振り出しに戻る「落陽日記」

旅や日々の生活の一コマ。60代半ば、落陽期を迎えながら気持ちは再び振り出しに戻りたいと焦る日々です。

弘前で見つけた宿が好かった

2022-11-20 11:57:37 | 旅行
14時半頃に着陸した秋田空港からレンタカーで一般道を走り、弘前の宿に到着したのは19時前だった。



館内に入ると懐かしい鍵のついた下駄箱が迎えてくれた。学生時代に通っていた銭湯の下駄箱がこれだったが、最近はあまりお見かけすることがない。



下駄箱の数からでもわかるように、たくさんの部屋数がある宿ではない。宿の女将さんにチェックインしてもらい、エレベーターで部屋のある二階へ。



この宿には洋室も和室もあるが、予約した宿泊サイトの画像を見て和室を選んだ。腰痛があるので本来なら洋室の方が使い易いのだが、木質の部屋の雰囲気が見たくなって和室を選んだ。狭いながらも一人で使うならホテルにある洋室よりも落ち着き、居心地も良かった。





バスルーム(少し小さいバスタブ)と洗面台、トイレは別になっていて使い易い。最近までのホテルはこの3つがワンユニットになっているのが当たり前で、今でもビジネスホテルでは主流だと思うが、なるべく別室の方が良い。二人で泊まる場合などは尚更だ。

この宿で特筆すべきは予約制で使えるお風呂が別にあり、30分間を貸切で入浴できること。3人くらいまでは入れる浴槽と洗い場があるそこそこの広さの浴室に、一人で入っていると贅沢な気分になる。4時間近くのドライブ疲れも洗い流せて気持ち良かった。 

最近の新規ホテルには共用で中規模の浴場を備えた物件が増えているように思うが、自分の場合はホテルを選択する際の重要な要素のひとつになっている。部屋の浴室とは風呂上がりの快感が大きく違うと思う。





朝の7時から食堂で朝食を頂いた。メインは魚(鯖?)の味噌煮で野菜の煮付けに他一品。普段の朝食と同じようなボリュームで、高い宿泊料を払っているわけではないので充分だと思う。



セルフサービスのコーヒーと一緒にいただいたフルーツは、パリッとした食感から梨かな思ったが、後で女将さんにリンゴだと聞いた。名前も聞いたが難聴のせいでよく解らず、後日調べると地元青森県産の「トキ」で、近年出来た交配種らしい。甘くて美味しいが、リンゴの食感とは思えなかった。

この宿は自分のように旅での利用者よりも、定宿にしている出張者の方がはるかに多そうで、同じ時間に朝食に来ている人は女性の方が多かった。

朝食の配膳をしていたのがご主人のようで、宿は家族で経営されている様子。宿全体の作りに客をもてなす気持ちが表現されていて、アットホームな雰囲気がある。自分にはもう一度来る機会はないかも知れないが、ひとり旅にはピッタリの宿だった。


今回のみちのくひとり旅は次の理由から思い立った。
①全国旅行支援の恩恵に与ること
②JALマイレージの有効期限が迫っている
③東北地方に行ったことのない場所が多い





そこで旅程は3泊と決め、以前にも数回利用したJALの「どこかにマイル」に申し込み、伊丹⇔秋田便が決まった。訪問地は思案の末、青森まで足を伸ばして三内丸山遺跡を見た後に温泉巡りをすることにした。秋田空港から三内丸山遺跡に向かう途中の宿泊地として弘前を選んだが、弘前が観光目的だったのではない。

宿にチェックインした後、旅行支援でもらった地域振興クーポンを持って弘前駅前の居酒屋へ。



地元名物のイガメンチ、嶽きみ(スイートコーン)の天ぷら、そしてイカの炙りを食べ、ビール、ハイボールの大ジョッキを飲むともらったクーポン(¥3000)では足が出た。
 
好きなモノを誰にも遠慮せず好きなだけ食べる、これがひとり旅の醍醐味のひとつだ!