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齢仙寺雑記帳

滋賀県にある臨済宗妙心寺派のお寺、齢仙寺の日々のお話

3月のことば 子絶四 毋意 毋必、毋固、毋我   論語・子罕

2012年03月01日 | 今月の言葉
今年は閏年。4年に1度の29日もすぎ、もう3月。今日はほんとに暖かかったですね。

すでに1年の1/6が過ぎたことになりますが、皆様いかがお過ごしですか?

今月のことばは、

子絶四 毋意 毋必、毋固、毋我(し しをたつ いなく ひつなく こなく がなし)   論語・子罕

「絶」には「断ち切る」、「絶える」、「嶮しい」、「勝れる」「極まる」などの意味があります。
そのため「文人の四絶」「中国茶の四絶」「黄山四絶」などという言葉もあります。

ここでの「絶」は断ち切るの意味です。

孔子は晩年次の四つのことを断ち切り得たそうです。

「意」:主観的な私意を通すこと

「必」:思いこみにより無理押しすること

「固」:固執して譲らないこと

「我」:自己中心的に我欲を張りとおすこと


実に耳が痛い四つですよね。
少しでもこれらを絶つように「こころしたいもの」です。

ところで、余談ではありますが、
「毋」(ない・なかれ)と似て非なる文字があります。
「毌」です。違いがわかりますでしょうか?2画目がつきぬけていないのですが・・・

「毌」は「つらぬく」という意味があります。もし、誤ってこちらを使うと、

主観的な私意をつらぬき、思いこみにより無理押しし、固執して譲らず、自己中心的に我欲を張ることをつらぬく

とまったく正反対の意味になります。

一つ誤れば真っ逆さま。ご用心 ご用心



さて3月の予定です。

3月11日(日) 大般若祈祷会 法話会 午後一時より
3月20日(祝) 彼岸施餓鬼会 午前九時

皆様おまいりください




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