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埼玉県比企郡嵐山町の記録アーカイブ

よりよい村にする為の具体的方策(根岸・小沢庚市) 1951年11月

2008年09月13日 | 報道・よりよい村にするために 1951年
 結論は身を修めたる金持にならなければならない。先づ身を修めたるこのことに付いて私の言はんとするのは自己の尊重心であります。世人から金持であると言はれても、自己の尊い事を忘れ又一家和合ならざれば有名無実である。次に「金持」これは誠にむずかしいことであります。言葉で言ふ如く速かに金持になれば誰もが苦労はないのであります。どうせ苦みの娑婆である。大いに苦しみ、大いに楽しむ心の持主でありたいものです。今世情を観察するに益々農村は困難を感るのであります。此処に於て我々農家は与へられたる耕地を愛し、一粒でも沢山収穫しなければならない時になりました。土地改良、品種の選択、栽培技術、自給肥料の増産等、益々慎重の度を加へなければ立派な実を結ぶ事はできない。此処に於て私は家畜を持つ農家でありたい。酪農養鶏養豚でよし。肥料を造りつヽ傍に於て利益を見る有畜農業を希望する者であります(農業委員・28歳)。
     『菅谷村報道』17号(1951年11月10日)掲載


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