りきる徒然草。

のんびり。ゆっくり。
「なるようになるさ」で生きてる男の徒然日記。

小さな器。

2011-03-01 | Weblog
昨日は、辛かった・・・・。

月曜日の早朝から仕事道具のPCのHDDがクラッシュして、
HDDにバックアップしていたデザインデータが、
すべて消えてしまった。

何度もPCを再起動させたり接続を確認したが、どうしても
正常に戻らない。

頭が真っ白どころか、倒れそうになった。
冗談抜きで、会社から逃げ出したくなった。

普通の時なら、そこまで動転しなかったと思う。
しかし、今は繁忙期だ。
しかも、例年に増して大量かつ複雑な仕事が同時に進行していた。
その仕事のデータが、すべて消えてしまったのだ。

メンテナンスを依頼している業者の人に問い合わせた。
HDDのメーカーに問い合わせた。
一応、アドバイスをされたが、分かったようで分かっていないような状態。

営業から仕事の依頼が来る。
事情を話して、謝る。ひたすら謝る。
本当に申し訳なかった。

クライアントから電話がかかる。
いつもなら雑談がてら話す相手も、昨日だけは早く電話を切りたくて、
棒読みの業務口調になってしまった。
本当に申し訳なかった。

しばらくすると、総務の女性が手を貸してくれた。
彼女は、ほとんど“ただ使うだけ”の僕と比べて、格段にPCに精通している。
HDDの状況を説明すると、落ちついた言動で、僕の代わりにHDD復旧のために
対処してくれた。
メーカーに再度連絡し、復旧ソフトをダウンロードするサイトにアクセスし、
的確なソフトを選択し、ダウンロードのための段取りを取ってくれると、
それをダウンロードして、HDDを復旧してくれた。

彼女が、女神に見えた。
本当にありがたかった。
何度も何度もお礼を言った。

それにしても情けなかったのは、僕自身だ。
いつもは、のほほんと仕事をしているくせに、いざ初めてのトラブルに襲われると、
完全にパニックに陥って、何をどうすればいいのか、まったく判断ができなくなる。
昨日なんて、すべてのデータが消えてしまったことにあまりに動転して、生まれて
初めて過呼吸状態に陥った。

まったく、自分の器の小ささに辟易する。

今になって思えば、大したことではなかったのかもしれない。
周囲の人たちから見れば、些細なことだったのかもしれない。
実際、営業の方々も、総務の女性も、そして社長も、
「大丈夫だから、落ちついて」
と声をかけてくださった。
でも、いざこのようなトラブルに陥ると、いつもそんなに意識していないが、
「社内にデザイナーは僕1人だけ」という事実を、まるでナイフを目の前に
突き付けられたように痛感してしまう。

どんなに難しい仕事や大量の仕事を抱え込んでも、一旦受けた仕事ならば、
僕は放り投げることはしない。それだけは自信を持って言える。
でも、正直に吐露すれば、こういう自分ではどうしようもない状態に陥った時だけは、
僕はこの仕事を辞めたくなってしまう・・・。

今回は(いつもだけど)、社内の同僚のみなさんや社外のいろんな方々のおかげで
何とか助けてもらった。
「社内にデザイナーは1人」であっても、「独り」ではないことも痛感した。
おかげで、少しだけ頭によぎった「辞めたい」という衝動も、喉元過ぎればなんとやらで、
夕方頃には、気がつくとどこかに消え去ってしまっていた。

ありがたい。
申し訳ない
情けない。

昨日は、その3つの気持ちが僕の中で揺れに揺れた1日だった。
コメント (2)
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