林間教育通信(「東大式個別ゼミ」改め「シリウス英語個別塾」)

私立中高一貫校生徒を対象とする英語個別指導塾。小田急線の東林間駅(相模大野と中央林間の隣駅)から徒歩3分。

読まずに解けるMARCHの入試英語

2010年12月18日 | 受験
MARCHの英語の問題というのは、多くの大学・学部で言えるのですが、一つひとつの文を丁寧にゆっくりと読み取ることを要求している訳ではありません。むしろパラグラフ全体の意味を把握し、さらに、文章全体で要するに何が書かれているのかを理解することを求めている場合が多いように思われます。要するに、速読力が必要になる試験なのです。

ゆっくりで良いから精読しなさいと求めているのが成蹊大学や東京女子大です。しかし、MARCHとなると、たとえ法政大学であっても、パラグラフ・リーディングや速読を求めているように思われます。(ただし、MARCHの英語の試験の方が難しいとは言い切れません)。精読から速読へ。ちょっと大変な跳躍ですよね。

しかし、問題はある意味で取っつきやすくなるかも知れないのです。なぜならば、MARCHの入試英語で出される文章は、ほとんどの場合、オーソドックスというか、凡庸な内容の文章が多いからです。だから、本文を読まなくても解けるような問題が出題されることがあるのです。


ところでYojiさんには、私のブログに対して次のようなコメントをしていただきました。

>英検の問題だったと思いますが、天体の話が出ていました。
>僕は本文を全く読まないで、設問だけで正解が分かりました。本文の中にある知識を、僕はすでに持っていたのです。

英検だけではなく、MARCHの英語の問題にも同じことが言える場合があるのです。全部が全部そうだというわけではありませんが、常識的に解けてしまうのです。たとえば、2008年の立教大学文学部の問題がそうでした。



画家のようなアーティストを論じた問1の問題ですが、1~4までは本文を読まなくても常識で解くことが出来ます。(早慶では、こういうわけにはいきません。念のため)。

ただし後半の5と6となると、どれも正解に見えてきますので、本文を読まなくてはなりません。といっても精読は不要です。常識さえあれば、さらっと流し読みするだけで解くことができる程度です。教える側にとっては、非常に楽ちんな問題だと言えます。