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りきる徒然草。

のんびり。ゆっくり。
「なるようになるさ」で生きてる男の徒然日記。

娘の告白。

2021-07-27 | 家族



昨夜のこと。

テレビでは、卓球混合ダブルスの決勝。
金メダルに、王手。

チューハイ片手に、そんな大一番の試合を見ていたら、同じ部屋にいた娘が、スマホ片手に突然こう尋ねてきた。

「ねぇ、“北斗の拳”、読んでた?」

何だよそれ。今、訊くことか。

TPOをわきまえない質問。
最初は無視しようと思ったのだが、タイミングよく試合が1セット終わった直後だったので、

「ああ、読んでた」と、律儀に答えてしまった。

「全巻読んだ?」

ああ、読んだ。

「いつ?」

高校の時だよ。

「うちには、ないの?」

ないよ。
お父さん、「北斗の拳」は買ったことがない。
友達ん家とか喫茶店で全部読んだ。

もう訊いてくるな。試合が再開する。
あと、もう1セット。
1セットで、金メダル。

試合スタート。
初っぱなから怒濤の進撃。
中国ペアをどんどん引き離す。
しかし、相手も諦めていない。
粘る粘る。追いつく追いつく。
さすが、王者・中国。
やはり、勝利の女神は簡単には振り向かない。

「ねぇ、面白かった?」

まだ訊いてくるか。
うるさい。こんな白熱した試合を前にして、もうそんな愚問に答えている暇はない。

北斗の拳といえば、経絡秘孔。
押したら、瞬時に喋られなくなる秘孔ってなかったっけ?
こめかみとか、脳天とか、そのあたりに。
娘よ、もしもその秘孔があったら、お父さんはケンシロウばりに押してたぞ。

そうこうしていたら、試合が中断した。
一瞬、試合終了かと勘違いしたが、どうやらテーブルに汗が落ちたらしく、それを係員が拭き取るために中断したようだった。

「面白かったよ」

ワタシもバカなのだ。
試合中断でこっちの緊張の糸も切れたのか、またまた律儀に娘の愚問に応えてしまった。

「お前、読まない方がいいぞ。けっこうエグいシーンが多いから・・・というか、ほとんどそういうシーンばっかりだから」

「そうかぁ・・・ワタシ、ちょっとしか知らない。一コマしか知らない」

「ほぉ、どこ知ってるんだ?」

試合再開。
ここで、試合に夢中になってまったく飲んでいなかったチューハイを、乾ききった口に流し込んだ。
その瞬間、娘がこう続けた。

“汚物は、消毒だぁ~!”ってとこ」

盛大に、吹き出した。
口からチューハイを。
そして、咽せて、咳き込んで、鼻水垂らして、大爆笑。

「北斗の拳」は、名作だ。
登場人物は個性的だし、ストーリーもバツグンに面白く、記憶に残るセリフも多く、名シーンは枚挙にいとまがない。

しかし娘が挙げたそのシーンは、そんな「北斗の拳」の中で、あってもなくてもどうでもいい、ストーリー展開に全く支障がない雑魚キャラのシーンだった。
だがその一方で、「北斗の拳」を熱心に読んでいた読者なら誰もが知っているカルト的なシーンでもあった。

ほとんど忘れていた30数年前のマンガのことを、20歳そこそこの人間が話題にし、しかもカルトな告白のオマケ付き。
ほろ酔い気分も相まってか、ワタシは床にへたり込んで笑い転げてしまった。

そうこうしていると、テレビの中からひときわ大きな歓声が・・・。

どうやら、日本が勝ったらしい。

なんということだ。
記念すべき歴史的な瞬間を、こんなしょーーーもない会話で見逃してしまった😭

娘よ、お前はもう、死んでいる。

〈補足〉「汚物は消毒だぁ〜!」に興味を持たれた方は、各々で検索してみて下さい(笑)




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もうすぐ、師走。

2020-11-28 | 家族
2年前くらいからだろうか。


だいたい今頃の時季になると、妻がこの類の本を図書館で借りてくる。


そして、無造作にリビングのテーブルの上に置いてある。


妻曰く


「仕事の参考になるから」。







もうすぐ、師走。


笑って歳を越せますように(笑)
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初ドライブ。

2020-10-11 | 家族
夏が戻って来たのかと思うような天気の今日の午後。

クルマで海沿いをドライブした。

しかし、ワタシは運転席ではなく、助手席。

運転席には、娘。

先日、娘が普通自動車免許を取得し、今日、運転デビューしたのだった。

最初にも書いたが、今日は天気がよく、海岸沿いの道路は、サイクリング客やツーリングのバイクも多かった。

そんな中を、初運転の娘は、自転車と同じくらいのスピードで走ってゆく。

サイドミラーをのぞくと、海岸沿いのワインディングロードを、抜くに抜けないバイクや車の集団が後ろに続いてしまい、ちょっとした大名行列状態に(汗)
見方によっては、国賓VIPのパレードに見えないこともない(笑)

ワタシが暮らす島は、クルマで一周すれば、時間はだいたい20〜30分程度。

だが、上記のような感じで一周したので、今日は1時間もかかってしまった(笑)

ドライブから帰宅後、全身の力が抜け、猛烈な疲労感に襲われた。

助手席に乗っていただけで、これほど疲れるなんて・・・よほど緊張していたのだろう。

もっとも、ワタシ以上に緊張していたのは、人生初めてのドライブを行った娘の方だった様子。

帰宅後、リビングにへたれ込むと、しばらくして寝息を立てはじめた (-_-)zzz

まぁ、何事も最初から上手い人間は誰もいない。

クルマの運転も経験を積まなければ。

だから、我が家のクルマも、多少ぶつけたり傷つけてしまうのも覚悟しなければいけないのだろう。

・・・いや、やっぱりそういうアクシデント無しで上手になってくれ(笑)
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首筋の異物。

2020-10-04 | 家族
写真は、私の首筋。

分かりにくいかも知れないが、首の上にチョコンと異物が乗っかっている。

これは小さな瘤のようなモノで、プニプニとしていて、触感だけだと小さなグミのような感じ。

ハッキリとした記憶はないが、たしか今から20年ほど前に突然ワタシの首筋に現れた。

別に痛みもないし、襟付きのシャツを羽織ればギリギリ見えない箇所だったので、今まで別段気にすることもなく、放っとらかしにしておいた。

しかし先月の上旬頃、風呂上がりにふと洗面台の鏡に映った首筋を見た時に、以前よりもこの褐色の異物が大きくなっているような気がした。

痛みがないからといって、このまま放置し続けるのもいかがなものか・・・

ワタシも、先月51歳になった。
もう何があってもおかしくない世代だ。

もしかしたら、もしかする・・・こともある。

なので、昨日、至近の皮膚科に行ってきた。

診察室に入り、先生に来院の理由を告げ、恐る恐る首筋を見せた。





「あ、イボだね」





先生、即答。

「イボには固いのと柔らかいのがあるから。これは、柔らかいヤツです」

たぶん、よくある症例なのだろう。
先生の口調は、いかにも言い慣れた言葉使いだった。

その後、先生は細い綿棒を数本取り出し、
「ちょっと滲みるかも知れないけど、我慢して」とワタシに言うと、その綿棒を首筋に当てた。
確かに少しピリッとした痛みが走った。
後で尋ねたら、首筋のイボに「液体チッ素」を塗ったのだそうだ。
これで1週間ほどで、ポロリと取れるとのことだった。

帰宅後、家族に報告した。

ワタシの話に、娘が残念そうな顔をしていた。
その理由を尋ねたら、

「小さい頃、抱っこされた時に、必ずそのデキモノが目の前に見えてたのよ。なんでもお父さんはゴミを首に付けてるだろうって、いつも思ってた。取りたくて取りたくて仕方がなかった」

思わず笑ってしまった。

最初に書いたが、このイボが現れたのは、20年くらい前だから、ちょうど娘が生まれた頃だ。

そうか。
そういう意味では、この異物も、立派な家族の一員だったのかも知れない。

・・・そんなわけねぇか(笑)
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客寄せパンダ。

2020-08-26 | 家族
今日のお昼。
会社の近くの洋菓子屋さんへ行ってきた。

この洋菓子屋さんの隣りは、ワタシがここ20年来お世話になっているカーショップ。
お店に着いて、ふと隣りのカーショップの方を向いたら、目が合ってしまった。





思わず、洋菓子屋さんからカーショップの店頭に駆け寄る。





5月末に手放した、ワタシのTWIN。

てっきり、もう廃車になってどこかに行ってしまったものと思っていたが、まだ置いてあった。

パっと見た限り、汚れや埃もなく、ワタシが所有していた頃と見映えは変わっていない。
この3ヶ月間、他の展示車と同様に、ちゃんと掃除をしてもらっていたようだ。

しかし、雰囲気的に“商品”として置いてあるようには見えなかった。
登録を抹消してナンバープレートがない状態なのに、店頭の目につくところに置いてあることを考えると、どうやらアイキャッチ・・・いわゆる「客寄せパンダ」として置いてあるようだ。

実際、売り物とは別に、ビンテージの旧車やカスタムを施した個性的なクルマをショールームや展示場の目立つ場所に置いているクルマ屋もチラホラ存在する。
ワタシが贔屓にしているこのカーショップも、数年ほど前まで、唸るようなカスタマイズを施したダイハツミゼットを店頭に置いあった。

そうか。ミゼットの変わりか(笑)

紛いなりにも稀少車で、そのフォルムもマンガの世界から飛び出してきたようなクルマだ。
たしかに集客のためには、うってつけのような気がする。

そんなTWINの姿を目にして安堵したというのが、正直な気持ち。
16年乗り続けたクルマだ。
手放して即スクラップ工場送りにされたのでは、あまりにも忍びない。
「第2の人生」なのか「余生」なのかは分からないけれど、とにかく、どんなカタチでもいいから、まだこの世に存在していてくれるだけでありがたい(笑)



                                ◆




話を最初に戻します。

今日、洋菓子屋に行った目的は、娘の誕生ケーキ。
21歳という、もうお祝いする義理はないような年齢になったのだけど、一応、まだ一緒に暮らしているので仕方がない(笑)

そんな娘は今、自動車教習所へ通っている。
今夏のうちに、普通自動車免許を取得する予定。
洋菓子屋に到着する直前、娘からLINEが送られてきた。

今日、どうにかこうにか、やっとのことで、なんとか、仮免許を取得できたそうだ。

・・・ということは、これからあの娘も路上教習に出るのか。
・・・大丈夫か(笑)?

大学を卒業したらいったいどうするのか、本人はぼんやりと考えているのかもしれないが、親のワタシ達には、まだ皆目見当がつかない。
しかし、仮に卒業後もこの辺りで生きてゆくつもりなら、運転免許は必須。そしてクルマも必須。

数年後、もしも娘が自分のクルマを購入することになったなら、その時には、長年お世話になっているこのカーショップにも来ることになると思う。

その時も、今日のように「客寄せパンダ」のTWINがワタシたちを迎えてくれたら、ちょっと感慨深いかも知れない。
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透明人間、現る。現る。

2020-07-03 | 家族
今日、仕事から帰宅後の我が家。

リビングにワタシと子ども達2人。

ほぼ同じ時刻に同じく仕事から帰宅した妻は、隣のキッチン。
仕事帰りにスーパーで買い物をしてきたらしく、買い物袋から様々な品物をテーブルの上に出していた。
その後、しばらくして、リビングにやって来てこう言った。

「帰りに買い物してきたんだけど、シャンプー買うの忘れちゃった」

そして、

「今、探してみたら、旅行用のシャンプーが棚の中にあったから、今日はお風呂でこれ使ってね」

・・・と続け、その後再びキッチンへと戻ろうと踵を返した直後に、「あ、そうそう、大事なこと」と、思い出したように振り返り、こう付け加えた。

「これ、”リンスイン‘’だからね」

この、妻のシャンプー報告。

終始、ワタシには背を向けて、子ども達の方に向かってだけ、話していた。
まるで、〝あなたには必要のない話よ”とでもいうように。
まるで、存在していないかのように。

少しだけ、透明人間の気持ちが分かった(笑)
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さよなら、ツイン。

2020-05-29 | 家族
突然ですが、愛車・ツインを手放すことになりました。

購入から10年を迎えた頃から、具合の悪い箇所がポツポツと出てきて、その度に修理や部品の交換を繰り返し、ここ数年はある意味〝騙し騙し”乗り続けてきた。

しかし、今年に入ったあたりから、運転していると「もう走れないよ~(>_<)」と、まるで悲痛な訴えのような異音や振動が、エンジン、足回り、室内・・・といった具合に、ありとあらゆる箇所から聞こえはじめ、おまけに先週からは、エアコンの効きも悪くなってきた。

さすがに、もう、潮時のようだ。

所有年数 : 16年。
走行距離 : 180,000km。
車検の期限は、今月。

未練がましいけれど、せめてギリギリまで乗って手放そうと、今年の春先に決めた。





ツインには、走るための必要最低限の装備しか付いていない。

だから、快適に走りたければ、何もかも自分で調達しなければならなかった。

全塗装、サイドのホワイトライン、ダウンサスペンション、大径タイヤ、アルミホイール、レカロシート、BOSCOマフラー、オールドミニのルーフキャリア・・・etc.

下手をすれば、もう一台ツインを買えるほどのカスタマイズを施してきたおかげで、クルマのメカニズムにもずいぶん詳しくなった(笑)







しかし何よりも収穫だったのは、この希少なクルマを通じて、様々な人達と出会えたことだ。

キムさん、タツロンさん、RISKYさん 、ごんさん、URAさん、ぼのぼのさん、TAKEさん、みゃあ公さん、コナンさん、みずさん、Aniiさん・・・etc.

ワタシなんか到底敵わないほど、ツインに愛情を注ぎ込んでいる全国のオーナー達。

そんなみんなに会いたくて、年に一度、愛知県の知多半島で開催されていた全国オフ会『Twin Peaks』に、毎年せっせと通っていた時期もあった。







今思えば、こんなチョロQみたいなクルマで、毎年毎年、往復1,000kmもよく走って行ったもんだ。

しかし、目的地にはそれだけの道のりを走ってゆくだけの楽しみが待っていたし、何よりも、2シーターの小さなクルマでの一人旅は、最高に楽しく愉快だった。





今まで所有したクルマの中で、最も小さく、最も長く所有し、最も長い走行距離を走り、そして、最も面白かったクルマ。

これから先、あと何台のクルマに乗れるのか分からないけれど、これほど愛着が持てるクルマには、おそらくもう二度と出会うことはないだろう。





長い間お疲れ様。
楽しかったよ。
本当に、ありがとう。

では、最後のドライブへ、行ってきます。
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信じたい。

2020-02-13 | 家族
リビングに入ると、テーブルの上にこの本が置かれていた。



「仕事で調べたいことがあったから、この前、図書館で借りてきた」

じーーーっと、無言で本を見つめていたワタシに気づいた妻が、キッチンからそう言った。







・・・・・・・・・・・信じたい(笑)
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25年後の発覚。

2019-12-28 | 家族
今日から、年末年始休み。

朝から母とお墓参りに。
9時過ぎに実家に顔を出すや否や、母がワタシにこう言った。

「トイレの換気口の穴がないんよ!」

意味が分からなかった。

父が亡くなって1年と半年。
近所に住んでいるとはいえ、やはり高齢になった母親を独り暮らしさせていることを、そろそろ考えた方がいいのかも(-_-;)

母の言葉にそう思いながら、いったい何のことなのか、もう一度ちゃんと判るように話してくれ、と頼んだ。
すると、母は先ほどよりもゆっくりと事の次第をワタシに話しはじめた。

こういう事は、論より証拠。
その内容をここにダラダラと書くよりも、下の写真を見てもらいたい。

●トイレ内の換気口↓  

●その外側の壁↓   



お分かりだろうか?

外壁に、換気口が無いのである!

昨日、トイレ掃除をしていて、ふと換気口を見ていて、母は気づいたらしい。

実家は祖父が建てた築60年の建物だが、トイレは今から25年前にリフォームした。
その時に、汲取式トイレから水洗トイレへと変え、内装も外壁も大幅にリフォーム工事をしたのだった。
どうやら、換気口を付けたものの、その時に施工した新しい外壁が塞いでしまったままになっていたのだ。

トイレがあるのは家の北側で、外壁は隣家に接していて普段は目にすることが出来ず、言わば、実家の中でも死角のような場所だった。

だから、今まで全く気づかなかったのだが、それにしても25年・・・四半世紀も気づかなかっただなんて (-_-;)

この25年、家族だけでなく、親戚や友人や知人が用を足す度に換気口のスイッチを入れてファンを回してはいたが、それはいったい何のためにやっていたのだろう・・・(-_-;)
怒りも呆れも通り越えて、母もワタシも笑いしか出てこなかった。

当時トイレをリフォームした業者は父の知り合いの工務店だったのだけど、もうすでに廃業していて、今では連絡の取りようがない。
仕方ないので、ここ数年世話になっているワタシの友人の工務店に連絡した。
とりあえず、年明けになんらかの対処をしてもらうことになるのだろうけど、その一方で、すでに25年もこの換気口で暮らしてきて大きなトラブルもなかったのだから、これからもこのままでいいんじゃないか?と思っている自分もいる(笑)

それにしても、こんな年末も押し迫った時期に、こんな分かりやすい欠陥工事が発覚するなんて、思ってもみなかった (^_^;)
みなさんも、お気をつけて。

では、忘年会に行ってきます。
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