振り出しに戻る「落陽日記」

旅や日々の生活の一コマ。60代半ば、落陽期を迎えながら気持ちは再び振り出しに戻りたいと焦る日々です。

春節のチェンマイ

2023-01-23 07:50:38 | チェンマイステイ
今年の春節は1月22日になっているが、前日の夜は爆竹の音や打ち上げ花火の音が、遠くから聞こえて来た。ターニン市場の中を獅子舞が練り歩く様子も見えた。


 
2日前にはターニン市場の一角に特設売場が出来て、赤いチャイナドレスを着たスタッフの姿もあった。



日本で言えばおせち料理になるのか、豚肉の大きな塊やローストされたような丸ごとチキンが大量に並べられていた。

春節当日は市場の中の店が休むかなと思っていたが、大半の店は通常どおり営業していた。いつも利用している市場の横にある揚げパン屋の女将は、春節に2日間休むと言っていたのだが、閉めている店は少ない。

日本を出発したのは1月16日で、春節には中国人観光客が大挙してタイに行くというTVニュースを視た私の娘から、コロナには注意してと、LINEが届いた。中国政府がコロナ規制を解除する一方で、日本政府が対中水際対策を強化したので、中国人の旅行先として人気の高いタイに集中するだろうとの予測なのだろう。

タイ政府も一度は航空各社に通知したタイ入国時の規制強化を直ぐに撤回した。これも中国からの観光客を期待しての事と言われている。タイにとって観光は大きな産業であり、コロナ禍の3年間の痛手は大きい。そんな状況もTVニュースの背景にあるのだと思う。

しかし、実際は違う。コロナ前に中国人の観光客が多く泊まり、大型バスが並んでいたホテルが近くにあるが、以前のような景色ではない。横にある大型スーパーにも土産物を物色している姿は見えない。





暇があるのでチェンマイ国際空港に到着する国際線をNETで調べてみた。日によって増減するが、海外からの便が1日に15便前後あり、その内で中国本土からが1〜3便。コロナ前の春節前後には10便以上はあったと思う。

ちなみに韓国からは5〜6便もあるが日本からはゼロ。(2月中旬からタイベトジェットエアが関西空港に直行便を週3便運航)

毎日約250便あるバンコクのスワンナプーム空港の国際線も同様で、春節に向けて中国の航空会社が増便してきているようだが、それでも15便程度なので全体の1割にも満たない。1日20便程度ある日本からの方が多い。

中国政府は2月上旬からタイへの団体ツアーを解禁するため、今後のタイでは夏〜秋に向けて中国人観光客がどんどん増えるだろうが、現時点ではTVニュースの言う「大挙して」は間違いだと思う。私の娘もコロナ前の日本に多くの中国人観光客が来て、店からあふれるように爆買いしている光景を連想したに違いない。

中国政府がコロナによる出入国規制を解除しても、突然の方針転換では航空会社も追従出来ないだろう。3年近くの間休眠させていた大量の機材を、直ぐに飛ばせるはずもない。先ずは春節大移動の国内線を優先していると推測する。