振り出しに戻る「落陽日記」

旅や日々の生活の一コマ。60代半ば、落陽期を迎えながら気持ちは再び振り出しに戻りたいと焦る日々です。

須佐のホルンフェルスは波高し

2019-03-10 14:20:15 | 旅行
須佐は山口県の萩と島根県の益田のちょうど中間に位置し、日本海に面した港町だが、綺麗なホルンフェルスを見ることができる景勝地でもある。

地元山口県の中学生だった頃の理科で須佐のホルンフェルスを習ったが、現在まで須佐を訪れる機会はなかった。最近でこそ道路事情が良くなっているが、車で郷里山口に帰省することはあっても須佐のある場所までは近づきにくかった。





当日は雨こそ降っていなかったが北風が強く、日本海は時化ていた。高台にある駐車場から遊歩道をゆっくりと下って行き、山裾を回ると写真で見覚えのある白と黒のストライプ状の断崖が見えてきた。



白の部分が砂の堆積岩、黒の部分が泥の堆積岩の地層で、そこにマグマが貫入して熱変性によって生まれた変成岩が海食によって断崖となって現れている。中学時代から写真で見て覚えていたイメージからすると、断崖が少しコンパクトに感じた。

下から見上げたら少しはイメージに近くなるかと思い坂道とタラップを降りて行ったが、風が運んで来る波しぶきが凄く、途中で断念した。



自分の郷里が山口県であるにしては見落とし感が強かったホルンフェルスを訪れることができ、少しホッとした。



海からの風にアザミがジッと耐えていた。