイのであろうか。MARCHが含まれていないのに、この数字はショッキングだ。(ただし早稲田卒の氷河期時代の男性によると、早稲田出身ならば、なんとか就職できたそうである。もしそれが本当ならば、もう少し高いのかも知れないが)。


さて、MARCHレベルだとどのくらいの就職率なのか? ヒントとなるのは関関同立40%説だろう。

関西で“関関同立”の一角を担うB大学でさえ「就職希望者の半分が“就職留年”する予定(就職担当者)という。
関係者の間で「実際は40%そこそこではないか」ともささやかれる現4年生の就職率だが、数字上は「最終的には90%近くまで上昇する」(木村氏)見通しだ。


MARCH未満の大学の数字は、今回のレポートではわからなかい。。。だが、ある日大4年生によると、新卒就職を最初から模索するのではなく、まずは仕事の経験を積んでいくのだそうだ。

今は冬の時代だ。我々はどのような越冬戦略を練るべきなのか。