元インドネシア代表監督、スリランカ代表監督(野中寿人- 66番の部屋)

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インドネシア国体予選大会 仕組まれた罠 ・・・ ?

2011年07月18日 19時03分36秒 | バリ島、インドネシア国内の野球 ソフトボール
インドネシア国体予選大会が開幕された。
14州の代表チームがジャカルタのスナヤンに集結。
2つのグループに分け、それぞれのグループ内で順位を決定させ、各グループ同位同士で最終順位ランキングを争うシステムにて大会が進められる。

大会開始前日に行なわれたテクニカル会議で次の様にグループ分けが抽選で決められた。
グループ A
1 DKI (ジャカルタ特別州)
2 BALI (バリ州)
3 JOGJA (ジョグジャ州)
4 BANTEN (バンテン州)
5 SUMUT (北スマトラ州)
6 RIAW (リャウ州)
7 KALTIM (東カリマンタン州)

グループ B
1 JABAR (西ジャワ州)
2 KALTEN (中央カリマンタン州)
3 JATIM (東ジャワ州)
4 KALSEL (南カリマンタン州)
5 JATEN (中央ジャワ州)
6 LAMPUNG (ランプン州)
7 PAPUA (パプア州)

と、ここまでは普通の流れだったのだが・・・ジャカルタ特別州から移籍した2名の選手が書類不備のクレームを付けられて審査に掛かってしまい、そのまま審査は明日まで持ち越しとなった。大会前から心配していて何度も確認を取ったのにも関わらず、この部分が審査になったのかが不に落ちない””しかも書類不備はジャカルタ特別州管轄セクションからの書面であった。また、各試合日程が全然組まれてなくテクニカル会議終了前に、開幕第1戦(1日目)の試合スケジュールだけ通達をされた・・・この辺から嫌ぁぁぁな予感を感じていたのが事実だった。






東ジャワ州代表 対 南カリマンタン州代表
  10    -    5
東ジャワ州代表チームは、ジャカルタ特別州から転移した選手2名が書類不備のクレームを受け、試合前に急遽出場がペンディングになり、試合直前にスターティングメンバーの変更を余儀なくされたのだった。この余波が選手達のメンタル面に大きく影響をし、なかなか試合のリズムを掴めず四苦八苦。更に南カリマンタン州代表チームのエースピッチャーは、インドネシア代表ナショナルチームのエースであるエフェンディーであるため、攻略に時間が掛かかってしまった。1回に3点を奪われ、その後「3-3」の同点に追いつき、また「4ー3」と逆転、しかし、その後に2点を奪われ「5-4」にされ、更には「5-5」の同点に追いつく・・・
このようなシーソ-ゲームが5回まで続き、ようやっとリズムを掴んだ東ジャワ州代表チームが6回から猛攻に転じ4点を奪い、終盤にも1点を追加。結果、インドネシア代表ナショナルチームのエースピッチャーのエフェンデーを要する南カリマンタン州代表チームを「10-5」で撃破しました。

この日の夕刻に、大会日程が全て告知されたのですが、2名のレギュラー選手が出場出来ない期間に、西ジャワ州代表とランプン州代表との試合が組まれていたのであった。



東ジャワ州代表(ジャティム) 対 西ジャワ州代表(ジャバール)
      7        -        6
インドネシア国体予選大会2日目の試合結果は「7-6」でグループ内ランキング1位通過候補、また、予選大会準優勝候補の西ジャワ州代表チームを撃破。
試合開始直前まで試合に参加出来ない2名のレギュラー選手の件で大会本部と交渉をしており、2名のうちの内野手の1名については参加の許可が受理されたのですが、その後に取り消しになると言うような経緯が発生し、残りのエース投手の参加受理も試合前に受理が確約されていたのですが、土壇場で受理が延期になったりと、このような悪影響が選手達個々に浸透しての試合開始となりました。
やはり初回から最終回までことごとく不運続きで数々の好チャンスが潰れて行きます。
残塁数も2桁に達する最悪な試合展開となり「6-2」と、西ジャワ州代表チームにリードを
許す始末。しかし最終回に一挙5点を奪い「7-6」と大逆転に成功し勝利を収めました。
昨日の南カリマンタン州で9回と3分の2を投げきり、筋肉痛の残る投手の連投。
これは、監督として現状況の中、1番信頼出来る投手の起用からの判断になります。


仮に、この1番信頼の置ける投手で負けたならば負けに対しての納得が行くからです。
もし、この投手を温存し、他の投手を起用して負けた場合、後悔しても仕切れないと言う
「心中覚悟」の決断による起用になります。
また、大会直前に突き指をし、3針を縫う怪我を負ったセンターのレギュラー選手の包帯を解かせ代打に起用し、逆転の糸口となる内野強襲安打をもぎ取ったり・・・
まさに、西ジャワ州代表チーム撃破と初の決勝進出の可能性を切り開くべく我が東ジャワ州代表チームの意地と気迫そして持てる総力を全て出し切っての大逆転勝利になります。

そして、翌朝に組まれた大会3日目のランプン州代表チームとの戦いを迎えたのでした””
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