勉強になりました、落語教育委員会。

相撲の世界で、後援者、ご贔屓のことを谷町という。
大阪の谷町に、相撲好きの外科のお医者さんが住んでいて、
力士を無料で治療したり、食事の面倒を見たり、小遣いをあげたりしたから、
それで、谷町。

歌舞伎の世界では、花。
「花」という文字を分解すると、
くさかんむり、が、カタカナの「キ」の字を横にしたもの、
下の「化」という文字は。カタカナの「イ」と「ヒ」。
ならべて、ヒ、イ、キ、贔屓。

ちょっと、賢く、なった気になりますね。

落語が、お旦。
旦那に、「お」をつけ、お旦那じゃ、長くなるから、「那」をとって、おだん。

そんな、まくらから、
歌武蔵さん、「煙草の火」という噺に入った。
はじめて、聴く噺です。
いま、この噺のようなお茶屋遊びなんてあるんでしょうか。

もっぱら、ゴルフ、カラオケですか、元次官。
退官式は、すこぶるお派手でしたね、このお遊びのお金は、どちらから。

落語教育委員会
柳家喜多八・三遊亭歌武蔵・柳家喬太郎 三人会
なかのZEROホール
2007年10月28日(日)14時

喜多八・歌武蔵・喬太郎  コント
三遊亭歌彦       「反対車」
柳家喬太郎       「禁酒番屋」
~仲入り~
三遊亭歌武蔵      「煙草の火」
柳家喜多八       「宮戸川」

コント、
喬太郎さんの白衣姿まんざらじゃない、歯医者とかにいそうです。
反則技です、喜多八さんのナース姿。
所在なげに、手足をもじもじ、コントが耳に入らず、
新しい生き物に、釘付けとなりました。

歌彦「反対車」
歌武蔵さんの弟弟子さん。
ほほう、そういうさげもありますか。
気がつけよ、と、車のお客さんにつっこみたくなりますね。

喬太郎「禁酒番屋」
冒頭、酔った侍の喧嘩、近藤氏の回想報告じゃなく、演者の語り口。
番人の、カステラ、油、しょんべん、とすすむ酔っぱらい方が、見ものです。
「のぉ、ご同輩」
昨日、台風の中、武蔵小山の会の後、
「子別れ」に、ご友人からだめ出しが、
お酒も入って、どんな会話のやりとりだったのでしょう。

喜多八「宮戸川」
とぼけた感じが、おもしろい。
さげは、喜多八さん、にやりっ、と笑って「馴れ初めの1席」
にやりっ、と、、、こちらも、にやりぃ。楽しかった。
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芸協らくごまつり

台風一過、気持ちのいい青空。
いい天気でよかったですね、まつり日和です。

元小学校の校舎を利用してのお祭り、学園祭の雰囲気です。
会場は、ひとが一杯。
報道なんでしょうか、日本テレビでしょうか、カメラも入っていました。
笑点メンバーが、
歌丸会長、小遊三(お尻を)副会長、昇太さん、といますからね。
12時に着いて、1時には、花伝舎を後にしなければいけなかったので、
教室内のイベントは満員御礼で、どこにも入場できない。
校庭はアロハマンダラーズの歌と演奏でハワイアン。
私服のヨネスケさんがサインしているのを横目に見ながら後にしました。
桃太郎さん、観たかったんですけど。

落語家の集まりって感じは、
全生庵での、円朝記念・感謝祭の方が、
お寺の境内で、浴衣ということもあるんでしょう、
気軽に、もらった冊子にサインを求めてふれあえる
いい雰囲気がありました。

芸能花伝舎、芸団協。
こういう場所、活動があるということがわかっただけでも来た甲斐がありました。

ゆっくり、イベントも楽しみたかったな。
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まくらで、今宵の相手をさぐる。

YES、NOまくらっていう商品が、
「新婚さん、いらっしゃい」という桂三枝さん司会の長寿番組のコーナー、
トランプの神経衰弱のルールでパネルをめくって、
絵柄がそろうと、その絵柄の商品がもらえるという
景品のひとつにありました。
こども心に、YES,NOまくらの意味は、なんとなくおぼろげに判りましたが、
いま考えると毎晩おびやかされる怖ろしい品物ですね。

最近、まくらを楽しみながら、
あ、落語のまくらの話です。
さて、つぎにはじまる落語の演目がなになのか、
まくらの内容を聴きながら、そちらに気をとられるようになった。
当たったとき、なるほどこう来たのかと、まだまだだな、と思わされるとき、
これが楽しい。

cafe落語8 特別編
柳家喬太郎独演会
2007年10月27日(土)19時
武蔵小山 Again

笑福亭羽光 「犬の目」
柳家喬太郎 「時そば」
~仲入り~
柳家喬太郎 「子別れ 下」

羽光さんが開口一番。
大阪弁です。
どのようなつながりで、
出演の運びになっているのか、
気になりました。

コロッケそば、のコロッケの了見になって心持を語り、
五所川原、バスの天ぷらラーメンと、
喬太郎さん、紙きりの正楽師匠のものまね、そっくり。
ものまねの正楽師匠、レレレのおじさんに、重なった。
あれ、ものまねの、じゃなく、正楽師匠自体が、レレレですか。

そんなまくらから、
先日、県民ホールで聴いた「うどん屋」かと思ったら、「時そば」だ。
県民ホールでは、「時そば」か、と思ったんですが。

今晩は、台風の大雨の中、気温も低く、
まったく、あったかいそばが食いたくなるね。
扇子を口の中に、指でいうと人差し指の第二関節分くらいを入れて、
そばを食べるんですね。
定員50名、もう一杯、小さい喫茶店を会場に。
ほんと目の前にいる喬太郎さん、そんなところまで、よく観えました。
こういう会場でも場所を選ばない喬太郎さんだから、
楽しむことができるんですね。
丸に南、キッチン南海という屋号のねばつくそばを喰う、
喬太郎さんの表情を楽しんだ。

仲入り後、
弟子を持たない喬太郎さん、
二つ目の頃に、弟子になりたいと若者から手紙をもらったが、
二つ目だから弟子は取れない正当な理由があるし、
弟子にしてください、じゃなく、弟子になりたいというあなたの気持ちね、
と、いうことでうっちゃっておいた、という話。
弟子も縁、縁があれば、結ばれるというまくら。
志ん朝さんは、出雲の縁結びの七福神のまくらから、「厩火事」にはいった。
喬太郎さんは、「子別れ・下」に。

さん喬さんの「子別れ・下」を権太楼さんとリレーのCDで聴いたが、
師弟でも、また違うんですね。

喬太郎さんの親子、
確かに、時代は、あれ?いつだ、
着物と靴が同居する時代、明治、
いや昭和の戦後、下駄から靴への移行期ですか?
だが、気持ち、話す言葉は現代、いま、なんですね。

おとっつぁんにもらった小遣いの件は、
すぐにおっかさんに話してしまう。
亀に白状するようにと、おっかさんがかなづちを出すくだりはない。

鰻屋では、母親と亀との復讐の約束で、
店中の鰻を食い尽くそうと、亀は、20杯も食べる。
そんな亀が、鰻をこんなに食べるとおいしくない、と。
おっかさんの作る味噌汁は、おいしい。
けど、最近味が変わった、おいしくない、と。
なぜなら、ふたりで食べる味噌汁も、漬物も、ご飯も、おいしくない、と。
亀は、泣きじゃくって、三人で食べたい、と。
会場から泣き声が聴こえる。

「もとのようにやろうじゃないか」と熊がいう。
「冗談じゃない」とお徳がいう。
「もとのようじゃ、また別れなければいけない」とお徳がいって、さげた。

子は鎹、の意味を説明しなくても、
これなら、判る。

この会の前、祖師ヶ谷大蔵の母校日大で、OBが語る会で一席やって、
祖師谷大蔵ウルトラマン商店街で、
ウルトラストラップを、
大雨の中、酒屋、洋品店と何軒かまわって購入してきたそうだ。

しかし、ウルトラグッズは、本当に好きだからでしょうが、
よく働きますよね、かわら版も喬太郎さんのスケジュール、
何行かに重なりますもんね。
でなければ、今日のような会場で観ることもできないのですが。
こういう小さな会場だと、
お客さんがほとんど女性というのがよく判ります。

さて、今晩の寝床寄席は、
権太楼、さん喬のリレー「子別れ」か、
志ん朝の「子別れ・下」か。
枕の上で考えるとするか。
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大リーガーが、入院している少年と約束をして、ホームランを打った。のようなもの

今朝の新聞、投書欄に、
落語家と観客とのちょっといい話がでてました。

この夏、噺家が集まる祭りで、
ちょうどその祭りの日に演芸場でトリをとってる噺家に、
その噺家のある演目が素晴らしいと以前から聞いていて、
いつ、その噺をかけるのか、と噺家本人に尋ねたところ、
「おととい、演った、演っちゃたよ」といわれ、たいそう肩を落としたそうだ。

トリでしか演ずることができない大きな演目で、
仲入り前にその噺家が顔を出す席にも足を運んだり、
出演する落語会に行っても満員で、入場すらできなかったり、
演芸場に着いたら、もう高座に上がってしまった後だったり、
その噺家のその噺に出会うことがなかったそうだ。

そんな時に、二人会で、その噺家がトリをとると聞いて、足を運んだ。
しかし、プログラムを見ると別の演目が記されている。
それでも、観ようと思って出掛けていった。
そのトリ前で、もうひとりが演じたのが「堪忍袋」。
これは、プログラムにある予定通りの演目です。
堪忍袋の緒が切れて、「××のバカヤローっ!」と、
××をトリの噺家の名前を叫んでさげて、高座をおりた。
ちょっと普通じゃない雰囲気を感じたそうだ。

そして、
次のお目当て、トリの噺家が高座にあがった。
「そうですよぉ、わたしは馬鹿野郎ですよぉ。」と、一瞬、逡巡し、思い切ったかのように、噺を始めた。
なんと、ずっと聴きたかった噺が始まったのだそうだ。

えっ、どうなっているのと、自分の耳や目を疑い、
時計に目をやり、何時まで続く会なのか、と
たぶん、二人会のもうひとりにも、ゲストにも、もちろんスタッフにも、
突然、演目を変えて時間をオーバーし、迷惑をかけることにもなったんでしょう。
観ている方の動悸が速くなったそうだ。

なにかきちんと約束をしたわけではないのですが、自分の顔を憶えていてくれて、
会場の自分を見つけて、演じてくれたんだと思い、涙が出てきたんだそうです。

と、いう、そんな記事がありました。
ちょっと、自意識が過剰なお客さんの思い込みなんじゃないかと、思いましたが、
自分がその立場だったら、そう思うんじゃないかなぁと、
そう思っていた方がいいんじゃないのかなぁ、と
さぞかし、落語を観た後の酒はうまかったんでしょうね、と
ちょっといい話だと思い書いてみました。

仲良しこみち文左衛門
2007年10月24日(水)19時
なかの芸能小劇場

こみち・文左衛門        オープニングコント
春風亭一之輔          「茶の湯」
こみち・文左衛門・一之輔    コント 
柳亭こみち           「堪忍袋」 
橘家文左衛門          「らくだ」 

たっぷり。
もちろん、中野で、日本酒を飲んで、帰った。

「ヨタロー」経験者の文左衛門さんが、コント書いて演出したんですかね。
落語家のコントも面白いですよね。

そういえば、
喬太郎さん、文左衛門さんの「らくだ」がいいって、書いてたなぁ。
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ケータイひとつで、

NTTドコモのキッズケータイを持っていたために、
7月に、広島空港においてANAの出発が12分遅れた。

続いて、先日、
10月17日、長崎空港で羽田行きANAボーイング767が、
離陸直前に航空無線が使用できなくなり出発が約45分遅れた。
その後、乗客の1人が電源を切り、無線装置は使用できる状態に回復した。

携帯電話1台で、
飛行機、1機を飛ぶことができないようにできる、ということが、
公に知らされた事件です。

落語、1席、ぶち壊すのなんて、簡単です。

県民ホールの喬太郎独演会で、
喬太郎「文七元結」の高座中に電話が鳴りました。
そういえば、その前に上がった、さん弥さんが演ったのが「くしゃみ講釈」。
「ケータイ講釈」なんて、新作ができそうですね。

そんなのんきな話でなく、
空港にいる飛行機が管制塔との電波を妨害するほどの
そんな強烈な電波を耳元にかざして人体に影響がないのか?という話は、
しきりに、影響はないと、新聞でも発表してますが、
これだけ毎日、使っているんですからもう手遅れでしょう。
せめて、会場では、うっかり携帯が鳴らないよう、
電波をシールドする設備がつけられないのでしょうかね。
これまた、お客さんが気を付ければすむ、お節介な話なんですが、
被害者はこっちなんですからね。
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神奈川県民ホール、ひと足はやく冬が来た。

北海道学校寄席の噺、青森・五所川原の落語会の噺、天ぷらラーメン、おにぎりの海苔、長いまくらのあと、
ちいさな声で、うどん屋を呼んで、博打打ちが、残らず注文した、という噺を仕込んで、
「うどん屋」へ。

会場が暑くて、長袖の袖をまくって、
シャツの胸元のボタンもひとつ余計に開けて聴いているのに、
うどん屋の客の口から白い息が観え、
七輪に当たる両手の先に赤いあかりが観えて、肌寒さを感じた。

やっと秋を感じ始めたが、日中暑さが残るこの時期に、
なんで「うどん屋」のような冬の噺をとおもっていたら、
次の一席のために、寒さを仕込んでいたんですね。
喬太郎「文七元結」
ここで聴けるとは、びっくりです。
はじめて、ということは、喬太郎さん自体、あまり演っていないのか、
昨年の冬は、まだそんなに喬太郎さんを聴いていなかったから、はじめてということか。

喬太郎さんで聴く、「文七元結」
左官屋長兵衛の女房は、お久の実母でなく継母だった。
お久の佐野槌に向かった動機を、もうひとつ判り易くするためにそうしたのか。
しかし、噺の最後の、女房の腰巻きひとつ、胸ぽろん、お尻丸見えの滑稽さと、
きれいに着飾ったお久、そして、長兵衛のスリーショットは、実母の方が、微笑ましく、涙を誘いますねぇ。

文七の吾妻橋での長兵衛の八ツ口のあいた女物の着物姿を見た時、
「その姿を見て勇気がわきました」と言わせるのは、
重い空気を軽くしたが、しかし、文七の心の余裕に矛盾を感じてしまった。

こう生意気に、ほかの落語家との噺の違い、演出の違いに、感じたことを書くのも、
自分の中の違和感の整理ですから、面白ければいいんです、という解決もありますが。
なぜ、喬太郎さんがこうしたのかということは、知りたくなりますね。

途中、客席から携帯電話が鳴った。
粗忽者の仕業ですが、
喬太郎は軽く噺に取り入れてかわしたが、
文七が、お久の名前を思い出すところ、緊張が壊れた。
「ふざけるな~!」と思ったが、
「『お』が付く、お電話?」「定吉!、電話は切っておきなさい!」
喬太郎さんの機転に拍手が起こったが、どうなんでしょう?
と言いつつ、私も拍手をして、気分を変えたひとりですが。

サゲの、「文七元結由来の一席で、」にたどり着く途中で、
知ったかなお客さんから先走った拍手が起こり、
最後まで喬太郎さんの声は聴こえなく、余韻がそがれてしまった。

確か、志の輔さんは、
妙なところで、笑い声が起こって、噺に乗れなかった経験を話したことがありましたが、
いい落語を聴くには、いい客にならなくてはなぁ、と思わされた夜でした。
当然、携帯を切るというマナーは基本ですが。

意外と、ひとと違うところで、笑っているんだよなぁ。
気を付けなければ。


226回県民ホール寄席
柳家喬太郎独演会
2007年10月22日(月)18時30分

柳家小きち 「牛褒め」
柳家喬太郎 「うどん屋」
~仲入り~
柳家さん弥 「くしゃみ講釈」
柳家喬太郎 「文七元結」

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あぁ~、風流だなんて、ひとつ、

志の輔らくご「茶の湯」のまくらでもつかわれる噺。

『志の輔・宗久おもしろ落語対談 21世紀のあくび指南』(ざぶとん亭風流企画・星雲社)
「茶の湯」の章にくわしい。

「風流」というのは、実は禅語。
何かというと「人柄」のことで、
いつもはこうなんだけど、こうもなっちゃうのね、
というような風が流れるような「ゆらぎ」を含んだ様子を
「風流」と呼んだんだそうです。

廊下を雑巾がけしていて、柱の角に足の指をぶつけてしまって、
「あぁ、なんて風流なんだ」って、つぶやくそうです。

めったにないことがあって私がゆらいでいる、
その状態に対して「風流だ」と自分でつぶやく。
それで痛みも緩和されるんだそうです。

カーッと頭にきたときに、
心の中で十秒数えて鎮めるようにしていますが、
「ふ~ん、風流だなぁ」とつぶやけば、いいってことですね。
のべつくまなくだと、風流と云うわけにはいきませんが。

さらに、
歯が痛いのも風流、めったに泣かない人が泣いているのも風流。

普段は志があって、だいたい普通の様子があるのですが、
今は揺らいでいるという状態。
普段はいかつくて厳しい人なのに、
親を亡くしてオロオロ泣いているじゃないか、
風流だね…、と使うんだそうです。

是非、一度、読んでみてください。

そうそう、
まさに、志の輔らくご「茶の湯」を観た会場で、
ほんと、偶然に知り合いのご夫婦に会った。
落語好きとは知らなかったのでびっくり。
この状態も「風流」だなぁ。
奥さんが言うには、
旦那さん、普段は、こんなに笑わないよ、
というぐらい大声で笑っていたそうだ。
「あぁ、風流だなぁ」



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一本柳道中双六

2007年10月13日(土)18時30分
落語ジャンクションin下北沢6DAYS
一本柳道中双六~喬太郎勉強会
下北沢「劇」小劇場

柳家こんぶ 「道灌」
柳家喬太郎 「提灯屋」
~仲入り~
柳家さん若 「初天神」
柳家喬太郎 「妾馬」

さん喬一門は、
前座さん、半年は「道灌」だけだそうです。
前座こんぶさん、大柄です、どんな落語家になるんでしょか。

喬太郎「提灯屋」

いつもながら、まくらに仕込んできます。
鶏肉をかしわ、すっぽんをまる鍋、
落語雑学として、家紋の話。

代々小さんの紋は、「花菱」。
いまは、林家が「花菱」をつかってます。
三平師匠の親父さんの林家正蔵の前名が小三治だからというわけだそうです。
五代目小さんは、小林家の家紋「剣片喰(けんかたばみ)」をつかっています。
喬太郎さんは、師匠さん喬の紋「丸に三つ柏」を羽織に付けています。

というのも、
喬太郎さん、小原家の家紋が「下がり藤」。
実父さんは芸事に詳しくないが、
真打と上ってきたのに、
下がり藤というのは、というので師匠の紋にしたというわけです。
ドラマがあるんですねぇ。

はじめて「提灯屋」を聴きましたが、
いつもながらのまくらの仕込みに、
噺がとまらず、とーんと入ってきますね。

さん若「初天神」
上野の鈴本に続きます。
二つ目だそうですが、38歳。
色が黒いせいもあって、年齢を知らなければ、
若いのか、年配か、不思議です。
たのしい落語。

喬太郎「妾馬」
工夫してますね。
銀座落語祭の「初天神」で、
親子のコミュニケーションを
左右交互に、だん、だん、と腕をあてる仕草が好感が持てましたが、想像しづらいですね。
セブンの技で、
熊、地方出身であろう田中老中、妹の鶴、殿の背景をつなげてしまうウルトラ技。
テレビにも出演、全国っ区ですね。有名になって売れるのはうれしいのですが、
チケットが取りづらくなるんだなぁ。

しかし、会場は、女性客が多くて、開演前は騒がしい。
栄助・天どんの会は、開演前は静かでしたよ。
どこから、喬太郎さんは、ここに来ている女性客を贔屓にしたんでしょうか。
お隣の女性は、お一人で来てましたが、明日のチケットも持ってましたよ。
チラっと見てしまいましたが。
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鈴本、左龍の工夫

上野、鈴本の10月・中席・夜の部、
主任・左龍さんのホームページから、番組表をプリントアウトして持参をすると
大人2800円が2200円になるんですよ。

上野鈴本演芸場10月中席 夜の部
2007年10月12日(金)17時開場

前座 歌すみ 「子ほめ」
やはり、おばあさんは買い物に、自転車に乗らない。

柳家さん若「まんじゅう怖い」
渋いお茶が怖い。いい声です。38歳、二つ目、たのしい落語。

仙三郎社中 (翁家和楽社中に代わって)
寄席の吉衛門、はじめて観るひとつ玉の芸。
玉を腕、頭、体の回りを転がす、地味めですが、お見事。
新体操でも見ますが、演るのは、まるっこい仙三郎さんです、華麗より滑稽。

橘家文左衛門「桃太郎」
子どもとお父さんの噺、職人、泥棒、アウトローを期待してましたが。

柳家権太楼「長短」
顔がひとまわり絞れましたか、間違いなく楽しませてくれます。

昭和のいるこいる
毎度、ちぃちゃっく前習えのカタチで、両手を小刻みに振ってました。
これがなくっちゃね。

柳亭市馬「芋俵」
短い噺でしたが、市馬流リズムが寄席を包みますなぁ~、実に。
ぶ~っ!

柳家さん喬「替り目」(深川)
おっ、と飛び入り出演。噺の後に踊り。
手拭いをくるくるくるって絞って、頭にぶつけてくるりと巻いた、お見事。
踊りにも意味、お話があるんでしょうが、勉強不足です。
知っていると、もうひとつ面白くなるんでしょうね。

五街道雲助「代書屋」
はじめて聴いた噺ですが、大正時代が舞台だそうで、
いまでいう司法書士が、文字の書けないお客に代わって履歴書を書く噺。
いろいろ変えて遊べそうな噺です。

~仲入り~

アサダ二世
本日は、お客さんをいじったマジックでした。
根多はいつもと同じでしたが。

柳家はん治「ぼやき居酒屋」
毎度、明るく安定してます。

太田家元九郎(柳家小菊代演)
結婚式に嫁いびりの唄、
「でぇひょうだかんねぇ~」はこの演目では、でてきません。

柳亭左龍「蒟蒻問答」
煮え湯をぶっ掛けて、むこうずねを塔婆でぶっ叩き、
裏は墓地だから埋めるところはいくらでもある。
おっかない偽坊主たちの噺。
そうではあるが、そうでもない。

顔もからだも丸い、左龍さん、雪だるま、ですね。

外は秋です、まちがいなく熱燗ですね。
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さようなら、イイノホール。

中学、高校の頃、岐阜では、
生で落語を観ることはなく、レコードかテレビで聴くしかなかった。
とくに、毎週楽しみにしていたのが、NHKの落語の収録番組。
この番組で、円生、彦六、小さん、小三治を観たのを憶えている。
その番組は、すべてイイノホールで収録されたものだった。
なぜか、大学で東京に出てからは、落語から離れてしまって、
落語を観るには夢のような環境の東京にいながら、寄席やホールに行くこともなかった。
社会人になり、虎ノ門を歩いていて、「イイノホール」という文字を観たとき、
この建物の中で、昔に観た、あの落語を演じている空間があるのかと、
テレビを通した思い出の空間と、実物の建物の外観、そして「イイノホール」という文字が、
一致しなくて、とても不思議な気持ちがしたのを憶えている。

はじめて、ここで、落語を観たときも、
たしか、「談春独演会・熱帯夜じゃねぇか」だったが、
実際、建物の中に入り、エレベーターを降りた時にも、
ホールに入り椅子に座って、お囃子がなって幕が開くまで、その居心地の悪さが続いたのを思い出す。

2007年10月11日(木)18時30分
三遊亭白鳥・柳家喬太郎二人会
~デンジャラス&ミステリアス~
イイノホール

白鳥・喬太郎 トーク
柳家喬太郎 「午後の保健室」
三遊亭白鳥 「サーカス小象」
 ~仲入り~
三遊亭白鳥 「アジアそば」
柳家喬太郎 「ハワイの雪」

お客さんには失礼なのですが、と前置きして、
演者としても楽しんでこのホールとの思い出にしたい、といって
喬太郎さんは、実に楽しそうに演じていました。
出囃子は、「東京ホテトル音頭」、喬太郎ぶつけてきますね、会場、手拍子が起こってました。
おそるべし、柳家。白鳥さんが、温和しく見えました。


そして、
お二人は、二席とも新作を演って、イイノホールとのお別れにしたようです。
というか、デンジャラス&ミステリアスというのが、そういう会で、
そのプログラムをイイノホールが受け入れたということか。

終演後、ホールをでると、雪でなく、小雨が降っていました。
10月も半ばになり、熱燗がうまい季節になってきた。

イイノホール10月のプログラムを見ると、
第580回 NHK 『東京落語会』が、落語会のトリのようです。
この会が、僕がテレビで観ていた収録番組だったのでしょうか。
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栄助 天どん 二人会

2007年10月9日(火)19時~
下北沢「劇」小劇場

春風亭栄助&三遊亭天どん  トーク 
春風亭栄助  「古典の天使・新作の悪魔」
三遊亭天どん 「トラウマさん」
~仲入り~
春風亭栄助  「状況説明窃盗団」
三遊亭天どん 「壁抜け」
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キウイ、ピーチク、バールのようなもの。

2007年10月6日(土) 14時30分
府中の森芸術劇場 ふるさとホール

立川キウイ 「強情灸」
立川志の輔 「バールのようなもの」
~仲入り~
晴乃ピーチク  似顔絵漫談…
立川志の輔 「茶の湯」
 
めでたく二ッ目に昇進した羽織を着たキウイさん。
家元の落語会、ロビーとかでお見かけしたが、落語を聴くのは二ッ目になってはじめてです。
16年かかりました、と。麻田真央ちゃんが誕生してスケートをおぼえて金をとるまで、と同じです。
紙一重ですが、会場は笑っていました。うれしさが充分に伝わっているからでしょう。

志の輔さん、前に出たキウイさんのことにはふれず、まくらから、「バールのようなもの」へ。
この辺の兄弟関係は、どんな具合なんでしょうかね。
開口一番に呼んでいることがすべてなんでしょうが。

仲入り後、
晴之ピーチクさん、
以前、末廣亭で拝見しました。
元気ですね、84歳、本日、病院から抜け出てきて高座に立つそうです。
似顔絵を描かれる女性のお客さんも80歳、髪が真っ黒、声も張りがあってお元気です。
戦前生まれは、元気ですね。
椅子に座ったピーチクさん、板付きで出てきて、幕が下りるかと思ったら、
舞台が回転して、高座が出現。
この舞台環境で、演者を選んでいるのかと思うような、見事な段取り。

さて、
志の輔さん「茶の湯」、今回、はじめてです。
志らくさんの「茶の湯」は爆発的なギャグが笑えますが、
志の輔さんは、オーソドックスな噺です。

しかし、
昼席と夜席とあると、片方の昼席しか見ていないと、
夜席はなにを演ったか、大変に気になりますね。

       
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