の~んびり タイランド 2

タイの風景、行事や趣味の陶磁器を写真を中心に気ままに紹介しています。

スコータイのロイ・クラトン (1)

2014年02月13日 | スコータイ
■陰暦11月の満月の日「オーク・パンサー」に各地で催される行事を紹介しましたが、次に陰暦12月の満月の日「ロイ・クラトン」を紹介します。「ロイ」は流す、「クラトン」は灯篭で、直訳すれば「灯篭流し」となります。
タイでは、4月の「ソンクラン」に次ぐ盛大な行事ではないかと思います。
全国各地、津々浦々で行われますが、今回は「ロイ・クラトン」発祥の地と言われるスコータイに昨年11月15日(金曜日)から行ってきました。
「ロイ・クラトン」は11月17日の日曜日ですが、スコータイでは13日(水曜日)からスコータイ歴史公園を中心にいろんな催しが開催されます。
バンコクを午前6時のスタートです。ナコーン・サワンの市街を過ぎ、国道117号線をしばらく北上すると道路脇に「ファラン」(グァバ)を売る店が続きます。この地方が産地のようです。
ここまで4時間半ほどかかっています。



若い女性が売っている店を探して、試しに買ってみました。100バーツで4個買えました。少し甘味があるものの、青い味が勝っています。タイ人は塩、砂糖、唐辛子を混ぜた薬味を付けて食べます。

ロイ・クラトン期間中のスコータイのホテルはどこも満室です。今回もホテル予約はしていないので、まずホテル探しです。最初にスコータイ遺から新市街に入る手前の国道101号線沿いにある「アモーン・スコータイ・ホテル」に寄ります。
午後2時40分です。
500バーツの部屋は満室、1000バーツのスイート・ルームなら空室がある、とのことで即決で3泊を予約しました。荷物を部屋に置いて外出する時には満室で、宿泊できたのは非常にラッキーでした。

スイート・ルームと言っても二部屋あるだけのシンプルな部屋です。ベランダがあって外に出ることができます。

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スコータイ歴史公園の駐車場はVIP専用で一般は公園北側のター・パー・デーン堂横の空き地、クメール統治時代の都市遺跡だろうと言われている所に駐車、北門から公園内に入って行きます。スコータイ歴史公園はロイ・クラトン期間中無料開放されています。東門では入場料を払っている人も見かけましたが・・・。
午後3時20分、まだまだ暑い時間帯です。

スコータイ第三代国王、ラームカムヘーン大王(在位:1279年~1300年)像です。スコータイ王朝の成立は1220年、ラムカムヘーン大王の父「ポークン・バーンクラーンハーオ」が「ポークン・パームアン」を誘いクメール王国の地方国家であったスコータイを襲撃、国主を追放したのが始まりとされています。

ラームカムヘーン王碑文が刻まれた石碑のレプリカです。碑文によれば、タイ文字の原型であるスコータイ文字を考案したのはラームカムヘーン大王で、1292年に碑文が刻まれたとされています。「水に魚あり、田に米あり。」と王国の豊穣さや「王国を訪れるものからは徴税せず、誰でも、何でも持ち込んで自由に商売ができた。困りごとのあるものは王宮入口につるされた鐘を鳴らすと、王自身が弱い者の訴えにも耳をかし、公平に裁きをしていた。」とあって「ポークン」たる王者の徳が刻まれています。ただ、この碑文は1840年代の捏造説が有力です。同時代の他の碑文と比較して文字、語彙、内容がありえないと指摘されています。
ラームカムヘーン碑文以降50年ほどの間に刻まれた碑文の発見はなく、その後にはクメール文字によるタイ語碑文が16世紀中頃まで続いています。当時の公用語にはクメール文字も用いられていたようで、クメール文字を用いる人がたくさん宮廷に仕えていたようです。
ちなみに、ラームカムヘーン碑文を発見したのはラーマ4世で、真贋論争など断固として受け入れられない問題で、且つ、ラームカムヘーン大王の存在を否定することにもなりかねません。

ラームカムヘーン大王像の前にある池の周りでは行灯(灯篭)のコンテスト発表が行われていました。

いずれも五穀や木の実を貼り付けて模様付けした精緻なものです。

夕暮れまで時間があり、ワット・マハタートを歩いてみます。















元々のクメール神殿に仏教寺院を建て増していったことが良く分かります。
1361年に刻まれたワット・パー・マムアン碑文では第6代リタイ王(在位:1347年~1368年)時代にもクメール神殿は建立されていたことが分かります。
スコータイで寺院建立が盛んに行なわれるようになったのは、国力が備わった14世紀後半から15世紀後半だろうという意見もあります。

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■スコータイ歴史公園内には7か所の特設会場が設置され日暮れから野外ショーが開催されます。
メインのワット・マハタートで催される「ライト&サウンド・ショー」(スコータイ歴史劇)を観るため、最前列に空席がある2日分のチケットを購入しました。500バーツで後方席が200バーツです。有料はこのショーだけです。
夕暮れになると各催しに参加する女性を見かけるようになりました。


スコータイ歴史劇に出演する学生たちが準備中です。















若き日の「ラームカムヘーン大王」です。

陽が沈み仏塔にも灯明が灯ります。

夕焼け空の「ワット・マハタート」です。
午後5時45分です。



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