はじめての明治座、はじめての落語。

はじめて、明治座に行った。
半蔵門線・水天宮前で降りて甘酒横丁をとおり、明治座に。
明治座というから、歌舞伎座の様子を創造していたが、近代的なビルヂング。
垂幕・のぼりがなければ、わからない、
芝居・演芸をやっている情緒が感じられないでしょう。
しかも、明治座は、今回、はじめて落語をかけるそうだ。
新橋演舞場で大落語祭グランドフィナーレを観たときも思ったが、
こんな大きな会場では落語というは難しいじゃないかと思うが、
満員御礼状態。
わくわく、3階にエスカレーターで上がる。

16時30分・開演。
開口一番、
柳家花緑「片棒」
先日、三軒茶屋シアタートラム・てやん亭で、
柳亭市馬さんが演じたのを観たところだったので、
柳家流なんだなと思って観ました、さわやかでした。
会場が一気に沸き上った。

つづいて、
立川志の輔「はんどたおる」
下北で「牡丹灯篭」、先程の新橋で「三枝トリィビュート・生まれ変わり」
そして、はじめて、志の輔さん自身の新作を聴きました。
面白かった。夫婦・男と女がおかしく描かれている。
そんな事ないでしょうということが、リアルに疑問を持たせないで、
笑いで引っ張っていく。
なるほど、志の輔らくご、連日完売なるわけか。

そして、
春風亭昇太「時そば」
昇太さん「壷算」の応用か、
この兄貴と来るのは、はじめて聴いた。
脇で見ていて、同じようにやるより、弟分がやる方が自然に思った。

もう笑いのジェットコースター、笑いに笑った。
どんな噺が出るのかと、緊張をしていたが
笑って緊張はとけ、気づいたらのどが渇いている、仲入り、35分。
明治座も商売しますね。
落語で客を集めて、この時間で、飯を食わせ、飲み物を飲ませ、土産を買わせる。
戦略にのり、ビールを一杯、笑った後のビールはうまい。

さて、仲入り後、
小朝師匠の落語をはじめて観れると楽しみに今日は来たんだ。
「ロック三味線」
笑いの火照りと酔いが醒めた。
風間杜夫「居残り佐平次」
芝居でも演じたそうで、役者さんが演じる落語。
「タイガー&ドラゴン」オレの、オレの噺を聴けっ!
落語が好きなんですね。
最後とりは、
林家正蔵「読書の時間」桂三枝作。
会場のおばさんたちの笑いが聞こえる。
まくら、ご自分で、自嘲的なのか「こぶ蔵」で笑いをとっていました。

終演、19時30分をちょいと過ぎたところ、
出口に向かうと、
エスカレーターは混雑するから、階段にと誘導されるが、
階段は狭いし、むしろ階段が混んで、エスカレータがまばらな状態。
明治座に尻つぼみを感じた。

明治座より森下にでて、
「みの家」で一杯、馬喰った。

明治座よりうまかった、あれっ。
また、酔っぱらっちゃたか。

うましかにすんなよ、りとるもーにんぐ。
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山椒魚か、アザラシ、子供のビニルプールの中で。

世田谷の街、区民センター前の広場で、
動物たちが集まった。
フンボルトペンギン、イグアナ、ヤギ、タランチュランもいる。
目を引いたのがらくだ、キャメルです。
形のよいこぶがふたつ、だら~んと、
干草を上アゴと下アゴを左右に、たがいちいがいに動かして、
むしゃむしゃ食べ続けている。
移動動物園。
子供連れ、若いカップル、老夫婦、たくさんが動物に集まった。
ケータイでカメラを撮っている。笑顔で記念撮影。
らくだともうひとつ、人の輪ができていたのが、子供用のビニルプール。
人の輪から中をのぞくと、アザラシが一匹なんとかせまぜましく泳いでいた。

岩屋の棲家に、二年間ほどうっかりしたためにからだが発育し、
出口につかえて外に出ることができなくなった山椒魚。
井伏鱒二「山椒魚」です。
自分の失策で出れなくなり、悲嘆にくれている山椒魚の岩屋に、
ある日、一ぴきの蛙がまぎれこんだ。
山椒魚は、自分と同じように岩屋に蛙を閉じ込めた。
1年目、彼らは激しい口論をくり返した。
「お前はばかだ。」
「お前はばかだ。」
さらにもう1年がたった、
お互いは黙り込んで、
お互いに自分の嘆息が相手に聞こえないように注意していた。
ところが山椒魚よりも先に、
不注意にも岩屋の上の方にいた蛙は深い嘆息をもらしてしまった。

山椒魚がこれを聞きのがす道理はなかった。
彼は上の方を見上げ、かつ友情を瞳にこめてたずねた。
「お前は、さっき大きな息をしたろう?」
相手は自分を鞭撻して答えた。
「それがどうした?」
「そんな返辞をするな。もう、そこから降りて来てもよろしい。」
「空腹で動けない。」
「それでは、もうだめなようか?」
相手は答えた。
「もうだめなようだ。」
よほどしばらくしてから山椒魚がたずねた。
「お前は今どういうことを考えているようなのだろうか?」
相手はきわめて遠慮がちに答えた。
「今でもべつにお前のことをおこってはいないんだ。」


ほほう、
ビニルプールのアザラシは今どういうことを考えているのだろうか?
アザラシばかりではないだろう、おなじ穴のムジナか…
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午前零時を過ぎたお酒の飲める青山の蕎麦居酒屋で

おーい、お酒よ、おちゃけよ!生きる意味を教えて

僕の座ったテーブル席、
(右・カウンター)
50代の半ば過ぎの男女、不倫でしょ。
男「これから二人、おれとお前は、」
女:男の言葉を、さえぎるように、というか聞いてない。
「お前は、いつも、こう、そう、ぺっぺっ」
呂律が回らず、唾を大きな音を立ててかける。

この女性、そのあと、
笑ったり、怒号をあげたり、甘い声だしたり、たたいたり、
残り楽しく過ごすための経済戦略。
国としての品位はおいて、必死さの外交をみる。

(左・テーブル席)
社用の二人、軽い接待、40代半ば
接待をしている男「私は、お茶を下さい。」
接待をされている男「あっ、そう、ぼくもお茶」
テーブルから携帯をかける、
接待をしている男「あれ、TAXIがつかまらないな。」
接待をされている男「丁度つかまらない時間ですかね」

どっちが気をつかっているのか。
使わせる方も使わせる方だし、
使う方も使う方だが、
このぐらいが、丁度いいのか。

(向かいのテーブル席)
3人・中間管理職の同僚40代半ばから後半
「にへい、あれな、もう少し様子をみますか」

自分たちは、安泰か、
人事の話か、
自分たちは、本当に安泰なのか?

え~っ、
個室じゃないですよ、
普通のオープンスペースですよ。
意外に重要なことをしゃべってますよ、実名で。
これ、新橋や新宿では、フツーなことなんだろうか。

どうせ力などないのなら~、
酒の力を借りるもいいさ~、
っていうけど、
ぼくなんか、お酒の力株式会社の看板持ちみたいな役どころですからね。
今日も、ふつつかながら、ふつか酔い。
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夜の神社で、黒い話に、肝を潰した。

神社の参集所、
畳一面に、座布団が敷いてある。
舞台があり、その上に高座がある。

下北沢、10.15.北沢八幡神社。
境内に、能の舞台がある。
以前、テレビのバラエティ番組で観たおぼえがある。
特徴があったので、記憶に残っていた。

その記憶をぶっ飛ばす、落語家が出た。
座布団のうえに寝転がったり、立ち上がったり、
舞台のうえを、座布団を持って走り回ったり、
座布団の上に座って話すという形式を壊した落語は観たことがあったが、
ここまでタブーを噺にした落語は始めて観た。

快楽亭ブラック。

破門、借金王の話は知っていたが、
噺を聴いたのははじめてだ。
人情話を、秋に、神社で、聴こうとして、足を運んだのに、びっくりした。
めんを食らい、大笑いまでもいただいた。
年輩の方も多かったが、大丈夫だったでしょうか。
お身体、精神に異常をきたさなかったでしょうか。

談四楼師匠を観に行って、
借金王の後に、鼠穴は、良かったんだが。
完全に記憶の穴を黒く塗りつぶされた。

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京王線すれ違い事故(仮)

先日、とある京王線調布駅、下り。
女子高生が駅員に、とある飛田給の場所を聞いていた。

「この先、次の次の駅です。」と駅員。

「え~っ、じゃ、2つ目の駅なの~、このまま乗っていけばよかったんじゃん。」と、女子高生。

「ねぇ、ねぇ、2つ目なんでしょう~、2つ目。降りちゃったじゃん。」
もうひとりの女子高生。

「次の次の駅です。」と駅員。

「え~っ、2つ目なんでしょ」女子高生。

「次の次の駅です。」と駅員。

なにか、ちぐはぐな会話に、
人ごとながら、ため息をついていたら、

駅員が、
同僚の駅員に、「うぜぇ、女子高生」と吐き捨てた。

制服姿の駅員の発言に、
脱線しなければいいんだが、と、
公共の乗り物も決して安全ではないんだ、と、
日頃から思わなければいけないんだ、と
そう、思った出来事でした。

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面倒は、後手にまわる。

韓国料理を食べた。

赤い色の鍋だ。
牛のあばら骨に、じゃがいも、ネギのシンプルな鍋。
メニューには、この鍋の下に、ご飯、うどんと書いてある。
当然、鍋の後は、の順序で、本日はご飯を選択。

40半ばの男性店員、ここで、困惑の顔。
目がうつろに宙を泳いでいる。
というのは、
6人いるので、通常、この鍋に、ご飯何人分頼んで丁度よいか?をたずねた。
そんなことを聞かないでくれという表情をする。
断っておくが、店員は、流暢な日本語を話す日本人だ。
ただ、ものごとをニュアンスと雰囲気で解決しようとするタイプ。
雑炊が、理解できないのか。
しかし、メニューには、お鍋のあとにはどうぞとばかり、
先程書いたように、鍋メニューの下に、ご飯、うどんとあるのだ。
薬味は、なにかつきますか?
困惑顔で、「やくみ?」とおうむ返し。
卵とか入れるの?
「たまご?」、またもやおうむ。
サービスのかけらもない、入店間近で知らないなら、わかるものに聞いてきます、でいいのだ。
困っていれば、客が遠慮をするだろう、諦めるだろうと思っているのか。
薬味用にねぎを頼んだ。
さらに、お玉は、湯豆腐に使う、スープを落として具だけとる穴の空いたお玉だけを持ってきた。
雑炊をすくい取るようにお玉を頼むと、先に頼んできていた参鶏湯用のお玉を使い回してくれという。
人手が足らなくて、手が回らないという。
店内を見回しても、手が回らないような様子ではない。
ただ気が回らないのだ。
こういう人が多くなった、という印象が強い。
なるべく働かないようにしているんだろうか、
サービス業にはつらい人だ。

やっと、社会復帰したのかも知れないと思って、
当人にはいわなかったが、店長にはひと言いった方がいいかとも思った。
しかし、ボランティアでコミュニケーション不全のひとを従業員として雇っているのか、
言ったことによって、この人は解雇されるのか、考えもした、
とどのつまりは、腹一杯で面倒になり、店を出た。

そこそこ、不味くはないが、気持ちが客にいかない。
こういう店が多くなった。
利益があがれば良しとする、本末転倒か、足元をすくわれるだろう。

日曜の朝の番組で、岩手県滝沢村の話を観た。
村長は社長、職員は社員、村民は顧客と呼ぶそうだ。
村民のために、公務員がなにができるかを考える発想に改革している。
自分の住む自治体のサービス対応を思うと、素晴らしい試みだと思う。

そもそも、腹一杯で、面倒になる体質が駄目なのか?

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「銀」

池袋芸術劇場・ホールロビーに談春の声がすでに響いている。
「小猿七之助」、噺の途中から参加。
高座、座布団の上で櫂を漕ぐ談春。
人助けの善人から、一転、親をかばっての人殺し。
その人を殺した匕首を鞘に収めるお姐さんの色仕掛け。
こわい、こわい噺。

途中参加でも、できてよかったですよ。
「名人・談春」っていう歴史を客という立場を利用して、
思い込みによってつくるんだ、そうですね、名人。

千秋楽・最後の最後の噺は、
「包丁」

師匠家元に登場人物の感情移入に駄目出しされて、
「今までと違う、談志という砥石で磨いたおニューな包丁です」とやり、
師匠談志に褒められ噺。

どきどきしないで聴けるわけないですよ。

ぼこぼこ叩かれてました、寅さん、鰤のアラ顔。
笑いました。


名人談春七夜の
あたま「東雲」と最後「銀」に立ち会えてよかった。

うれしいことにお土産、
「銀」のパンフレットに、談春の朱印。
色紙をいただいた。

わたくしも、300人の打ち上げによばれなくてよかった。
こぢんまり、日本酒で酔いました。

しかし、居残りは、観たかった、残念。

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やけ落語

粗忽ものゆえ、
池袋で途方に暮れた。

勘違い「平成噺し座」
きくおも観てみたかったが、
本日の演芸情報を確かめようと、
かわら版を求めて池袋演芸場へ。
木乃伊取りが木乃伊に。

歌武蔵、志ん輔、勢朝、喜多八
観たいと思っていた師匠たちがご出演。
ほぼ満席の池袋演芸場、
残りわずかの空席に腰を落ろした。
初体験の経験に恥らいながら、
帆立屋でクールダウン&これからの作戦会議。
酎ハイ4杯で、
六代目小さん襲名披露を観てみようと小三治師匠に別れを告げ、新宿末広亭へ。

口上
舞台右、上手から
馬風、円蔵、木久蔵、小さん、花緑、市馬。

六代目小さん師匠は
「壺算」


そもそもの談春七夜
落語漬けにてどこかにいってしまった。

こんなに落語を観たのは
はじめてだ、やまい進行中。

二日酔いです。
あたまに落語が残っている。

いま、むかい落語。
NHK「笑いがいちばん」ナオユキを観ながら、
お次が、桂雀々。
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粗忽もの

談春七夜、予定が都合で行けない。
昨日、時間ができた、しかし、チケットがない。
東京芸術劇場に当日券がないかと電話した。
夜は完売ですが、昼はあるという。
おっ、追加公演か!
池袋に急ぐ、劇場窓口でたずねると、
「平成噺し座」で、談春じゃない。
電話窓口の説明不足、勘違い。
こちらも、かわら版が手もとになく、
ネットで確認しないで飛び出した手前、
窓口担当を突き詰めるのも野暮で
久しぶりの天晴れの秋空のもと、
「バカヤロ~っ」とこころで叫び
気持ちをきりかえた。
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春が来た。

今年、梅雨がながく、夏を飛び越え、虫が鳴いている。
秋、春が来た、夜明け、明け方、師走の話、東雲。
2006年、ここにも夏がない。

立川談春が七夜連続、池袋・東京芸術劇場で、高座にあがる。

10.3 初日、東雲。

舞台挨拶 立川談春
開口一番 柳家三三「転宅」
     立川談春「粗忽の使者」
     立川談春「芝浜」
 
伝説、名人は観客がつくるもの
その一夜に立ち会えた。
「芝浜」を観ることができてよかった。



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