風評被害

 

貧乏暇なし、という時代

 いつか見た風景ウチの庭はただ今ひっそりと「オダマキ祭り」開催中。 庭の勢力図は毎年微妙に変わっていく。最近はオダマキがかなり勢力を伸ばして来た。ウチの庭には青と紫......

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一人当たり900万だかの借金がある、と言われて大変だー、増税も仕方ないかな、って何だかなあ。本当にそんな借金が国民一人一人にあったらエラい事でしょうが。
そんな子供だましにコロッと騙される日本人が、どういうわけか福島の安全に関しては頑として受け入れないという話を昨夜のクローズアップ現代がやっていたね。

福島の食は完全無欠に安全で微塵も汚染などないのに、どうしてお前らは政府とNHKがいうそれを信用しないのだ？という内容だった。
アンケート調査でも国民はもう福島の食に何の疑念も抱いていない。悪いのは卸の業者だ、とか言い出す始末。NHKも風評被害とやらの払拭に大変だな。 
ところが国民一人当たりの借金にはころっと騙される国民が、福島に関しては政府やNHKがどれだけ安全だと言っても聞き入れない。
上っ面では気にしてませんよー、とアンケートに答えつつも消費行動は全く真逆だ。福島の食材など絶対買わない。
つまりは国民は、NHKも政府も全く信用していないという事になる。 簡単な嘘に騙されるくせに原発がらみではなかなか素直に言う事を信用しない。
きっと、オレオレ詐欺に騙される人でも福島のお米が安く買えますよ、という話には乗ってこないのだろうなあ。

ではなぜ福島の食品が拒絶されるのか。安全だと政府も福島もNHKも言ってるのに。
実は風評被害は福島に限った話じゃないからね。表立っては言わないけれど、実は東北全体が風評被害に悩まされている。
東北の米はあの原発事故以来首都圏でまったく売れなくなった。代わりに北海道や西日本の米が売れ始めた。
それをNHKは他の産地が努力したから、などという子供騙しの理屈をつけていたが、東北の米がどうして2011年度の新米から急に売れなくなったのだ？

新潟の米は変化無しだよ。なぜか。新潟は「東北」じゃないからだ。福島と秋田の距離は東京と福島の2倍ぐらい離れてるにもかかわらず、
おまけに奥羽山脈が完全に大気の流れを分断してるにもかかわらず、秋田の米は売れなくなった、何故か？東北の米だからだ。
新潟が東北と分類されていたらきっと新潟の魚沼産のコシヒカリも売り上げは激減しただろう。
新潟の方が秋田よりも全然福島に近いのに、東北じゃないから影響がない。
東北の農家こそ風評被害だよ。福島のおかげで。福島を東北と分類してくれるおかげで東北はみんな一蓮托生だ。
東北という名前だけで風評被害なのだから本家の福島の米が売れないのは当たり前。

これって例えが悪いかも知れないが、落ちたパンは食べないのに似てる気がする。
床に落ちたパンは食べられない事はないが、どういうわけか食べられないぐらいに汚れてしまった気がするみたいなんだよねえ。
レストランの厨房の床などは毎日綺麗に清掃してるから、生肉落としても衛生的には全然問題はない。無いけれど絶対に使わないよね、床に落とした食材は。
福島はピカピカに磨いた厨房の床なんじゃないかな。だからいくら安全だと言っても消費者はそれを受け入れる事が出来ない。
これを払拭するには政治家なりNHKが床を舐め回すしかないんじゃ無いかね。ほら、床を舐めても大丈夫ですよ、と。

もちろん口で言ってる連中こそが実は腹の中では真逆のことを考えてるのだろうけどね。