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埼玉県比企郡嵐山町の記録アーカイブ

『われに詩あり』6 山下貞さんを偲んで 山下たえ 2000年

2010年12月26日 | 山下たえ『われに詩あり』(2000)

安らかに 眠ってくれと 枕べに
       手を振るわせて 花をたむける

友去りて 溢れる涙 押さえつつ
       永久の別れの 霊柩車見送る

春雨や 読経流れる 庭先の
       別れ悲しく 柩に縋る

空しさが 思いの隅に あるときは
       心静かに ときを(月日) 過ごせり

流れ来る 月日忍んで 思い出す
       友在りし日の 笑顔淋しく

今は亡き 友を慕いて 思い出し
       四万(温泉)で唄った 歌声に泣く

梅の香が 漂う静かな 春の日に
       八十路の坂越え 友は逝りゆく

友と居た 在りし日忍び 墓参して
       紫煙渦巻く 晩秋の空に

          山下たえ『われに詩あり』 2000年(平成12)2月



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